2012年7月26日木曜日

感染呪術句会・出題

再開第22回目の出題です。

【感】
【染】
【呪】
【術】
【当季雑詠】(何句でも。無季可。他季不可)

投句締切:8月5日(日)24:00(JST)…ちょいと今回は日曜にします。
投句宛先:下記恒信風句会投句専用アドレス宛メールにて
     koshinfu9th@gmail.com

★整理の都合上、俳句の行には俳句以外の題とか記号とか俳号とか本名とかを
 書かないで下さい。
 また、空白行や題の行を置かず出題順に左詰で列挙願います。

 よろしくどうぞ。

2012年7月25日水曜日

天地明察句会・作者発表

お待たせしました。

とうりやんせ天神さまへ青大将      ぐみ      朝亜由
地に満つる蟻の歌声話し声        ぐみ      亜空
登山小屋明日の晴待つ無精ひげ      ぐみ    
王様の裸決死の視察団          ぐみ    
出水あり地球儀浮いたり沈んだり     ぐみ      空
大揚羽いそぎ国際空港へ         ぐみ      空

涼しさや聖書の上の天眼鏡        空猫      朝不ぐ幹亜四由
地上絵の真偽は知らず朱夏の風      空猫    
明易し「毒」を撒き散らすのは誰     空猫      ぐ
察すれば誰か来ていたメロンかな     空猫      不ぐ亜
家蜘蛛や箪笥の裏の大秘境        空猫  

天井の上に星ありバンガロー       朝比古     ぐ亜由
覚えある地べた明るき帰省かな      朝比古     不ぐ四由
かき氷卓の明るくなりにけり       朝比古     不亜空
警察署税務署西日消防署         朝比古     空由
あぢさゐの路地を歩くにすこし邪魔    朝比古     不幹亜四

肩に来て天使と思ふてんと虫       亜紀      不空由
地下街に迷ふてゐたる夏帽子       亜紀      四由
平明な言葉唱へて蓮の花         亜紀      ぐ
黄昏の診察室の裸かな          亜紀      朝幹
函館の海岸線や大夕焼          亜紀    
時折は海を見やりてレース編む      亜紀      朝不幹由
南風呼ぶ雲のありけりスクワット     亜紀    
苦瓜のいぼんぼんぼと青きかな      亜紀      朝不幹

ゆらめいて天児牛大蓮青葉        不孤    
地続きの明治平成すべりひゆ       不孤    
シャンデリアの明るさに酔ひ崩れけり   不孤    
警察犬育成の家立葵           不孤      幹亜由
経験のない夏あめつちのご明察      不孤    

天蓋のベッドのことに明け易し      由季      ぐ幹四
地階から屋上階へ夏痩せて        由季      朝不亜空
白玉の明るさに匙ためらひぬ       由季      不幹空四
たくましきユッカを咲かせ警察署     由季    
睡蓮にラテン語の見え隠れせる      由季      空四
日直のふたりぼうふら捨てにゆく     由季      朝幹空四

壷中天引きづり出しつレース編み     藤幹子     ぐ四
地は口をひらきてオナン待つ西日     藤幹子     ぐ
明るさや夏座布団を尻の下        藤幹子     朝亜
察するに豆飯を炊く光かな        藤幹子     朝由
父の箍はずして甚平着せかけり      藤幹子     ぐ四

天秤のやうな笛吹く祭かな        四童      朝幹
地下鉄の間違つて出る夜涼かな      四童    
老酒や明の字のある安き店        四童    
お察しをですか風鈴ここで鳴り      四童    
追ひ打ちの夏料理来てまはる卓      四童    

以上。(集計:不孤)

 なんだかやんなっちゃうな。しばしご歓談下さい。

2012年7月22日日曜日

天地明察句会・投句一覧

【天】
とうりやんせ天神さまへ青大将
ゆらめいて天児牛大蓮青葉
肩に来て天使と思ふてんと虫
壷中天引きづり出しつレース編み
天井の上に星ありバンガロー
天蓋のベッドのことに明け易し
天秤のやうな笛吹く祭かな
涼しさや聖書の上の天眼鏡

