たいへんお待たせしました。
【三】
羽蟻摘む三つ目なれば逃がしたり
夏の夜の三面鏡に我われ吾
夏雲や三人ゐれば二人つく
夏夕べ三段登るチャペルあり
掬はれし金魚三匹死はまちまち
午前三時放送休止夜の秋
三界の炎に灼かれ御徒町
三振のあと膨大な草いきれ
三人で来て順番に裸になる
三人の真中に置かれ西瓜かな
熱狂の三軒茶屋を出て涼し
弁当ののちの車中の三尺寝
夜濯の夫よ三番から歌ふ
夕焼にほどよきサイズ三ノ宮
裸の子三人くらゐみつくろひ
【者】
お見合いパーティ司会者の汗まみれ
悪者に憧れてゐる夏休み
易者には解らぬ道や南風吹く
影武者の集まつてゐる独活の花
夏風邪の患者がひとり宙に舞ふ
歌舞伎者のごとくに潰すトマトかな
兄者と呼ばれ飲む酒辛し船遊
行水の水を惜しむも小者かな
水槽に静かな患者たちの夏
南風忍者屋敷の破損箇所
日焼して忍者見えなくなりにけり
編集者登山小屋から催促す
満月に忍者が軽くうなづいた
論者みな広間に集ふ西瓜かな
萍や者共じっと控えおり
【凡】
九回の凡打で終る夏の果
神輿行く凡そ半分担がずに
世志凡太東京ぼん太夏さみし
早野凡平の帽子や夏料理
非凡なる泳ぎを教へたのは誰
平凡な夫婦の夜の蚊遣り香
凡人としてナイターを観戦す
凡人へ踏切ひらく立葵
凡庸な面子の揃ふ夏祭り
凡庸に風を漕ぎをりハンモック
凡例にある色全て使ふ虹
凡例に書かれてをらぬ夏の果
凡例のごとくに冷し中華かな
凡例は詠読まれぬものよ雨安居
凡例を読んだことなき木槿かな
【退】
蚊柱と痴漢撃退グッズかな
鬼退治されたる鬼が島の夏
後退るやうに進みし蟇蛙
衰退の街昼顔にふちどられ
船虫は退却したり笑むごとく
早退の者ら集へる泉かな
退き際に日も風もあり尺蠖の
退けば広くなる海青岬
退学の少年の指かきごほり
退屈な短編小説まくはうり
退場の赤あざやかなかき氷
中退の人とたのしむ冷素麺
入退室管理システム指の汗
白靴に履き替え今朝は退院す
油虫退路断たれて撃沈す
【当季雑詠】
夏帽子くりかへしくりかへしはめなほし
干し草のなかに隠れてねむる莫迦
客船と五色のテープ雲の峰
蛇の衣わつとつまむは女子ばかり
常駐の管理人室メロンの香
生命線二つ開きし暑さかな
西瓜はなぜ永世中立国なのか
大夕焼死ぬまで踊るボレロかな
日替はりのロケット鉛筆月涼し
彼の人に彼氏がゐるといふ大暑
閉店の告知貼りつつ生ビール
片蔭にある牢獄のやうな窓
母親の見てゐる前で雲の峰
明後日になればわかるよバナナの斑
恋人でなかつた頃の冷し酒
籐椅子に謝る時を待つてゐる
驟雨みな大慌てなる大通り
(以上)
15句選(特選、逆選なし)
選句締切:8月2日(金)24時(JST)
投稿先:恒信風句会
http://koshinfu.blogspot.com/
題に関わらず全体から15句選にてお願い致します。
整理の都合上、句の順番はそのままにして下さい。
投句一覧へのコメントとして、投稿して下さい。その際、名前/URLというのを選択して、俳号もしくはご本名を入力して下さい。URLは入れなくてよいです。
