2013年1月31日木曜日

電子書籍句会・出題

再開第45回目の出題です。

【電】
【子】
【書】
【籍】
【当季雑詠】(何句でも。無季可。他季不可)

投句締切:2月4日(月)24:00(JST)…変則で月曜としています。
投句宛先:下記恒信風句会投句専用アドレス宛メールにて
     koshinfu9th@gmail.com

★整理の都合上、俳句の行には俳句以外の題とか記号とか俳号とか本名とかを
 書かないで下さい。
 また、空白行や題の行を置かず出題順に左詰で列挙願います。

 よろしくどうぞ。

運動不足句会・作者発表

お待たせしました。

目貼して運動場を狭くせり        露結      ら
積まれたる蜜柑に動く気配あり      露結      ら亜
冬ざるるものに不二家のマスコット    露結      独
寒晴の足場外してをりにけり       露結      苑不亜四
純真無垢冬蟷螂よおまへもか       露結    

初詣百万人に運ばるる          朝比古     独四
寒鯉の動かしてゐるひとところ      朝比古     露苑不
ビタミンの不足してゐる冬の雲      朝比古     ら亜由独
革靴の臭ひの足や春隣          朝比古    
二つ折りして待春のブーツかな      朝比古     露苑由独

日脚伸ぶ亀のマークの運送屋       らくだ     不亜独
手動とは知らずに待つや白い息      らくだ     露亜独
不可視とも可視ともあなた雪女      らくだ    
蹴り出した行火を足でかき入れる     らくだ     朝不
キャタピラに蹂躙される冬の河      らくだ    

寒明けの加速してゆく運転手       亜紀      四
真後ろに首の動いて冬牡丹        亜紀      露朝苑
独白の動かぬ動機冴返る         亜紀      四
不安げな顔のヒロイン下萌ゆる      亜紀    
足繁く通ふ古書店春の月         亜紀      苑
一羽づつ山河に置いてゆく白鳥      亜紀      ら
ポケットの左右に分かつ革手套      亜紀      ら由四

春節の運び屋の荷は粉ミルク       不孤      亜四
寒月光動くものみな標的に        不孤      苑
不随意な笑ひ洩れ来る冬の廊       不孤    
足指の遊び飽き飽き春炬燵        不孤    
もち肌を赤くすたすた坊主かな      不孤    

河豚の顔してタクシーの運転手      独楽    
闇汁の箸にぬるりと動くもの       独楽      朝亜
不動産屋の営業トーク日脚伸ぶ      独楽      亜
足立区の礼儀正しき雪女郎        独楽      露朝由
お蒲団さんお蒲団さんとしがみつく    独楽      ら不四
笑ひ屋の笑ひ声する枯野かな       独楽      朝苑亜由
雪しまき車窓に映る嘘の顔        独楽      ら

ババ抜きに運を使ひて四温かな      由季      不
住職の動線の上梅早し          由季      朝不四
紙飛行機いつも不時着冬草に       由季      露ら
ご近所の方と足湯にゐるおぼろ      由季      朝苑独四
制服のまま立ち寄れるどんど焼き     由季    

運命線に雪の結晶ひとつあり       苑を      露独
きさらぎの動物園で生まれたの      苑を      露
駅前の不二屋を通り星冴ゆる       苑を      朝由
日脚伸ぶ足袋のコハゼを掛けるたび    苑を      亜
天国へ行つたり来たり日向ぼこ      苑を      朝由独

繁縷もプロペラも運べないのか      四童      ら不由
日当たりの悪き動線冬木の芽       四童    
不倫にも不眠にも春不遠         四童      露由
足はやきものはさておき日脚伸ぶ     四童    
足裏にも口唇感覚雪降れり        四童      不

以上。(集計:不孤)

