2013年10月30日水曜日

薄利多売句会・出題

再開第71回目の出題です。

【薄】
【利】
【多】
【売】
【当季雑詠】(何句でも。無季可。他季不可)

投句締切:11月9日(土)24:00(JST)
投句宛先:下記恒信風句会投句専用アドレス宛メールにて
     koshinfu9th@gmail.com

★整理の都合上、俳句の行には俳句以外の題とか記号とか俳号とか本名とかを
 書かないで下さい。
 また、空白行や題の行を置かず出題順に左詰で列挙願います。

 よろしくどうぞ。

恋愛結婚句会・作者発表

たいへんお待たせしました。

足して二で割れぬ性格月を恋ふ     海太    独
螻蛄鳴くや愛は時間と言ふ人と     海太    幹
水引の蝶結びより草の花        海太  
蓑虫の弦ぽろろんと婚の家       海太  
君が代の二番黙唱九月場所       海太  

薄原来て恋文を隠れ読む        露結    ダあけ四
愛欲の微かに梨を剥きにけり      露結    あ
結び目のかたくなにして雁渡し     露結    ダ苑
婚姻やつばめは疾に帰りけり      露結  
永遠も残り僅かか鶏皮(そぞろさむ)  露結    不

コスモスのいつも恋してゐたりけり   朝比古   苑幹由け四
愛人が茣蓙に座したる運動会      朝比古   露幹あ独由亜け四
秋天へ結束されてゆく足場       朝比古   ダ独四
婚約や秋刀魚ぷすぷす焼き上る     朝比古   ダ露幹あ由亜
やや寒やB型と書く安全帽       朝比古   海ダ苑不独由亜四

火恋し椅子軋ませてウイスキー     あんこ   苑
午後遅き愛妻弁当草の花        あんこ   朝不由
結納の父の横顔新走          あんこ   露独
鰯雲結婚運をみてもらふ        あんこ  
運命を回すごとくに剥く林檎      あんこ   朝幹亜四

失恋のかもめゆつくり飛びて秋     けんじ   露独
木の実落つ愛の讃歌のリズムかな    けんじ   朝由
結界のほつれに群れし秋の蝶      けんじ   ダ苑亜四
通草の実婚活パーティー玉砕す     けんじ   苑独由亜
歌姫の取り残されし大花野       けんじ   朝海独

恋の話曾祖母とする夜長かな      ダイスケ  朝海苑露あ独由け四
銀杏に語らふ愛の重さかな       ダイスケ  け
エプロンの結び目ほどく夜業明け    ダイスケ  朝海苑不幹亜け
交差イトコ婚平行イトコ婚鴨渡る    ダイスケ  由け四
カーブに添つて大通りまでねこじやらし ダイスケ  け

恋人を金柑にしてすこし囓る      苑を    ダ露幹由
菌類の宙のかたちを偏愛す       苑を    独四
結審の日や十月が暑過ぎる       苑を    不露
婚姻の矩形の釘に月射しぬ       苑を    独四
秋雨や動物園のゴリラの眼       苑を    あ

恋文をかしこで結ぶ紅葉かな      亜紀    ダ独
秋の夜の定位置に置く愛読書      亜紀    朝海苑幹
結び目をほどくマニキュア昼の虫    亜紀    不あ
金婚式までの幾年いわし雲       亜紀    幹
一つ家にともる灯りや林檎剥く     亜紀    海
縦糸に絡む横糸秋澄めり        亜紀    海ダ苑

無花果や恋とは水利悪きもの      藤幹子   不
ゐのこづち剥がしつつ愛されてゐる   藤幹子   朝不露由亜
野分晴結ばれてゆく高速道       藤幹子   ダあ由
扇置く婚姻費用計画書         藤幹子  
愛弟子を抵当にして花圃広し      藤幹子  

望郷や妻恋坂の天高し         独楽    露
愛憎の渦巻くドラマ夜の長し      独楽  
秋茜結ばれしまま過ぎにけり      独楽    幹
婚礼の席に秘蔵の猿酒         独楽    あけ
紅葉且つ散る内戦の終わらぬ国     独楽    苑

菱の実や歌仙の恋を歪めたり      由季    不
秋虹の端見届けて愛妻家        由季    露あ
結論を先に言ふ癖竈馬         由季    海露亜け
秋の水婚姻色のちらちらす       由季    ダ不あ亜四
雑然と釣瓶落しの繊維街        由季    朝海ダ不幹あ亜四

