2011年12月9日金曜日

井川意高句会・作者発表

たいへんお待たせしました。

玉の井の一夜で舞って散る銀杏    こゆ    ぐ朝
海に抱かれに 霧・雪・川      こゆ    ぐ
ここにいる意味をさがして浮寝鳥   こゆ    朝
ゆっくりと銀杏に埋もれゆく高校   こゆ    四恵り
顔見世や忘れ難きは恋敵       こゆ

井戸に無く丼にある臍寒し      ぐみ    空
川上より桃色手袋川下へ       ぐみ    こ
さざえさん意地悪婆さんマスクして  ぐみ    由種
高砂や白き狐の尾も白く       ぐみ
もしかして寒卵に目鼻と歯も     ぐみ
寝不足の昼の月置き山眠る      ぐみ    空ぽ

蜜柑剥く「井戸の茶碗」を聴きながら 朝比古
風花やしづかに流れ神田川      朝比古   こ千
雪の夜の不随意筋の動きかな     朝比古   恵り種
冬の雨棒高跳の棒不遇        朝比古   由亜種空千
さまざまな咳開演を待つてをり    朝比古   ぐこ四恵由亜空
幾たびもあちあちと触れ焼藷よ    朝比古   ぽ

井の底に鯰かはづの来るを待つ    種茄子   こ
冬の川流れて冬の海に入る      種茄子
十二月すつかり疲れ意見言ふ     種茄子
狐の嫁入先頭の高提灯        種茄子   こ
魚屋が見えるところで鰤捌く     種茄子   四恵り亜
数へ日の古着の柄にきほひかな    種茄子   空ぽ
東京堂書店の隅に暦売る       種茄子   朝四恵亜

井戸覗く空は手のひらほどの冬    空猫    ぐぽ
冬ざれの真昼の川はまつすぐに    空猫    種ぽ
凍月や告白できぬ意気地なし     空猫    こ千
奥飛騨の見事な雪の高さかな     空猫    千
除湿器の泡のぶくぶく冬に入る    空猫

短日の井戸のまわりが濡れたまま   りえ    ぐ朝こ四恵由亜種空
こほらない川だから来る冬の鶴    りえ    朝種千
弔意かく告げて飛び去る鳰      りえ
円高く高く高く冬茜         りえ    ぐ
湯に入れる前に針刺す寒卵      りえ    ぽ
冬深む三和土に晴れの靴予報     りえ    空ぽ千
甘いもの欲しくて霜の夜を起きる   りえ    朝四恵

底冷えの井戸のかたちが五芒星    由季    り
川沿ひは歌はずにゆく聖歌隊     由季    朝四恵り亜種空ぽ千
不意をつく一球からの雪合戦     由季    朝こ四亜空ぽ千
冬晴れに高所恐怖の募りをり     由季    こ
恋文に湯気立つやうな消印が     由季    ぐ四り種空

井の頭公園口のおでんかな      亜紀    朝四恵由種
川沿ひのホテルの傍の枯尾花     亜紀    こ由
蓮の実の飛んで遺憾の意を表す    亜紀    恵由種
手袋に指を沈めて居丈高       亜紀    ぽ千
余市ワインほのと嗜む初時雨     亜紀
奏でたる和音溶け合ふ聖夜かな    亜紀    ぽ
さぼうるに頼む珈琲暮早し      亜紀    朝種千

井戸重く水を吐き出す寒さかな    恵     ぐ亜
反射光鈍って冬の川になる      恵
意のままにならず炬燵の中の闇    恵     ぐ種千
じわじわと高野豆腐が吸っている   恵     ぐ朝四り由
狐火がこれっぽっちも熱くない    恵     朝四り由亜空千

井戸のぞくようにi phone 冬浅し   ぽぽな   り由亜
冬の空一番遠い川かしら       ぽぽな
凩の意にそうもの意にそわぬもの   ぽぽな
高音が抜けてるクリスマスツリー   ぽぽな   由
裸木の指の間に青空来        ぽぽな   り

円きまま井戸も冱つるや祖母の家   千代路
鴨川の亀笑ふ恋冬うらら       千代路   こ
人生の意味はさて措き冬籠り     千代路
蕎麦つるつる高座にもひとつ夜半の冬 千代路

古井戸に昔の冬の水ありて      四童    ぐ恵空ぽ
あやかしの流体力学冬の虹      四童
意のままに意中の人を冬日向     四童    こ恵由亜
残高を表示しきれぬ師走かな     四童    り亜
いふなれば濡落葉めく恋慕かな    四童    り

以上。(集計:四童)

自己紹介その他ご歓談は、俳句モナカの方でぜひお願い致します。

1 件のコメント:

  1. ただいま投句七名。締切を半日延長して、12/11正午jstとします。

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