なお、右側にあった「最近のコメント」という欄は、ガジェットが壊れたらしく現在使えません。
ではよろしくお願い致します。
2013年7月30日火曜日
2013年7月20日土曜日
赤方偏移句会・作者発表
お待たせしました。
廣島屋さん、いらっしゃいませ。よろしければ初参加のご感想を。
清流に馴染める赤の水着かな 海太 四露亜ダ由
方言の少年H龍之介忌 海太
ページ進む偏に夏の風邪の所為 海太
夏大根女満別より移動中 海太 露独
天地を異にしてシャワーヘッドかな 海太 ダあ
赤チンの乾きし光夾竹桃 朝比古 露亜あ
野方から沼袋まで夕立かな 朝比古 四露亜あ由廣
偏食のまま果てにけり兜虫 朝比古 露亜け
移り気な飛び方見せて瑠璃揚羽 朝比古 あ
凸凹に揮毫されたる団扇かな 朝比古 四亜由
昭和とふ言葉美し赤楝蛇 露結
風鈴を吊るに吉方あるらしき 露結 朝独
峰雲や峰の偏るひとところ 露結 朝ダ
妻の手に移す蛍火妻を離れ 露結 ダ
自転車に乗れぬ母あり吊忍 露結 朝海あ独由
赤ゑいに乗りたる心地して溽暑 廣島屋 海
炎昼や方違へして逢ひにゆく 廣島屋 海独
端居して金偏の文字書きたがり 廣島屋 独
移植ごてゆつくり洗ふ夏の果 廣島屋 由
蛇衣を脱ぎ終へてから晩御飯 廣島屋 四海
夕焼にテールランプの赤溢る ダイスケ 朝海亜け
はだけ方様々ありて熱帯夜 ダイスケ 四朝露海亜け独
偏食の祖母やバナナを愛したる ダイスケ 由
夜釣人移動せぬまま夜は明けぬ ダイスケ け
標識の地の青に触る炎暑かな ダイスケ
コインロッカー赤く点れる夜の涼し 亜紀
言ひ分は双方向に浮いて来い 亜紀 海あ廣
うたた寝の右に偏るアロハシャツ 亜紀 四朝露あ由
一斉に移動してゐるかたつむり 亜紀 四ダけ由
青蔦の伸びて途方もなき館 亜紀 四朝ダけ独由廣
ちらし寿司真白き皿の数幾つ 亜紀 ダ
泉湧く翼あるものやすらへば 亜紀
赤外線避けて飛びたり夏の蝶 けんじ 四由廣
方眼紙緩み青田となりにけり けんじ
大花火弾け生まるる偏頭痛 けんじ
夏の雨嗅覚移植されてゐる けんじ 廣
環七の砕けち散りたる西瓜かな けんじ 廣
赤き夏南部英語の低き声 あんこ 廣
方舟のひとりとなりぬ夕焼空 あんこ ダ独
ひまはりの偏屈なかほしてゐたり あんこ ダ独
サーカスの移動してゐる夏の月 あんこ 朝亜独廣
夏夕ブルーノートの紛れをり あんこ
アスファルト灼け赤坂のチンドン屋 独楽
方法は幾多もあれど薔薇の花 独楽 四あけ
偏屈と言はれやうとも水を打つ 独楽 四あけ由
移植ごて洗ふ今夜も熱帯夜 独楽
礼服の灼かれて野外結婚式 独楽 朝露海亜け廣
赤門の灼けてくぐるをためらへり 由季 独
方舟をやりすごしたる優曇華よ 由季 あ
夏の雲斯くも偏るアンケート 由季 海亜け
白南風が連れ来し移動動物園 由季 露け
落し文旅の多難の始まりは 由季 朝露海
赤ちやうちん赤色エレジー金魚玉 四童 露
片方を流してしまふ雲の峰 四童
偏頭痛ゆつくり回る走馬燈 四童 露ダ廣
風鈴がたくさん移動販売車 四童 朝亜ダ