紅葉且つ散る国分寺恋ヶ窪       不孤    朝海苑あ由亜け
愛ちやんの膝に愛ちやん秋うらら    不孤    海露亜
しらみつぶしに検査結果の夜長かな   不孤  
吾亦紅婚姻届の色が地味        不孤    朝海苑け
蟷螂の睨み合ひたる句会かな      不孤    朝ダけ

恋ならば薄いほどよし水澄めり     四童    海不露
愛欲のかたちばかりの秋の空      四童    幹
結石を押し出す秋の尿かな       四童    独
いちめんの婚姻色の秋夕焼       四童    朝不
をちこちに求愛の鰡さびしかり     四童    幹

以上。(集計:不孤)

2013年10月20日日曜日

恋愛結婚句会・投句一覧

 たいへんお待たせしました。

【恋】
コスモスのいつも恋してゐたりけり
火恋し椅子軋ませてウイスキー
紅葉且つ散る国分寺恋ヶ窪
失恋のかもめゆつくり飛びて秋
足して二で割れぬ性格月を恋ふ
薄原来て恋文を隠れ読む
菱の実や歌仙の恋を歪めたり
望郷や妻恋坂の天高し
無花果や恋とは水利悪きもの
恋ならば薄いほどよし水澄めり
恋の話曾祖母とする夜長かな
恋人を金柑にしてすこし囓る
恋文をかしこで結ぶ紅葉かな

【愛】
ゐのこづち剥がしつつ愛されてゐる
愛ちやんの膝に愛ちやん秋うらら
愛人が茣蓙に座したる運動会
愛憎の渦巻くドラマ夜の長し
愛欲のかたちばかりの秋の空
愛欲の微かに梨を剥きにけり
菌類の宙のかたちを偏愛す
銀杏に語らふ愛の重さかな
午後遅き愛妻弁当草の花
秋の夜の定位置に置く愛読書
秋虹の端見届けて愛妻家
木の実落つ愛の讃歌のリズムかな
螻蛄鳴くや愛は時間と言ふ人と

【結】
エプロンの結び目ほどく夜業明け
しらみつぶしに検査結果の夜長かな
結び目のかたくなにして雁渡し
結び目をほどくマニキュア昼の虫
結界のほつれに群れし秋の蝶
結審の日や十月が暑過ぎる
結石を押し出す秋の尿かな
結納の父の横顔新走
結論を先に言ふ癖竈馬
秋茜結ばれしまま過ぎにけり
秋天へ結束されてゆく足場
水引の蝶結びより草の花
野分晴結ばれてゆく高速道

【婚】
いちめんの婚姻色の秋夕焼
鰯雲結婚運をみてもらふ
金婚式までの幾年いわし雲
吾亦紅婚姻届の色が地味
交差イトコ婚平行イトコ婚鴨渡る
婚姻の矩形の釘に月射しぬ
婚姻やつばめは疾に帰りけり
婚約や秋刀魚ぷすぷす焼き上る
婚礼の席に秘蔵の猿酒
秋の水婚姻色のちらちらす
扇置く婚姻費用計画書
通草の実婚活パーティー玉砕す
蓑虫の弦ぽろろんと婚の家

【当季雑詠】
カーブに添つて大通りまでねこじやらし
やや寒やB型と書く安全帽
をちこちに求愛の鰡さびしかり
愛弟子を抵当にして花圃広し
一つ家にともる灯りや林檎剥く
運命を回すごとくに剥く林檎
永遠も残り僅かか鶏皮(そぞろさむ)
歌姫の取り残されし大花野
君が代の二番黙唱九月場所
紅葉且つ散る内戦の終わらぬ国
雑然と釣瓶落しの繊維街
秋雨や動物園のゴリラの眼
縦糸に絡む横糸秋澄めり
蟷螂の睨み合ひたる句会かな

(以上)

13句選(特選、逆選なし)
選句締切:10月25日(金)24時(JST)
投稿先:恒信風句会
http://koshinfu.blogspot.com/

題に関わらず全体から13句選にてお願い致します。
整理の都合上、句の順番はそのままにして下さい。
投句一覧へのコメントとして、投稿して下さい。その際、名前/URLというのを選択して、俳号もしくはご本名を入力して下さい。URLは入れなくてよいです。

ではよろしくお願い致します。

2013年10月15日火曜日

【再掲】恋愛結婚句会・出題

ええと、早々に投句された方、すみません。
実はまだ8名の方からしか投句頂いてなくてツアーなら「最小挙行人数に
満たないため~」とか言うのでしょうが、もう少しお待ちします。
どばっと19日まで延ばしますので、よろしくお願いします。

再開第70回目の出題です。

【恋】
【愛】
【結】
【婚】
【当季雑詠】(何句でも。無季可。他季不可)

