2013年2月24日日曜日

青文字系句会・投句一覧

 久々の盛況です。ありがとうございます。

【青】
きさらぎの青き月夜を海といふ
さえずりのどこかにきっと青い鳥
しんがりに青大将の出でにけり
青空に触れて割れたるしゃぼん玉
青春のギター背負うてゆく日永
青色申告白色申告梅ひらく
青年が燃ゆるゴミ出す日の霞
青洟のさらさらになり卒業す
鳥曇どぶ板通りの青き紙幣
踏青の小さき墓にたどり着く
踏青や体鍛ふることもなく
面差しの淡き青年紫木蓮

【文】
花馬酔木文字情報に置き換へる
懐に秘めし恋文春の星
原文に適ふ訳文鳥帰る
蛇穴を出づるや文字を書くやうに
重文のこれは国宝梅香る
鳥雲にゆつくりと解く文章題
縄文人ばかり集まり栄螺焼く
文学へ向かふごとくに鳥雲に
文京区坂また坂の遅日かな
文字化けを起こしてゐたる春の夢
文鳥堂書店に春の本いろいろ
夕東風や江戸吉原に起誓文
朧夜の紀文蒲鉾ぷるぷるす

【字】
げじげじがのたうつやうなわたしの字
わらびもち漢字クイズを間違へる
一の字に書き順のある二月尽
一村に大字小字椿咲く
下手な字のお品書なり梅見茶屋
花の夜数字合ふまで残業す
京刃物菊一文字星朧
黒文字の尖り優しき桜もち
十字架のかたちとなりて鳥帰る
春愁に字数制限ありにけり
答辞読む字数きつかり七五四
夫とすれ違ふ十字路街朧

【系】
アネモネは文系ヒヤシンスは理系
おネエ系デザイナー来る春夕
ジャイアントパンダの系譜あたたかし
温泉系歌手のたましひ山笑ふ
夏みかん太陽系に連ねけり
外資系とは名ばかりの亀鳴けり
系統のわからぬままに梅ひらく
春の人どこかあやしい系の人
春寒の鼻に出てをり父系の血
直系の御先祖様へ桃の花
婦系図見て来し後の春の月
睦まじき女系家族や雛祭

【当季雑詠】
コルク抜き白木蓮を眺めけり
さめぎはの夢に出てくるブロッコリ
すれ違ふ人は影絵の春の宵
見なくてもわかる椿が咲いてゐる
菜の花と海を見にゆく休みかな
自転車の鍵の飛び出て春めきぬ
春きざすなり嘘つきの系譜なり
春寒のかほよ隘路を行くやうに
春灯し天津飯の照り照りと
信楽の狸に歯あり春の雪
折り鶴の色のとりどり風光る
頭痛薬二粒飲んで山笑ふ
分厚き手のカードマジック春灯
別々の箱より出でしひひなかな
末黒野にコンセントがひとつ足りぬ

(以上)

12句選(特選、逆選なし)
選句締切:2月26日(火)24時(JST)
投稿先:恒信風句会
http://koshinfu.blogspot.com/

題に関わらず全体から12句選にてお願い致します。
整理の都合上、句の順番はそのままにして下さい。
投句一覧へのコメントとして、投稿して下さい。その際、名前/URLというのを選択して、俳号もしくはご本名を入力して下さい。URLは入れなくてよいです。
なお、右側にあった「最近のコメント」という欄は、ガジェットが壊れたらしく現在使えません。

ではよろしくお願い致します。

12 件のコメント:

  1. ◯青空に触れて割れたるしゃぼん玉
    青空は硬いんですね。

    ◯青年が燃ゆるゴミ出す日の霞
    燃ゆるが面白い。情熱っぽい。

    ◯文京区坂また坂の遅日かな
    文京区がキマっているようないないような。

    ◯文字化けを起こしてゐたる春の夢
    夢ってそういうものなんですね。

    ◯一の字に書き順のある二月尽
    たしかに。

    ◯花の夜数字合ふまで残業す
    はやく飲みたい。

    ◯夫とすれ違ふ十字路街朧
    すれ違いっぱなし。

    ◯アネモネは文系ヒヤシンスは理系
    文系の方が暗い?

