2012年1月25日水曜日

雑魚場架道橋句会・出題

もうすぐ春ですね。再開第9回目の出題です。

【雑】
【魚】
【場】
【架】
【道】
【橋】
【当季雑詠】(何句でも。無季可。他季不可)

投句締切:2月4日(土)24:00(JST)
投句宛先:下記恒信風句会投句専用アドレス宛メールにて
koshinfu9th@gmail.com

★整理の都合上、俳句の行には俳句以外の題とか記号とか俳号とか本名とかを
書かないで下さい。
また、空白行を置かず出題順に左詰で列挙願います。

寒い日が続きますが、お風邪など召しませんようお気をつけ下さいませ。

酒屋八兵衛句会・作者発表

早々の選句ありがとうございます。発表です。

酒粕の舌に残れる霜夜かな        苑を  朝百恵幹ぽ由
屋上のお稲荷さんに雪積もる       苑を  ぐ朝亜四百ぽ由空
木枯や八百八町はバス停に        苑を
大阪とちやうで兵庫やあまがさき     苑を  亜不
冬怒涛衛生的と思ふなよ         苑を

冬夕焼酒まんぢゆうを抱き帰る      百花
冬銀河屋根のアンテナ倒れしまま     百花
買初の癒しの石や八犬伝         百花  不
雑兵に水一升や干菜汁          百花
初夢に衛夫人(えいふじん)から書を学び 百花  由
もうすでに春雪踏みに出てゐる夫     百花

気鬱なり酒井家よりの寒見舞       ぐみ
大不幸屋台のおでんの味知らず      ぐみ  不
一気呵成書き初めの字は大八州      ぐみ
兵児帯やどてらの下でしごかれて     ぐみ
大くさめ待たれる不動の近衛兵      ぐみ
めすの猫白ショール肩に成長す      ぐみ

酒蔵の小窓は春に近づけり        空猫  亜不恵
大火事の八百屋お七に向く窓は      空猫
八十も見事に雪を下ろしけり       空猫
羽子日和兵も遊んで参りけり       空猫
凧揚げやラジヲ流れる守衛室       空猫
お揃いのマフラーされる親衛隊      空猫

きさらぎやきらきら洋酒瓶並び      朝比古 恵
屋上が冬青空に沈殿す          朝比古 恵ぽ由
十八歳未満断り雪女           朝比古 ぐ百恵
衛兵の固まつてゐる四温かな       朝比古 幹
雪の夜の衛星都市へ帰りけり       朝比古 ぐ四百幹
きりきりと水門開く寒の晴        朝比古 恵苑ぽ

卵酒幕開く火星年代記          藤幹子 恵
侘助や屋根屋するする梯子立て      藤幹子 ぽ
テレビだけ笑ふ真昼や花八手       藤幹子 ぐ亜四不百苑ぽ由空
検尿や小春日和の敗残兵         藤幹子
凍星や衛生陶器しんと並ぶ        藤幹子 朝四不百恵苑由
カラメルの香のふくふくと冬館      藤幹子 朝空

寒月の細くもがなの酒びたり       不孤
探梅や樋屋奇應丸四百年         不孤  四空
枡箱に柚子餅八個かしこまる       不孤  亜ぽ
兵站のとどこほりなき雪合戦       不孤  ぐ四百
衛星に監視されたる大くさめ       不孤  朝百
田んぼから手作り八兵衛燗のよき     不孤  四

清酒汲む胸に氷湖を持ちしまま      ぽぽな 不幹空
名古屋帯むすび華やぐ冬座敷       ぽぽな 亜空
一本の氷柱が落ちて八本に        ぽぽな ぐ百幹空
兵士から兵士にわたす冬林檎       ぽぽな ぐ朝亜苑幹空
前衛の芯にふくろう棲んでいる      ぽぽな 四

朧夜の鉄橋越ゆる酒匂川         亜紀  ぽ
待春の広場にランチ屋台かな       亜紀  苑
四代目江戸家猫八春立ちぬ        亜紀  由
兵庫県地図をひらけば山笑ふ       亜紀
鉄塔の遮ることのなき雪野        亜紀
訥々とつなぐ言の葉日脚伸ぶ       亜紀
枯野行く徹底的に行きにけり       亜紀  ぐ由

酒粕の匂ひの満ちて冬山家        由季
大根干す使はぬ屋号そのままに      由季  ぐ亜
福神の眉の八の字冬ざくら        由季  亜四
山眠る兵馬俑みな違ふ顔         由季  亜恵苑空
凍蝶を翔たせ衛兵交替す         由季  ぐ恵
悴みて財布のなかの銭蛙         由季  亜百恵幹