投句締切:10月19日(土)24:00(JST)
投句宛先:下記恒信風句会投句専用アドレス宛メールにて
     koshinfu9th@gmail.com

★整理の都合上、俳句の行には俳句以外の題とか記号とか俳号とか本名とかを
 書かないで下さい。
 また、空白行や題の行を置かず出題順に左詰で列挙願います。

 よろしくどうぞ。

2013年10月5日土曜日

恋愛結婚句会・出題

再開第70回目の出題です。

【恋】
【愛】
【結】
【婚】
【当季雑詠】(何句でも。無季可。他季不可)

投句締切:10月12日(土)24:00(JST)
投句宛先:下記恒信風句会投句専用アドレス宛メールにて
     koshinfu9th@gmail.com

★整理の都合上、俳句の行には俳句以外の題とか記号とか俳号とか本名とかを
 書かないで下さい。
 また、空白行や題の行を置かず出題順に左詰で列挙願います。

 よろしくどうぞ。

石油資源句会・作者発表

発表です。

水切りの石選びをる九月尽      廣島屋  
ひまし油の匂ひただよふ村芝居    廣島屋   朝海不あ
秋水に五島高資のやうな顔      廣島屋   露四
野分跡には源さんが来るといふ    廣島屋   朝海露不け亜
秋の空スーパーカブがあればよし   廣島屋   朝け

西瓜食ぶ碁石のやうに種並べ     海太    ダあ由
油断して草の穂絮に捲かれたる    海太    け
秋高し競馬資金は紙屑に       海太    け
OLが隣に源氏鶏太の忌       海太    廣あ亜
灯火親し紙本貸本昔本        海太    廣四

墓石に触れて秋風にも触れる     露結    朝海廣不四
秋の蛇重油流れてゐたりけり     露結    不
色変へぬ松や民俗資料館       露結    朝ダ亜由
ハヤシライスの語源は知らず秋風裡  露結  
醤油皿に醤油まあるく鰯雲      露結    廣不あ亜

石綿を詰めて秋夜のぬひぐるみ    けんじ  
ししとうの油を切りし良夜かな    けんじ   露由
蚯蚓鳴く資料の数多放置され     けんじ   朝廣不
源氏名で呼ばれてゐたる秋の蝶    けんじ   海廣由
名月や傍観者達の街となり      けんじ   ダ亜

石釜の奥あかあかと長き夜      あんこ  
鳥渡る油の泡の金色に        あんこ   ダ
受話器より融資の話稲の花      あんこ   海不亜由
虫の声光源の絞られてゆく      あんこ   朝ダ
大花野プロトタイプの壱号機     あんこ   ダ廣四

石鹸は手に沿ふかたちつづれさせ   朝比古   ダ海露廣不亜四
秋の夜の油へ注ぐ油かな       朝比古   露
秋晴れの資料の厚き会議かな     朝比古   け
源泉へ向かふなかばの薄かな     朝比古  
高きより台風の眼を見てゐたり    朝比古   露あ四

石段の彩度増しゆく夜寒かな     ダイスケ  露
胡麻油の中で泳ぎぬ秋の夢      ダイスケ  露由
資盛の末期の文や鳥渡る       ダイスケ  海不
水源の村しづかなり稲の花      ダイスケ  朝廣亜
氷屋の軒先ひそと曼珠沙華      ダイスケ  露四

石仏に頭突きしてゐる鬼やんま    不孤    ダけ
月白の油滴天目茶碗かな       不孤    由
資料集のフォントまちまちちちろの夜 不孤    ダ廣あ亜
源氏名のやうな俳号濃龍胆      不孤    朝海由
秋高し磴につまづく向う脛      不孤    け

虫時雨宝石箱が閉まらない      由季    ダ海露不あけ亜
秋すさぶ油淋鶏がひと皿目      由季    亜四
邯鄲の数学的な資質かな       由季    朝ダ海
音源は夫の部屋なり十三夜      由季    四
連絡の手段は芋茎のみとなり     由季    不け四

石室の湿りてゐたる後の月      亜紀    海あ四
胡麻油香り秋めく三丁目       亜紀  
資産家の多き界隈虫の闇       亜紀    あけ由
海外用電源プラグ抜き良夜      亜紀    露あ
油断してしまひしことも月今宵    亜紀  
飛蝗飛ぶオセロの白が黒になり    亜紀    朝あ

根絶やしの石を並べて秋澄めり    四童    廣由
焼き払ふ油脂の容器や鰯雲      四童  
食欲の秋なり資本投下せむ      四童    け
源内の発明したる自動鰡       四童    由
木犀も今年は遅き誕生日       四童  

以上。(集計:不孤)