2011年12月17日土曜日

象印魔法瓶句会・作者発表

大変遅くなり申し訳ありません。水木金と世話人・四童が伏せておりました。

武蔵野に象のはな子や銀杏散る      朝比古     四由ぐ空
印画紙を暗きに吊りて冬休        朝比古     四ぽ恵
邪魔なもの一切無くて山眠る       朝比古     恵
弔ひに法被の人や冬日和         朝比古     亜
空瓶をくぐつてきたる冬日かな      朝比古     ぽ恵
手袋の闇に十指を納めけり        朝比古     亜

冬ざれの象の視線に男の子        空猫      朝由ぽ
鯛焼の列に加はる印度人         空猫      四由
純愛の魔王と魔女や龍の玉        空猫
本名は神田法子や竃猫          空猫      四
短日の何も挿ざさる花瓶かな       空猫      ぐ
腹帯に眠る赤子や冬支度         空猫

凍天や有象無象のひとりなり       ぐみ
羽子板市印し半纏父と兄         ぐみ
小悪魔と言はれし人のちゃんちゃんこ   ぐみ      朝四由亜
冬の蠅寂聴法話の人の輪に        ぐみ
あつけらかん瓶と兜太や時雨来る     ぐみ      朝ぽ空
ひび割れる音降り注ぐ寒の月       ぐみ      ぽ

空つ風まづは駆け寄る象の柵       由季      ぐ
短日の廊下に模写の印象派        由季      亜恵
ふはふはと魔女の差し出す冬林檎     由季
しぐれがちなる法廷のスケッチ画     由季      朝亜
瓶詰めの開かぬままなりクリスマス    由季      ぽ恵
裏声で迎へてゐたる寒波かな       由季      朝ぽ亜恵

象の耳はたりはたりと雪来るか      亜紀      朝ぐ
印影のにじんでゐたる雪もよひ      亜紀      朝
クリスマス魔女の宅急便来たる      亜紀
長老の魔法の杖や天狼星         亜紀
冬籠る昔ながらの魔法瓶         亜紀      由ぽぐ
Uターン禁止のひろば黄落す       亜紀      朝空
雪来るか引き込み線の列車音       亜紀      ぐ
上質の皮手袋に招かるる         亜紀      朝四由

ねんいりに気象予報士くず湯溶く     ぽぽな     由亜
烙印のごとくにポインセチア置く     ぽぽな     亜ぐ
魔女狩りのための金属天地凍つ      ぽぽな     四空
発声法たしかめてから年忘        ぽぽな     空
水瓶座とだけ答えて毛糸編む       ぽぽな     四由亜恵空
指のなき手袋に指そして爪        ぽぽな     亜恵

小春日のゆっくり進む象の列       恵       四
矢印に沿って歩めば冬の海        恵       朝四ぽ空
枯野から逢魔が刻が迫り来る       恵       ぽ
冬の夜の六法全書から煙         恵       由ぐ空
ばらまいている瓶詰の冬の星       恵       ぐ
夜の匂い纏い夜廻終えにけり       恵

雨降れば破蓮めく象とゐる        四童      ぐ
印象派新印象派白ショール        四童
おほいなるグスタフの魔羅去年今年    四童
法の下に異邦人も未亡人も師走      四童
老酒のやうに瓶ごと熱きもの       四童
月蝕の終はるにつれて着膨れる      四童      恵

冬の象日記にいっぱいしっぽと川     ねここ     由恵
印鑑ごと家族へ兎のありにけり      ねここ
一月の私と夢みる黒魔術         ねここ
白鳥の私へ思う影法師          ねここ
牛乳瓶ひよこの足りない鶴に父      ねここ
狐火と帽子を夢みる寝入りばな      ねここ

父母の夜寒に食べる象の神        キヨヒロー
印刷の布団の濡らす男かな        キヨヒロー
やけくその魔球の告げる夜寒です     キヨヒロー   空
法律の最後に睨む顔の神         キヨヒロー
木枯の岬へ告げる火炎瓶         キヨヒロー
手のひらの社会を増える木の葉髪     キヨヒロー

(以上)集計:四童

 なお、ねここキヨヒローの参加にあたってはロボットの作者・三島ゆかり氏に題を仕込んでもらいました。
 引き続き、自己紹介その他ご歓談は、俳句モナカの方でぜひお願い致します。

0 件のコメント:

コメントを投稿