春近し半分に割る酒饅頭         恵   四苑ぽ由
冬晴れの神様を売る屋台かな       恵   朝四苑幹ぽ由
なまはげへ尺八振り回している      恵   朝四不苑
木製の兵隊人形春を待つ         恵   ぽ
くしゃみして人工衛星どこいった     恵   空
ハイネックセーター苦しくてひとり    恵   ぐ朝百苑幹空

対流の一例として燗の酒         四童  ぐ朝不百恵
入母屋に雪の届かぬ壁ありて       四童  不幹空
風花や二頭身対八頭身          四童
憲兵がスケート靴でやつて来る      四童  朝不苑幹由
着膨れの衛生班に連れ去らる       四童
午後からはくづれ模様の海鼠かな     四童  亜不幹由
日差やや低きところを冬の蝶       四童  朝苑ぽ

以上。集計:不孤

ご歓談は、俳句モナカの方でぜひお願い致します。

2012年1月22日日曜日

【一句訂正】酒屋八兵衛句会・投句一覧

大変申し訳ありません。一句訂正です。

【酒】の後ろから3句目、

×:夕焼酒まんぢゆうを抱き帰る

○:冬夕焼酒まんぢゆうを抱き帰る
 -------------------------------------------------------
お待たせしました。

【酒】
きさらぎやきらきら洋酒瓶並び
寒月の細くもがなの酒びたり
気鬱なり酒井家よりの寒見舞
酒蔵の小窓は春に近づけり
酒粕の舌に残れる霜夜かな
酒粕の匂ひの満ちて冬山家
春近し半分に割る酒饅頭
清酒汲む胸に氷湖を持ちしまま
対流の一例として燗の酒
冬夕焼酒まんぢゆうを抱き帰る
卵酒幕開く火星年代記
朧夜の鉄橋越ゆる酒匂川

【屋】
屋上が冬青空に沈殿す
屋上のお稲荷さんに雪積もる 
待春の広場にランチ屋台かな
大火事の八百屋お七に向く窓は
大根干す使はぬ屋号そのままに
大不幸屋台のおでんの味知らず
探梅や樋屋奇應丸四百年
冬銀河屋根のアンテナ倒れしまま
冬晴れの神様を売る屋台かな
入母屋に雪の届かぬ壁ありて
名古屋帯むすび華やぐ冬座敷
侘助や屋根屋するする梯子立て

【八】
テレビだけ笑ふ真昼や花八手
なまはげへ尺八振り回している
一気呵成書き初めの字は大八州
一本の氷柱が落ちて八本に
四代目江戸家猫八春立ちぬ
十八歳未満断り雪女
買初の癒しの石や八犬伝
八十も見事に雪を下ろしけり
風花や二頭身対八頭身
福神の眉の八の字冬ざくら
木枯や八百八町はバス停に
枡箱に柚子餅八個かしこまる

【兵】
羽子日和兵も遊んで参りけり
衛兵の固まつてゐる四温かな
憲兵がスケート靴でやつて来る
検尿や小春日和の敗残兵
雑兵に水一升や干菜汁
山眠る兵馬俑みな違ふ顔
大阪とちやうで兵庫やあまがさき
兵庫県地図をひらけば山笑ふ
兵士から兵士にわたす冬林檎
兵児帯やどてらの下でしごかれて
兵站のとどこほりなき雪合戦
木製の兵隊人形春を待つ

【衛】
くしゃみして人工衛星どこいった
衛星に監視されたる大くさめ
初夢に衛夫人(えいふじん)から書を学び
雪の夜の衛星都市へ帰りけり
前衛の芯にふくろう棲んでいる
大くさめ待たれる不動の近衛兵
凧揚げやラジヲ流れる守衛室
着膨れの衛生班に連れ去らる
冬怒涛衛生的と思ふなよ
凍星や衛生陶器しんと並ぶ
凍蝶を翔たせ衛兵交替す

【当季雑詠】
お揃いのマフラーされる親衛隊
カラメルの香のふくふくと冬館
きりきりと水門開く寒の晴
ハイネックセーター苦しくてひとり
めすの猫白ショール肩に成長す
もうすでに春雪踏みに出てゐる夫
枯野行く徹底的に行きにけり
午後からはくづれ模様の海鼠かな
鉄塔の遮ることのなき雪野
田んぼから手作り八兵衛燗のよき
日差やや低きところを冬の蝶
悴みて財布のなかの銭蛙
訥々とつなぐ言の葉日脚伸ぶ

(以上)

