たいへんお待たせしました。8人だとそうとう淋しいですね。
【寝】
うたた寝に落ちるそのとき手にバナナ
サングラス寝台車から降りてきし
腰重き寝だめ卯の花腐しかな
寝てゐればいいのと笑ふ紅薔薇
辻褄を合はせてゐたる昼寝覚
箱庭の灯篭ひとつ寝てゐたり
百合の香や追ひつめられて寝台車
鳴く鳥は今日も変わらぬ朝寝かな
【心】
一心に滝を見つめて滝落つる
銀色の筋ででむしの好奇心
心より見た目がだいじ扇風機
心音と水母のうごき重なりぬ
心臓も肝臓も喰ふ薄暑かな
水蚤の死因もとより心不全
中心に線あるをとこ走り梅雨
貧しくも心ゆたかに田植かな
【地】
とりどりの雨季訪れる地球かな
ヘリコプター着地夏野をふくらませ
意地はつて地球に生きて金環食
黒レース手袋露地に拾はれず
地球とて破滅に向かふ羽抜鳥
白地図をミウラ折して夏山へ
雷に驚いてゐる地方都市
曖昧になりゆく地べたハンモック
【体】
この体空へと浮かぶ蛍狩
ぼうふらの止めやうもなき身体かな
夏めくや存外尖る四面体
体験乏しきががんぼの自負自足
体裁を構つてをれぬ夕立かな
長体の活字の揺らすハンモック
比例して体積増えるみどりの夜
繭の香をまとひ体操着のふたり
【感】
ががんぼのががんぼといふ浮遊感
ぼうたんの持ち重りせる多幸感
感想を聞かれ正座すきゅうり揉み
感度やや悪しきラジオや海の家
香水の感じるままに恋をして
置きざりの水羊羹のあの感じ
直感で選ぶ金魚の面構へ
鈍感に覆はれてゐる五月闇
【当季雑詠】
アマリリス咲かせ安心設計の家
金環日蝕過ぎりて今朝の青葉冷
黒き布掛かる写真機夏の山
渋滞の湘南ナンバー南風
洗濯機回しながらに髪洗ふ
大みみず新体操して消えにけり
中庭の緑雨見てゐる美術館
帆のやうに提灯連ね夕薄暑
無理やりのお願いひとつアマリリス
夜の噴水すとんと星をきらめかす
優曇華や水星よりの盗聴器
蝙蝠を連れブラジャーを売りにゆく
(以上)
8句選(特選、逆選なし)
選句締切:6月8日(金)24時(JST)
投稿先:恒信風句会
http://koshinfu.blogspot.com/
題に関わらず全体から8句選にてお願い致します。
整理の都合上、句の順番はそのままにして下さい。
投句一覧へのコメントとして、投稿して下さい。その際、名前/URLというのを選択して、俳号もしくはご本名を入力して下さい。URLは入れなくてよいです。
なお、右側の「最近のコメント」という欄は反映するのに時間がかかるようです。
ではよろしくお願い致します。
追記 【感】の5句目、欠落の申し出があったので修正しました。
2012年5月31日木曜日
2012年5月17日木曜日
寝心地体感句会・出題
再開第17回目の出題です。
【寝】
【心】
【地】
【体】
【感】
【当季雑詠】(何句でも。無季可。他季不可)
投句締切:5月26日(土)24:00(JST)
投句宛先:下記恒信風句会投句専用アドレス宛メールにて
koshinfu9th@gmail.com
★整理の都合上、俳句の行には俳句以外の題とか記号とか俳号とか本名とかを
書かないで下さい。
また、空白行や題の行を置かず出題順に左詰で列挙願います。
よろしくどうぞ。
【寝】
【心】
【地】
【体】
【感】
【当季雑詠】(何句でも。無季可。他季不可)
投句締切:5月26日(土)24:00(JST)
投句宛先:下記恒信風句会投句専用アドレス宛メールにて
koshinfu9th@gmail.com
★整理の都合上、俳句の行には俳句以外の題とか記号とか俳号とか本名とかを
書かないで下さい。
また、空白行や題の行を置かず出題順に左詰で列挙願います。
よろしくどうぞ。
田中理恵句会・作者発表
出陣のごとき田植の日なりけり 朝比古
薄暑かな中華思想の人とゐて 朝比古 不四
理科室に少年二人さみだるる 朝比古 幹六四
恵まれぬ人とは誰ぞ夕薄暑 朝比古
寺町の坂ゆるやかや若葉雨 朝比古 空亜幹六四
田植する父は背中で応へけり 空猫 六四
写生子も青葉若葉の絵の中に 空猫 百
屁理屈の僧の集まる安居かな 空猫 ぐ百
蟇恵みの雨を得てきれい 空猫 ぐ百
朧夜にひとり花を見る月を見る 空猫
禅定の手を丹田にこどもの日 百花
