お待たせしました。
【散】
カンナ咲く温泉通り閑散と
ほろほろと花火の散つてあかい空
夏の雷散り散りになる雀かな
夏蝶の当たり散らしてゆく白昼
合歓の花散るや混沌の始まり
散骨や我も孤島の黒揚羽
散歩即ハイビスカスとなりにけり
七夕や往古の恋の散らし書き
退場のダンサー闇へ汗の散り
釣堀に人散らばつてゐたりけり
白南風や床に髪散る理髪店
薄暑なり戸のふはふはと散髪屋
龍角散ビルきらめくや露涼し
【房】
ちよつとのま茶房ブラジルにて涼む
みどりごで乳房を隠す端居かな
一房の葡萄からから鳴りにけり
瓜番の官房長官といふ渾名
工房の窓を満たせる雲の峰
人間の房となりけりハンモック
西日差す知りつくしたる厨房に
独房のやうなホテルと海酸漿
独房の壁に描かれし花菖蒲
白日傘房のかたちの開かるる
房総は遠きところや浜万年青
涼風や海豚の匂ふ安房の国
閨房のさらに清しき蚊帳の内
【花】
あんみつや大助・花子しやべる昼
サングラス真紅の薔薇を買つてをり
遠花火母の流れる九十九川
音まみれ光まみれに大花火
花アカシアマヨネーズ持ち歩く人
花街の蟻花街を出たがらず
花合歓の蕊こそばゆき夕べかな
花柄の水着伸びるよ試着室
金魚玉越し花柄のワンピース
空つぽの家凌霄花湧き上がる
窓閉ぢし妻のうしろや花柘榴
団地あゝ悪だくみする凌霄花
波立てぬやうに開きし水中花
【序】
いろいろの序で出てくる帰省かな
ところてん話す序でに聞く話
雲を釣る序でに鮎を釣りにけり
夏座蒲団子らの手習ひ仮名序かな
蟻の巣の秩序そのまま水没す
空のいろ縁台将棋まだ序盤
香水は順序最後と決めてゐる
耳打ちの序でに噛めり盆踊
序盤より飛ばす演奏生ビール
序文のみ読みて書を伏す雲の峰
選挙カー序盤戦から暑苦し
短夜のエヴァンゲリオン序説かな
明易の母の雁塔聖教序
【当季雑詠】
サングラス準備体操念入りに
スマートフォン床に転がし夏寝覚
スワンボートゆたゆたと競り合つてをり
一山を檻のごとくに目白鳴く
炎昼の終はるところが夜の国
月涼し欽ちゃん走りダイエット
合歓の花大勢でする雨宿り
終バスの煌々とあり夏は来ぬ
心太いま胃袋を通過せり
赤んぼへ顔を作りてサングラス
泰山木近づけば花消えてゆく
波音の遠のいてゆく枇杷の種
片蔭に治まる猫の仕草なる
夕立後大気傷つけぬやう歩く
(以上)
13句選(特選、逆選なし)
選句締切:7月9日(火)24時(JST)
投稿先:恒信風句会
http://koshinfu.blogspot.com/
題に関わらず全体から13句選にてお願い致します。
整理の都合上、句の順番はそのままにして下さい。
投句一覧へのコメントとして、投稿して下さい。その際、名前/URLというのを選択して、俳号もしくはご本名を入力して下さい。URLは入れなくてよいです。
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ではよろしくお願い致します。
2013年7月7日日曜日
2013年7月3日水曜日
世界遺産句会・作者発表
発表です。
ひまはりや彼の世はことのほか白き 露結 直独四
界隈に居酒屋多し夏の月 露結 朝あ由