12句選(特選、逆選なし)
選句締切:1月25日(水)24時(JST)
投稿先:恒信風句会
http://koshinfu.blogspot.com/

題に関わらず全体から12句選にてお願い致します。
整理の都合上、句の順番はそのままにして下さい。
投句一覧へのコメントとして、投稿して下さい。その際、名前/URLというのを選択して、俳号もしくはご本名を入力して下さい。URLは入れなくてよいです。なお、右側の「最近のコメント」という欄は反映するのに時間がかかるようです。

ではよろしくお願い致します。

2012年1月15日日曜日

酒屋八兵衛句会・出題

こんばんは。出題するのを忘れていました。
再開第8回目の出題です。第8回目なので八兵衛です。

【酒】
【屋】
【八】
【兵】
【衛】
【当季雑詠】(何句でも。無季可。他季不可)

投句締切:1月21日(土)24:00(JST)
投句宛先:下記恒信風句会投句専用アドレス宛メールにて
koshinfu9th@gmail.com

★整理の都合上、俳句の行には俳句以外の題とか記号とか俳号とか本名とかを書かないで下さい。また、空白行を置かず出題順に左詰で列挙願います。

寒い日が続きますが、お風邪など召しませんようお気をつけ下さいませ。

2012年1月14日土曜日

正面突破句会・作者発表

新年早々、遅くなり申し訳ありません。

正月は泣かないでねと幼な児に      ぐみ
若水や薄あを色の洗面器         ぐみ  こ恵
捨てかねて聖樹と煙突恋の数       ぐみ
都知事立つ破れ障子の向ふ側       ぐみ  四
キリン見にマフラーぐるぐる巻きつけて  ぐみ  百千
付けまつ毛付け胸毛なし寝正月      ぐみ  朝
捨て鉢の半分のこる去年今年       ぐみ
百態の正しき姿勢書初す         朝比古 藤由四
はらはらと霜夜の譜面散りにけり     朝比古 亜恵
竹馬の突つ支ひ棒のごとくあり      朝比古 ぐ苑百四
破魔矢みなどこからかはみ出してをり   朝比古 恵ぽ百千四
大年の父が龍頭を巻いてをり       朝比古 亜ぐ苑藤百四
正直に茶碗に雪を受け来たる       藤幹子
面倒な面子そろひて振る羽子板      藤幹子 由
羽根突きや烏城の屋根は堀に落つ     藤幹子
日の当たる雑煮椀から破裂せり      藤幹子 恵
厭世家ちよろぎのやうな家に住み     藤幹子 朝
浅草や正ちゃん帽の御老人        苑を  こぐ藤
面倒を念入りにする初化粧        苑を  ぐ百四
一本の煙突があり御元日         苑を  朝ぽ藤千
序破急の破を過ぎて春待ちかぬる     苑を
初売に奇つ怪なもの混じりゐて      苑を
正義論うたはれ尽きて去年今年      千代路
初写真委細面談にて候          千代路 亜苑恵四
賀状まゐる天使突抜てふ町へ       千代路
序破急で自転車こぐや初げしき      千代路 こぽ藤由百
炬燵猫いま頏(のど)だけは確かに居    千代路
正しくは哀しみといふ空の青       こゆ  恵
小面の内側にある銀河          こゆ
地吹雪・雪晴・恋・唐突         こゆ
浄玻璃を破って逃げた青い鳥       こゆ
初明り海月はきょうも夢ごこち      こゆ  朝
一年に一度の正座雑煮喰ふ        百花  こぽ由四
太箸や面取りの角立つは良き       百花
初泣きの児の突進す父の胸        百花  こ亜苑ぽ藤由千
少年の夜目に破魔矢の白さかな      百花  亜ぐ苑恵藤
初星のぴしりぴしりと深呼吸       百花  こ亜苑藤千
正論を吐きて海鼠を俯瞰せり       亜紀  四
面倒見よき人と酌む年酒かな       亜紀  朝こぽ
着膨れの突如あらはる牛丼屋       亜紀
三毛猫の突破したるよ白障子       亜紀  朝恵
使用済み電池溜まりて冬深む       亜紀  ぐぽ由千
初春や気ままにジャズを流す店      亜紀  苑
雲の端の煌いてゐる初景色        亜紀  朝ぽ百
人日や小銭くづすといふことを      亜紀  ぐ千
水鳥の啄ばむ水のひかりけり       亜紀  こぽ藤
賀正派が謹賀新年派に押され       由季  亜千四
面倒な飾り方して鏡餅          由季  ぐ百
大年を突慳貪な風が吹く         由季  こぐ恵
人日の餃子の皮の破れたり        由季  朝ぐぽ百四
初鏡のなかの時計を読まんとす      由季  ぐぽ百千
正直な形首を伸ばす白鳥         恵
面倒なことはさておき着膨れる      恵   朝こ亜苑藤由百千四
空気に穴白鳥は突撃せよ         恵
破裂するまで手袋を膨らます       恵   朝
猫の尾をぐっと握って冬ざれる      恵
学校の正面玄関去年今年         ぽぽな 朝苑恵由
初明り小面の肌透きとおる        ぽぽな こ
頬杖を突いて見ている花がるた      ぽぽな 朝苑恵百
伊勢海老をぱきりぴきりと破きけり    ぽぽな 亜苑
初笑アンディーウォーホールのマリリン  ぽぽな
人日の金正日の変はらざる        四童
人日の表面積に驚けり          四童  由千
突発性大食ひとなる七日かな       四童  こぐ藤由
破局して破滅してゐる七日かな      四童  亜由千
牛丼の並々ならぬ七日かな        四童  亜苑恵ぽ藤由