中身のない俳句もよろし海水着 百花 朝空亜六四
夏の森肌理こまやかな風とゐる 百花 亜不幹四
恵贈句集毎月十冊の暑さかな 百花 ぐ
大の字に寝て夏空を飛ぶごとし 百花 幹
背の高い男と田町朴匂う 六番町 朝ぐ
蚯蚓踏み中断したる口喧嘩 六番町
理科室を出て薄暑の白衣かな 六番町 空亜
恵子という名前激減新茶汲む 六番町
階下より口笛聞こえ五月来る 六番町 空亜幹百
小満や田の神さあの厚化粧 不孤
藤は実に宙ぶらりんの中学生 不孤
リラ冷の膝に教理問答集 不孤
聖五月なぜか恵の付く女子ばかり 不孤
風五月歌つて五輪三きやうだい 不孤 百
蛇の衣半田さん助けてください 藤幹子 ぐ
鯰いま谷中にゐます黒電話 藤幹子 亜不
大括弧に挟まるる理事蕗畑 藤幹子
夏蛙知恵の輪のごと鳴きあへり 藤幹子 朝亜不百四
唾液腺きゆとほとばしる谷若葉 藤幹子 ぐ
葉桜の山につむじや羽田発 ぐみ 不幹四
社運とは等身大の水中花 ぐみ 不
蝦蟇鳴くや料理酒またも買ひ忘れ ぐみ
釣堀の在りかを問へり恵比寿駅 ぐみ 朝空亜
兄と選る紫色のカーネーション ぐみ 空
スカイツリー目指してゆける青田波 亜紀 朝
青嵐途中途中にある道標 亜紀 朝
老鶯や仕掛けられたる心理戦 亜紀 ぐ
恵比須顔くづさぬ男夕薄暑 亜紀 朝空六百
嫁といふ立ち位置にゐて額の花 亜紀 朝空不
城跡に古き井戸あり遠郭公 亜紀
丁寧に青梅のへそ取つてをり 亜紀 ぐ六四
詩碑のある浜を歩いて行く夕焼 亜紀 空百
丹田に重さを預け卯波かな 四童 幹六
中心で棒持つ生徒夏来る 四童 ぐ六百
くろぐろと梅雨闇といふ理性かな 四童
蛇ゆゑに知恵の言葉の長きかな 四童 不幹
赤チンを塗つて些か蜥蜴めく 四童 朝亜不幹六
以上。(集計:不孤)
しばしご歓談下さい。
薄暑かな中華思想の人とゐて 朝比古 不四
理科室に少年二人さみだるる 朝比古 幹六四
恵まれぬ人とは誰ぞ夕薄暑 朝比古
寺町の坂ゆるやかや若葉雨 朝比古 空亜幹六四
田植する父は背中で応へけり 空猫 六四
写生子も青葉若葉の絵の中に 空猫 百
屁理屈の僧の集まる安居かな 空猫 ぐ百
蟇恵みの雨を得てきれい 空猫 ぐ百
朧夜にひとり花を見る月を見る 空猫
禅定の手を丹田にこどもの日 百花
中身のない俳句もよろし海水着 百花 朝空亜六四
夏の森肌理こまやかな風とゐる 百花 亜不幹四
恵贈句集毎月十冊の暑さかな 百花 ぐ
大の字に寝て夏空を飛ぶごとし 百花 幹
背の高い男と田町朴匂う 六番町 朝ぐ
蚯蚓踏み中断したる口喧嘩 六番町
理科室を出て薄暑の白衣かな 六番町 空亜
恵子という名前激減新茶汲む 六番町
階下より口笛聞こえ五月来る 六番町 空亜幹百
小満や田の神さあの厚化粧 不孤
藤は実に宙ぶらりんの中学生 不孤
リラ冷の膝に教理問答集 不孤
聖五月なぜか恵の付く女子ばかり 不孤
風五月歌つて五輪三きやうだい 不孤 百
蛇の衣半田さん助けてください 藤幹子 ぐ
鯰いま谷中にゐます黒電話 藤幹子 亜不
大括弧に挟まるる理事蕗畑 藤幹子
夏蛙知恵の輪のごと鳴きあへり 藤幹子 朝亜不百四
唾液腺きゆとほとばしる谷若葉 藤幹子 ぐ
葉桜の山につむじや羽田発 ぐみ 不幹四
社運とは等身大の水中花 ぐみ 不
蝦蟇鳴くや料理酒またも買ひ忘れ ぐみ
釣堀の在りかを問へり恵比寿駅 ぐみ 朝空亜
兄と選る紫色のカーネーション ぐみ 空
スカイツリー目指してゆける青田波 亜紀 朝
青嵐途中途中にある道標 亜紀 朝
老鶯や仕掛けられたる心理戦 亜紀 ぐ
恵比須顔くづさぬ男夕薄暑 亜紀 朝空六百
嫁といふ立ち位置にゐて額の花 亜紀 朝空不
城跡に古き井戸あり遠郭公 亜紀
丁寧に青梅のへそ取つてをり 亜紀 ぐ六四
詩碑のある浜を歩いて行く夕焼 亜紀 空百
丹田に重さを預け卯波かな 四童 幹六
中心で棒持つ生徒夏来る 四童 ぐ六百
くろぐろと梅雨闇といふ理性かな 四童
蛇ゆゑに知恵の言葉の長きかな 四童 不幹
赤チンを塗つて些か蜥蜴めく 四童 朝亜不幹六
以上。(集計:不孤)
しばしご歓談下さい。
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