【地】
覚えある地べた明るき帰省かな
地に満つる蟻の歌声話し声
地は口をひらきてオナン待つ西日
地下街に迷ふてゐたる夏帽子
地下鉄の間違つて出る夜涼かな
地階から屋上階へ夏痩せて
地上絵の真偽は知らず朱夏の風
地続きの明治平成すべりひゆ

【明】
かき氷卓の明るくなりにけり
シャンデリアの明るさに酔ひ崩れけり
登山小屋明日の晴待つ無精ひげ
白玉の明るさに匙ためらひぬ
平明な言葉唱へて蓮の花
明るさや夏座布団を尻の下
明易し「毒」を撒き散らすのは誰
老酒や明の字のある安き店

【察】
お察しをですか風鈴ここで鳴り
たくましきユッカを咲かせ警察署
王様の裸決死の視察団
黄昏の診察室の裸かな
警察犬育成の家立葵
警察署税務署西日消防署
察するに豆飯を炊く光かな
察すれば誰か来ていたメロンかな

【当季雑詠】
あぢさゐの路地を歩くにすこし邪魔
家蜘蛛や箪笥の裏の大秘境
苦瓜のいぼんぼんぼと青きかな
経験のない夏あめつちのご明察
時折は海を見やりてレース編む
出水あり地球儀浮いたり沈んだり
睡蓮にラテン語の見え隠れせる
大揚羽いそぎ国際空港へ
追ひ打ちの夏料理来てまはる卓
南風呼ぶ雲のありけりスクワット
日直のふたりぼうふら捨てにゆく
函館の海岸線や大夕焼
父の箍はずして甚平着せかけり

(以上)

10句選(特選、逆選なし)
選句締切:7月25日(水)24時(JST)
投稿先:恒信風句会
http://koshinfu.blogspot.com/

題に関わらず全体から10句選にてお願い致します。
整理の都合上、句の順番はそのままにして下さい。
投句一覧へのコメントとして、投稿して下さい。その際、名前/URLというのを選択して、俳号もしくはご本名を入力して下さい。URLは入れなくてよいです。
なお、右側の「最近のコメント」という欄は反映するのに時間がかかるようです。

2012年7月14日土曜日

天地明察句会・出題

再開第21回目の出題です。

【天】
【地】
【明】
【察】
【当季雑詠】(何句でも。無季可。他季不可)

投句締切:7月21日(土)24:00(JST)
投句宛先:下記恒信風句会投句専用アドレス宛メールにて
     koshinfu9th@gmail.com

★整理の都合上、俳句の行には俳句以外の題とか記号とか俳号とか本名とかを
 書かないで下さい。
 また、空白行や題の行を置かず出題順に左詰で列挙願います。

 よろしくどうぞ。

2012年7月12日木曜日

法令線句会・作者発表

発表です。

開きある六法全書明易し         朝比古     幹空
ががんぼに号令かけてしまひけり     朝比古     不亜恵空
足の指照らす線香花火かな        朝比古     ぐ苑亜恵
踏切の鳴りて薄暑の始まれり       朝比古     不亜恵

魔法瓶と白靴片方砂浜に         ぐみ    
令夫人お姿消ゆる木下闇         ぐみ      朝
夏空に運命線描く鴎かな         ぐみ    
極く細の明宏もいてパリー祭       ぐみ      苑幹
巴里祭初めて履きしハイヒール      ぐみ      朝苑

論法の三段目より蟾の顔         藤幹子     四ぐ
気をやれば琉金を吐くご令嬢       藤幹子     四不
線画から虹を起こしてゐるふたり     藤幹子     四亜空
立葵哨戒兵がそこらぢゆう        藤幹子     不空

綿虫やアマゾンで買ふ法然伝       苑を    
ほうこれが捜査令状蒸暑し        苑を      四ぐ不亜恵幹空
廃線の錆に蟻這ふ油照り         苑を    
たらちねのははやはらかし薔薇絡む    苑を      幹