金魚屋の水の如くに太りけり 四童 海あ廣
(以上)
集計:四童
廣島屋さん、いらっしゃいませ。よろしければ初参加のご感想を。
清流に馴染める赤の水着かな 海太 四露亜ダ由
方言の少年H龍之介忌 海太
ページ進む偏に夏の風邪の所為 海太
夏大根女満別より移動中 海太 露独
天地を異にしてシャワーヘッドかな 海太 ダあ
赤チンの乾きし光夾竹桃 朝比古 露亜あ
野方から沼袋まで夕立かな 朝比古 四露亜あ由廣
偏食のまま果てにけり兜虫 朝比古 露亜け
移り気な飛び方見せて瑠璃揚羽 朝比古 あ
凸凹に揮毫されたる団扇かな 朝比古 四亜由
昭和とふ言葉美し赤楝蛇 露結
風鈴を吊るに吉方あるらしき 露結 朝独
峰雲や峰の偏るひとところ 露結 朝ダ
妻の手に移す蛍火妻を離れ 露結 ダ
自転車に乗れぬ母あり吊忍 露結 朝海あ独由
赤ゑいに乗りたる心地して溽暑 廣島屋 海
炎昼や方違へして逢ひにゆく 廣島屋 海独
端居して金偏の文字書きたがり 廣島屋 独
移植ごてゆつくり洗ふ夏の果 廣島屋 由
蛇衣を脱ぎ終へてから晩御飯 廣島屋 四海
夕焼にテールランプの赤溢る ダイスケ 朝海亜け
はだけ方様々ありて熱帯夜 ダイスケ 四朝露海亜け独
偏食の祖母やバナナを愛したる ダイスケ 由
夜釣人移動せぬまま夜は明けぬ ダイスケ け
標識の地の青に触る炎暑かな ダイスケ
コインロッカー赤く点れる夜の涼し 亜紀
言ひ分は双方向に浮いて来い 亜紀 海あ廣
うたた寝の右に偏るアロハシャツ 亜紀 四朝露あ由
一斉に移動してゐるかたつむり 亜紀 四ダけ由
青蔦の伸びて途方もなき館 亜紀 四朝ダけ独由廣
ちらし寿司真白き皿の数幾つ 亜紀 ダ
泉湧く翼あるものやすらへば 亜紀
赤外線避けて飛びたり夏の蝶 けんじ 四由廣
方眼紙緩み青田となりにけり けんじ
大花火弾け生まるる偏頭痛 けんじ
夏の雨嗅覚移植されてゐる けんじ 廣
環七の砕けち散りたる西瓜かな けんじ 廣
赤き夏南部英語の低き声 あんこ 廣
方舟のひとりとなりぬ夕焼空 あんこ ダ独
ひまはりの偏屈なかほしてゐたり あんこ ダ独
サーカスの移動してゐる夏の月 あんこ 朝亜独廣
夏夕ブルーノートの紛れをり あんこ
アスファルト灼け赤坂のチンドン屋 独楽
方法は幾多もあれど薔薇の花 独楽 四あけ
偏屈と言はれやうとも水を打つ 独楽 四あけ由
移植ごて洗ふ今夜も熱帯夜 独楽
礼服の灼かれて野外結婚式 独楽 朝露海亜け廣
赤門の灼けてくぐるをためらへり 由季 独
方舟をやりすごしたる優曇華よ 由季 あ
夏の雲斯くも偏るアンケート 由季 海亜け
白南風が連れ来し移動動物園 由季 露け
落し文旅の多難の始まりは 由季 朝露海
赤ちやうちん赤色エレジー金魚玉 四童 露
片方を流してしまふ雲の峰 四童
偏頭痛ゆつくり回る走馬燈 四童 露ダ廣
風鈴がたくさん移動販売車 四童 朝亜ダ
金魚屋の水の如くに太りけり 四童 海あ廣
(以上)
集計:四童
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