(以上)集計:四童

自己紹介その他ご歓談は、俳句モナカの方でぜひお願い致します。

2012年1月8日日曜日

正面突破句会・投句一覧

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。

【正】
一年に一度の正座雑煮喰ふ
賀正派が謹賀新年派に押され
学校の正面玄関去年今年
人日の金正日の変はらざる
正しくは哀しみといふ空の青
正義論うたはれ尽きて去年今年
正月は泣かないでねと幼な児に
正直な形首を伸ばす白鳥
正直に茶碗に雪を受け来たる
正論を吐きて海鼠を俯瞰せり
浅草や正ちゃん帽の御老人
百態の正しき姿勢書初す

【面】
はらはらと霜夜の譜面散りにけり
若水や薄あを色の洗面器
初写真委細面談にて候
初明り小面の肌透きとおる
小面の内側にある銀河
人日の表面積に驚けり
太箸や面取りの角立つは良き
面倒なことはさておき着膨れる
面倒な飾り方して鏡餅
面倒な面子そろひて振る羽子板
面倒を念入りにする初化粧
面倒見よき人と酌む年酒かな

【突】
一本の煙突があり御元日
羽根突きや烏城の屋根は堀に落つ
賀状まゐる天使突抜てふ町へ
空気に穴白鳥は突撃せよ
捨てかねて聖樹と煙突恋の数
初泣きの児の突進す父の胸
大年を突慳貪な風が吹く
地吹雪・雪晴・恋・唐突
竹馬の突つ支ひ棒のごとくあり
着膨れの突如あらはる牛丼屋
突発性大食ひとなる七日かな
頬杖を突いて見ている花がるた

【破】
伊勢海老をぱきりぴきりと破きけり
三毛猫の突破したるよ白障子
序破急で自転車こぐや初げしき
序破急の破を過ぎて春待ちかぬる
少年の夜目に破魔矢の白さかな
浄玻璃を破って逃げた青い鳥
人日の餃子の皮の破れたり
都知事立つ破れ障子の向ふ側
日の当たる雑煮椀から破裂せり
破局して破滅してゐる七日かな
破魔矢みなどこからかはみ出してをり
破裂するまで手袋を膨らます

【当季雑詠】
キリン見にマフラーぐるぐる巻きつけて
雲の端の煌いてゐる初景色
厭世家ちよろぎのやうな家に住み
牛丼の並々ならぬ七日かな
使用済み電池溜まりて冬深む
捨て鉢の半分のこる去年今年
初鏡のなかの時計を読まんとす
初春や気ままにジャズを流す店
初笑アンディーウォーホールのマリリン
初星のぴしりぴしりと深呼吸
初売に奇つ怪なもの混じりゐて
初明り海月はきょうも夢ごこち
人日や小銭くづすといふことを
水鳥の啄ばむ水のひかりけり
大年の父が龍頭を巻いてをり
猫の尾をぐっと握って冬ざれる
付けまつ毛付け胸毛なし寝正月
炬燵猫いま頏(のど)だけは確かに居
(以上)

12句選(特選、逆選なし)
選句締切:1月12日(木)24時(JST)
投稿先:恒信風句会
http://koshinfu.blogspot.com/

題に関わらず全体から12句選にてお願い致します。
整理の都合上、句の順番はそのままにして下さい。
投句一覧へのコメントとして、投稿して下さい。その際、名前/URLというのを選択して、俳号もしくはご本名を入力して下さい。URLは入れなくてよいです。なお、右側の「最近のコメント」という欄は反映するのに時間がかかるようです。

ではよろしくお願い致します。