    ◯系統のわからぬままに梅ひらく
    梅はなんにも考えていないままひらく。

    ◯睦まじき女系家族や雛祭
    こういう家族、いますよね。

    ◯自転車の鍵の飛び出て春めきぬ
    さあ、出掛けよう。

    ◯末黒野にコンセントがひとつ足りぬ
    何に使うコンセントなのでしょう。

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  2. ★きさらぎの青き月夜を海といふ
     きさらぎの季節感、見事。菅原都々子の名調子が聞えてきそうだ。

    ★青空に触れて割れたるしゃぼん玉
     甘くて常套的措辞だけれど好き。
     
    ★踏青の小さき墓にたどり着く
     このお墓はどなたのものかな。春らしい意匠なんだろうなぁ。

    ★文京区坂また坂の遅日かな
     お散歩コースに由緒ある坂があるとなんとなくうれしい。

    ★文字化けを起こしてゐたる春の夢
     この夢なんか病んでる感じがする。春に若干の救い。

    ★文鳥堂書店に春の本いろいろ
     文鳥堂、なんか癒されるなぁ。

    ★黒文字の尖り優しき桜もち
     中七に俳句的発見。この黒文字は日本橋さるやのものに違いない。

    ★おネエ系デザイナー来る春夕
     一昔前は必死になってその出自を隠してたものだけれど、市民権得られたようでよかったよかった。

    ★さめぎはの夢に出てくるブロッコリ
     ブロッコリって語感がいい。夢に出てくるくらい好きなのね。

    ★菜の花と海を見にゆく休みかな
     座五のぞんざいな感じが好き。

    ★折り鶴の色のとりどり風光る
     これから千羽鶴になることろ。どなたの元へ行くのかしらん。

    ★末黒野にコンセントがひとつ足りぬ
     コンセントに弱い。

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  3. ●さえずりのどこかにきっと青い鳥
     「きっと」が効果的。

    ●青洟のさらさらになり卒業す
     実感のこもった句。

    ●蛇穴を出づるや文字を書くやうに
     のたうった文字は誰の文字。

    ●朧夜の紀文蒲鉾ぷるぷるす
     新鮮な蒲鉾ですね。

    ●一村に大字小字椿咲く
     今はもうなくなりました。懐かしい。

    ●コルク抜き白木蓮を眺めけり
     やはり白ワインでしょうか。

    ●さめぎはの夢に出てくるブロッコリ
     精神分析ではブロッコリは何の象徴。

    ●春寒のかほよ隘路を行くやうに
     隘路を行くのイメージが刺激的。

    ●春灯し天津飯の照り照りと
     照りに目をつけたところが成功。

    ●折り鶴の色のとりどり風光る
     ほっとする句です。

    ●別々の箱より出でしひひなかな
     姉と妹の別々の箱。

    ●末黒野にコンセントがひとつ足りぬ
     末黒野で野外コンサートをしたい。

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  4. ○しんがりに青大将の出でにけり
    この嘘がなかなか。のったりと太い青大将が見えます。

    ○踏青の小さき墓にたどり着く
    踏青の明るさと小さき墓の沈黙。

    ○鳥雲にゆつくりと解く文章題
    鳥雲にが効果的。

    ○縄文人ばかり集まり栄螺焼く
    その匂い、縄文系ですね。

    ○文京区坂また坂の遅日かな
    東京は坂の町ですが、これき文京区と思わされます。

    ○黒文字の尖り優しき桜もち
    品のよい上等な桜餅に違いない。

    ○夏みかん太陽系に連ねけり
    賛成です。

    ○さめぎはの夢に出てくるブロッコリ
    ブロッコリは変。青い。わけもなくさめぎわに相応しい。

    ○自転車の鍵の飛び出て春めきぬ
    春はちょっとした瞬間からはじまる。

    ○春灯し天津飯の照り照りと
    照り照りがよろしてかと。

    ○別々の箱より出でしひひなかな
    お雛様を飾ろうとするとつぎつぎと箱をあけることになるのです。

    ○末黒野にコンセントがひとつ足りぬ
    騙されてる、騙されてる、と呪文のように呟きつついただきます。



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  5. ○青空に触れて割れたるしゃぼん玉
    割れた瞬間を思い浮かべて、そうだったのか!と思いました。詩的な措辞なのに説得力。

    ○原文に適ふ訳文鳥帰る
    なんだか、訳に納得したから鳥が帰って行くみたいで可笑しい。

    ○縄文人ばかり集まり栄螺焼く
    見てみたい。会話があるのかどうか興味津々。

    ○文京区坂また坂の遅日かな
    そこがまた、春の散歩のいいところ。

    ○文字化けを起こしてゐたる春の夢
    眠くて細部まで覚えてられませんからね。文字化けというのは上手い喩え。

    ○文鳥堂書店に春の本いろいろ
    文鳥堂ならそうでしょう。

    ○花の夜数字合ふまで残業す
    ご苦労様です。ちゃんと帰れたでしょうか?