遺体しばらくほうつておけば蠅がくる 露結 直不由四
産道を出てしばらくの梅雨湿り 露結 四
スマートフォン時々汗を気にしつつ 露結 直亜
走馬灯あの世この世を往き来せり 直子
蛍の夜結界超えて夫を訪ふ 直子 海不
遺精なほ老年にあり昼寝覚 直子
Z旗のごとく産着の南風に乗る 直子
被災者に夏帽を脱ぐ陛下かな 直子
白南風の飛行機雲に「生きよかし」 直子
片蔭の世田谷通り恋始まる ダイスケ 朝あ不四
さみだれて界隈淡く青帯びぬ ダイスケ 直け
遺言のはじめにサングラスのこと ダイスケ 海不由独
夏暁や産業道路未だ静か ダイスケ あ直不
シャーベット爽やかに濃し伯爵邸 ダイスケ 朝あ露不由亜
軽鳧の子の出世頭のゐるごとく 朝比古 不
夏の夜の世界の歪む世界地図 朝比古
三伏の遺書の書き方講座かな 朝比古 海独
万緑に水の産まるる処かな 朝比古 ダあ海
白南風やアラブの国の続き文字 朝比古 あ
蟻地獄理知が勝ちたる世の底に 海太
界隈とは実梅の落ちてゐるところ 海太 ダ由
遺してはくれぬか蟻の塔図面 海太 独
老鶯の声の生産まだかまだか 海太
紫陽花の褪せ加減でも見に行くか 海太 不由け亜四
夕焼のよく浸みてゐる世田谷区 独楽 ダ直露不由け亜
限界を超えて泰山木の花 独楽 あ海亜四
遺言のごとく佇む夏館 独楽 朝ダ海露由
産声の響く廊下や明易し 独楽 け亜
夏痩せといふものに憧れてゐる 独楽
幼子の世界まるごと夕焼くる 亜紀 ダあ直け
あぢさゐの視界に消ゆる野球帽 亜紀 朝あ露由け
靴下あと残る素足の遺憾なり 亜紀 不け独
産土に風の生まるる晩夏かな 亜紀 海け
さざれ石真白きままに夏終る 亜紀 ダけ
サングラス外して越ゆる境界線 亜紀 露
一見の店に鮨食ふカウンター 亜紀
仏法僧世渡りの下手の遺伝せし けんじ 露
熱帯夜緩む界面活性剤 けんじ
遺言の一つとなりし揚羽蝶 けんじ
サイダーの泡の産まれしファンファーレ けんじ 朝直露
白壁を真つ直ぐつたふ蝸牛 けんじ
逆光の神輿この世へ戻りたる あんこ 朝直海露独亜四
炎昼や世界の果てを行く列車 あんこ 独
遺言書諾ふやうな扇風機 あんこ 不
産道の深し緑陰抜けてくる あんこ 海不四
こあぢさゐトンネルの闇濡れてゐる あんこ 朝ダ海由独亜
世に鎌を掛け蟷螂の生まれたり 由季 四
界隈の猫に新顔月見草 由季 ダけ
白靴のひとと遺跡を巡りをり 由季 朝ダあ海亜四
日本産アリ類画像データベース 由季
猫の来るスペース残し籐椅子に 由季 独四
世知辛く押し出されたる心太 不孤 朝直露け独亜
鴉は山に三千世界の大昼寝 不孤 直
水着干されあり遺失物センター 不孤 あ露け亜四
浅草やサンバ繰り出す産婆連 不孤
蛍狩蕎麦打プラスサプライズ 不孤
隣から尾崎紀世彦グラジオラス 四童 ダ由独
梅雨闇の鏡世界にをんな立つ 四童 あ海露
遺失物引取に行く梅雨の闇 四童 直
産院の廊下のやうな梅雨晴間 四童 朝ダ露由亜
ざりがにを釣る刻々も双子かな 四童 朝ダ独
以上。(集計:不孤)
ひまはりや彼の世はことのほか白き 露結 直独四
界隈に居酒屋多し夏の月 露結 朝あ由