魔法瓶の氷からんと星涼し        亜紀      朝四不恵幹空
妄想の薔薇の館や令夫人         亜紀      空
どこまでも罫線のなき夏野かな      亜紀      四不苑空
くちなしの花の淋しむ夜の雨       亜紀       朝
約束の断りきれぬ熟トマト        亜紀      不
棒切れを拾ひつつ行く海南風       亜紀      朝苑恵幹

説法の僧の片手に蝿叩き         空猫      朝ぐ恵
令嬢に招かれてゐる夏館         空猫      朝苑亜
乙女てふ一線越える毛虫かな       空猫      朝四ぐ亜幹
人肉を欲する甲冑いなひかり       空猫      四不苑恵

羽抜鶏法に護られ弾かれて        不孤    
令嬢の皓歯は見せず扇子の香       不孤      四幹
迅雷や有刺鉄線より視線         不孤      ぐ苑
法令線わらつてもすぐ梅雨顔に      不孤      ぐ

海の家開き法被にたたみ皺        恵       ぐ
令嬢の手つき線香花火もつ        恵       苑
送電線越え夕立がやって来る       恵       朝ぐ
梅雨の蝶傘を開くに要る両手       恵       四亜幹

紫陽花のあまねく蒲池法子かな      四童      朝苑亜
令状に赤青黄ある西日かな        四童    
曲線は先生が引く梅雨晴間        四童      ぐ不亜恵幹空
角ひとつ曲がり七夕のある街       四童      恵空

以上。(集計:不孤)

2012年7月8日日曜日

法令線句会・投句一覧

【法】
羽抜鶏法に護られ弾かれて
海の家開き法被にたたみ皺
開きある六法全書明易し
紫陽花のあまねく蒲池法子かな
説法の僧の片手に蝿叩き
魔法瓶と白靴片方砂浜に
魔法瓶の氷からんと星涼し
綿虫やアマゾンで買ふ法然伝
論法の三段目より蟾の顔

【令】
ががんぼに号令かけてしまひけり
ほうこれが捜査令状蒸暑し
気をやれば琉金を吐くご令嬢
妄想の薔薇の館や令夫人
令嬢に招かれてゐる夏館
令嬢の手つき線香花火もつ
令嬢の皓歯は見せず扇子の香
令状に赤青黄ある西日かな
令夫人お姿消ゆる木下闇

【線】
どこまでも罫線のなき夏野かな
乙女てふ一線越える毛虫かな
夏空に運命線描く鴎かな
曲線は先生が引く梅雨晴間
迅雷や有刺鉄線より視線
線画から虹を起こしてゐるふたり
送電線越え夕立がやって来る
足の指照らす線香花火かな
廃線の錆に蟻這ふ油照り 

【当季雑詠】
くちなしの花の淋しむ夜の雨
たらちねのははやはらかし薔薇絡む
角ひとつ曲がり七夕のある街
極く細の明宏もいてパリー祭
人肉を欲する甲冑いなひかり
踏切の鳴りて薄暑の始まれり
巴里祭初めて履きしハイヒール
梅雨の蝶傘を開くに要る両手
法令線わらつてもすぐ梅雨顔に
棒切れを拾ひつつ行く海南風
約束の断りきれぬ熟トマト
立葵哨戒兵がそこらぢゆう

(以上)

10句選(特選、逆選なし)
選句締切:7月11日(水)24時(JST)
投稿先:恒信風句会
http://koshinfu.blogspot.com/

題に関わらず全体から10句選にてお願い致します。
整理の都合上、句の順番はそのままにして下さい。
投句一覧へのコメントとして、投稿して下さい。その際、名前/URLというのを選択して、俳号もしくはご本名を入力して下さい。URLは入れなくてよいです。
なお、右側の「最近のコメント」という欄は反映するのに時間がかかるようです。

ではよろしくお願い致します。