    ○春愁に字数制限ありにけり
    え、長いのダメ? そう言われると、秋思の方がダラダラ長そうに思えてくる。

    ○アネモネは文系ヒヤシンスは理系
    異論のある人もいるでしょうが、言い切られるとそんな気がしてきます。確かにアネモネは理系じゃなさそう。

    ○さめぎはの夢に出てくるブロッコリ
    どういう夢だったんでしょう。それとも全く脈絡なくぽーんと出てきたのか。脳が食べたいと思っているのかも。

    ○すれ違ふ人は影絵の春の宵
    読み下してとても心地よい句。朧な感じがしてすてき。

    ○末黒野にコンセントがひとつ足りぬ
    うーん……足りないままでいいんじゃないでしょうか、末黒野なら。

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  6. ○きさらぎの青き月夜を海といふ
    「青い月夜の浜辺には……」 美しい詩情。ここの句会は「きさらぎすと」が多いようです。

    ○鳥曇どぶ板通りの青き紙幣
    昭和30年代の雰囲気。岩倉具視の五百円札でしょうか。

    ○原文に適ふ訳文鳥帰る
    ロシア文学か。

    ○蛇穴を出づるや文字を書くやうに
    なるほど。文字を書くジェスチャーはにょろにょろですね。

    ○縄文人ばかり集まり栄螺焼く
    可笑しいです。今でも集まって焼いていそうな。

    ○黒文字の尖り優しき桜もち
    「尖り優しき」がよいです。桜もちがさらにおいしくなる句です。

    ○十字架のかたちとなりて鳥帰る
    その通りだなあ、と改めて。

    ○春愁に字数制限ありにけり
    やはりありますか。

    ○アネモネは文系ヒヤシンスは理系
    この断定が俳句なんだ。

    ○温泉系歌手のたましひ山笑ふ
    よく思いつきましたね、「温泉系」。温泉街から温泉街へトランク一つの旅稼業。

    ○自転車の鍵の飛び出て春めきぬ
    一年中鍵は飛び出ますが、そこに春めく気分を見出したもん勝ち。

    ○信楽の狸に歯あり春の雪
    これも細かいところに目をつけました。

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  7. ○青空に触れて割れたるしゃぼん玉
    しゃぼん玉の光と空の青い広がりが見えます。