遺体しばらくほうつておけば蠅がくる 露結 直不由四
産道を出てしばらくの梅雨湿り 露結 四
スマートフォン時々汗を気にしつつ 露結 直亜
走馬灯あの世この世を往き来せり 直子
蛍の夜結界超えて夫を訪ふ 直子 海不
遺精なほ老年にあり昼寝覚 直子
Z旗のごとく産着の南風に乗る 直子
被災者に夏帽を脱ぐ陛下かな 直子
白南風の飛行機雲に「生きよかし」 直子
片蔭の世田谷通り恋始まる ダイスケ 朝あ不四
さみだれて界隈淡く青帯びぬ ダイスケ 直け
遺言のはじめにサングラスのこと ダイスケ 海不由独
夏暁や産業道路未だ静か ダイスケ あ直不
シャーベット爽やかに濃し伯爵邸 ダイスケ 朝あ露不由亜
軽鳧の子の出世頭のゐるごとく 朝比古 不
夏の夜の世界の歪む世界地図 朝比古
三伏の遺書の書き方講座かな 朝比古 海独
万緑に水の産まるる処かな 朝比古 ダあ海
白南風やアラブの国の続き文字 朝比古 あ
蟻地獄理知が勝ちたる世の底に 海太
界隈とは実梅の落ちてゐるところ 海太 ダ由
遺してはくれぬか蟻の塔図面 海太 独
老鶯の声の生産まだかまだか 海太
紫陽花の褪せ加減でも見に行くか 海太 不由け亜四
夕焼のよく浸みてゐる世田谷区 独楽 ダ直露不由け亜
限界を超えて泰山木の花 独楽 あ海亜四
遺言のごとく佇む夏館 独楽 朝ダ海露由
産声の響く廊下や明易し 独楽 け亜
夏痩せといふものに憧れてゐる 独楽
幼子の世界まるごと夕焼くる 亜紀 ダあ直け
あぢさゐの視界に消ゆる野球帽 亜紀 朝あ露由け
靴下あと残る素足の遺憾なり 亜紀 不け独
産土に風の生まるる晩夏かな 亜紀 海け
さざれ石真白きままに夏終る 亜紀 ダけ
サングラス外して越ゆる境界線 亜紀 露
一見の店に鮨食ふカウンター 亜紀
仏法僧世渡りの下手の遺伝せし けんじ 露
熱帯夜緩む界面活性剤 けんじ
遺言の一つとなりし揚羽蝶 けんじ
サイダーの泡の産まれしファンファーレ けんじ 朝直露
白壁を真つ直ぐつたふ蝸牛 けんじ
逆光の神輿この世へ戻りたる あんこ 朝直海露独亜四
炎昼や世界の果てを行く列車 あんこ 独
遺言書諾ふやうな扇風機 あんこ 不
産道の深し緑陰抜けてくる あんこ 海不四
こあぢさゐトンネルの闇濡れてゐる あんこ 朝ダ海由独亜
世に鎌を掛け蟷螂の生まれたり 由季 四
界隈の猫に新顔月見草 由季 ダけ
白靴のひとと遺跡を巡りをり 由季 朝ダあ海亜四
日本産アリ類画像データベース 由季
猫の来るスペース残し籐椅子に 由季 独四
世知辛く押し出されたる心太 不孤 朝直露け独亜
鴉は山に三千世界の大昼寝 不孤 直
水着干されあり遺失物センター 不孤 あ露け亜四
浅草やサンバ繰り出す産婆連 不孤
蛍狩蕎麦打プラスサプライズ 不孤
隣から尾崎紀世彦グラジオラス 四童 ダ由独
梅雨闇の鏡世界にをんな立つ 四童 あ海露
遺失物引取に行く梅雨の闇 四童 直
産院の廊下のやうな梅雨晴間 四童 朝ダ露由亜
ざりがにを釣る刻々も双子かな 四童 朝ダ独
以上。(集計:不孤)
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