    ○踏青の小さき墓にたどり着く
    踏青という季語に、小さき墓がいい。名も知らぬ人との
    小さな春の出会い。

    ○文京区坂また坂の遅日かな
    確かに。文京区という名称と遅日が秀逸

    ○答辞読む字数きつかり七五四
    数えたことないのですが、あの少し硬い声が聞こえてきます。

    ○系統のわからぬままに梅ひらく
    そうきたか! なんか説得力ある梅の句。

    ○婦系図見て来し後の春の月
    この春の月は、いろいろと感慨深い・・・

    ○コルク抜き白木蓮を眺めけり
    白木蓮を配したことで微妙な間が出て、いい感じです。

    ○見なくてもわかる椿が咲いてゐる
    リズムのよさ。そして、椿自身に意思があるよう。

    ○菜の花と海を見にゆく休みかな
    素直でとても好き。小さいけど豊かな休日。

    ○頭痛薬二粒飲んで山笑ふ
    痛む頭には、ちょっと騒々しいような春の山?
    なんとも面白いです。

    ○分厚き手のカードマジック春灯
    分厚き、でよくマジックが見えます。春灯もいい。

    ○別々の箱より出でしひひなかな
    雛飾りの華やいだ空気の高まりが感じられます。

    返信削除
  8. ○原文に適ふ訳文鳥帰る
    誰の視点で詠まれているのか少し不思議なのですが
    あまり無い発想で新鮮でした。

    ○重文のこれは国宝梅香る
    口に出して読むと調子がとても良くて
    梅がつきすぎなところもなんだか可笑しいです。

    ○文字化けを起こしてゐたる春の夢
    夢はみんなそう?いえやっぱり春の夢です。

    ○文鳥堂書店に春の本いろいろ
    実在かどうかわかりませんが固有名詞が素敵です。

    ○下手な字のお品書なり梅見茶屋
    ほのぼのとしてよいなぁと思いました。

    ○黒文字の尖り優しき桜もち
    はんなりしています。

    ○春愁に字数制限ありにけり
    140文字でしょうか。

    ○アネモネは文系ヒヤシンスは理系
    こういう強引な感じなのは好きです。

    ○直系の御先祖様へ桃の花
    桃の枝のまっすぐと直系と。

    ○見なくてもわかる椿が咲いてゐる
    いつもそこに咲いているのでしょうね。紅椿をイメージしました。

    ○自転車の鍵の飛び出て春めきぬ
    確かにあの飛び出る感じは春ですね。

    ○別々の箱より出でしひひなかな
    そう言われてみればそうで、趣深いですね。

    返信削除
  9. ○きさらぎの青き月夜を海といふ
    詩情あふるる表現です。

    ○青空に触れて割れたるしゃぼん玉
    メルヘンですね~。

    ○踏青の小さき墓にたどり着く
    やわらかい草の感触が心地良いです。

    ○文京区坂また坂の遅日かな
    あのあたりは坂が多いですね。

    ○朧夜の紀文蒲鉾ぷるぷるす
    とっても美味しそう。

    ○花の夜数字合ふまで残業す
    あるある感、思い出します。

    ○アネモネは文系ヒヤシンスは理系
    あ~、なるほど。

    ○さめぎはの夢に出てくるブロッコリ
    森の固さなんでしょう。w

    ○すれ違ふ人は影絵の春の宵
    影絵と春宵が合っています。

    ○春灯し天津飯の照り照りと
    玉子の上のあんまで見えてきました。

    ○別々の箱より出でしひひなかな
    なんでもないところに詩はあるのですね。

    ○末黒野にコンセントがひとつ足りぬ
    末黒野がこころにくいですなぁ。

    返信削除
  10. ○しんがりに青大将の出でにけり
    芝居がかった捉え方がおもしろいです。

    ○青色申告白色申告梅ひらく
    青→白→梅、というのが変則で良いです。

    ○原文に適ふ訳文鳥帰る
    これはとてもむずかしい。

    ○重文のこれは国宝梅香る
    階層があるのですね。

    ○鳥雲にゆつくりと解く文章題
    すがすがしい感じがします。

    ○下手な字のお品書なり梅見茶屋
    手書き感がのどか。

    ○花の夜数字合ふまで残業す
    銀行員ですね。

    ○アネモネは文系ヒヤシンスは理系
    決めつけ俳句。これは楽しい。

    ○温泉系歌手のたましひ山笑ふ
    「たましひ」はかなり意表です。

    ○見なくてもわかる椿が咲いてゐる
    尊大な物言いに俳味。

    ○自転車の鍵の飛び出て春めきぬ
    飛び出ますよね。

    ○信楽の狸に歯あり春の雪
    ありますあります。邪悪な顔をしています。

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  11. ○きさらぎの青き月夜を海といふ
     「きさらぎの青き月夜」の音の響きの硬質な感じがいいですね。

    ○青年が燃ゆるゴミ出す日の霞
     俳句には文語が似合うみたいなことを言っていると、こういう怪句がときどき生まれて面白いのです。

    ○縄文人ばかり集まり栄螺焼く
     縄文人はソース顔の方ですよね。醤油の香りがなんともよいです。

    ○文京区坂また坂の遅日かな
     本郷あたりでしょうか。いろいろ思い出が詰まっております。

    ○黒文字の尖り優しき桜もち
     これ、知らない。でもとてもおいしそう。

    ○春愁に字数制限ありにけり
     字数を超えた愁いはどこへ行くのでしょうね。

    ○アネモネは文系ヒヤシンスは理系
     アネモネさんという俳人は知っているけど、ヒヤシンスさんも実在するのでしょうか。

    ○睦まじき女系家族や雛祭
     向田邦子ドラマのようです。

    ○さめぎはの夢に出てくるブロッコリ
     気がかりな夢から覚めるとブロッコリになっていたのでしょうか。

    ○見なくてもわかる椿が咲いてゐる
     これ、中七前半の「わかる」と下五の「咲いてゐる」の音とリズムの組み立てが絶妙なのでしょうね。

    ○自転車の鍵の飛び出て春めきぬ
     共感します。

    ○末黒野にコンセントがひとつ足りぬ
     オール電化の末黒野なのですね。


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  12. ○きさらぎの青き月夜を海といふ
    整い過ぎてる感もありますが、その詩情に。

    ○青春のギター背負うてゆく日永
    60年代の香りの懐かしさで頂きました。

    ○踏青の小さき墓にたどり着く
    思いがけない発見。

    ○花馬酔木文字情報に置き換へる
    いかなる結果となるのか、興味津々。

    ○縄文人ばかり集まり栄螺焼く
    景を想像するとかなり可笑しいです。

    ○文字化けを起こしてゐたる春の夢
    季が動きそうな気もしますが。うなされそう。

    ○花の夜数字合ふまで残業す
    残業というと秋のイメージですが。お疲れ様です。

    ○ジャイアントパンダの系譜あたたかし
    もふもふな感じでよいです。

    ○外資系とは名ばかりの亀鳴けり
    最近の企業にありがち。オチが絶妙。

    ○さめぎはの夢に出てくるさブロッコリ
    いったいどんな暗示なのでしょう。気になります。

    ○折り鶴の色のとりどり風光る
    いかにも春らしい。明るくてよいです。

    ○分厚き手のカードマジック春灯
    これもまた春の一興。手の存在感が印象的。

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