2013年1月29日火曜日

運動不足句会・投句一覧

 お待たせしました。

【運】
ババ抜きに運を使ひて四温かな
運命線に雪の結晶ひとつあり
河豚の顔してタクシーの運転手
寒明けの加速してゆく運転手
春節の運び屋の荷は粉ミルク
初詣百万人に運ばるる
日脚伸ぶ亀のマークの運送屋
繁縷もプロペラも運べないのか
目貼して運動場を狭くせり

【動】
きさらぎの動物園で生まれたの 
闇汁の箸にぬるりと動くもの
寒月光動くものみな標的に
寒鯉の動かしてゐるひとところ
手動とは知らずに待つや白い息
住職の動線の上梅早し
真後ろに首の動いて冬牡丹
積まれたる蜜柑に動く気配あり
独白の動かぬ動機冴返る
日当たりの悪き動線冬木の芽

【不】
ビタミンの不足してゐる冬の雲
駅前の不二屋を通り星冴ゆる
紙飛行機いつも不時着冬草に
冬ざるるものに不二家のマスコット
不安げな顔のヒロイン下萌ゆる
不可視とも可視ともあなた雪女
不随意な笑ひ洩れ来る冬の廊
不動産屋の営業トーク日脚伸ぶ
不倫にも不眠にも春不遠

【足】
ご近所の方と足湯にゐるおぼろ
革靴の臭ひの足や春隣
寒晴の足場外してをりにけり
蹴り出した行火を足でかき入れる
足はやきものはさておき日脚伸ぶ
足指の遊び飽き飽き春炬燵
足繁く通ふ古書店春の月
足立区の礼儀正しき雪女郎
日脚伸ぶ足袋のコハゼを掛けるたび

【当季雑詠】
お蒲団さんお蒲団さんとしがみつく
キャタピラに蹂躙される冬の河
ポケットの左右に分かつ革手套
もち肌を赤くすたすた坊主かな
一羽づつ山河に置いてゆく白鳥
純真無垢冬蟷螂よおまへもか
笑ひ屋の笑ひ声する枯野かな
制服のまま立ち寄れるどんど焼き
雪しまき車窓に映る嘘の顔
足裏にも口唇感覚雪降れり
天国へ行つたり来たり日向ぼこ
二つ折りして待春のブーツかな

(以上)

9句選(特選、逆選なし)
選句締切:1月30日(水)24時(JST)
投稿先:恒信風句会
http://koshinfu.blogspot.com/

題に関わらず全体から9句選にてお願い致します。
整理の都合上、句の順番はそのままにして下さい。
投句一覧へのコメントとして、投稿して下さい。その際、名前/URLというのを選択して、俳号もしくはご本名を入力して下さい。URLは入れなくてよいです。
なお、右側にあった「最近のコメント」という欄は、ガジェットが壊れたらしく現在使えません。

ではよろしくお願い致します。

2013年1月26日土曜日

広渡敬雄句会・作者発表

お待たせしました。

広辞林の表紙外れてゐて流氷     苑を    朝ら亜緋露
渡来人の末裔として着ぶくれる    苑を    緋露
敬虔なふりをしている冬桜      苑を    朝独
英雄伝説氷柱いつぽん折れてをり   苑を    ら露
ぼたん雪ちちはは死んでから止まず  苑を    四独た緋

合コンの背広の胸の冬薔薇      独楽    
握り飯冷たし雨の渡月橋       独楽    
肩張つて敬具と結ぶ寒見舞      独楽    
雪もよひ雌雄決する盤に座す     独楽    苑ら亜
大寒のメール「ごめん」と打ち始む  独楽    
残る雪また少し汚れてしまひ     独楽    苑

事務始め机広々してゐたり      朝比古   苑四独亜
渡辺をなべちやんと呼ぶ春隣     朝比古   苑
敬礼の指の反りけり冬怒涛      朝比古    
英雄の好みさうなる雪をんな     朝比古    
零戦の小さきプロペラ雪催      朝比古   露

手を広げ倒れてみせる雪野原     らくだ   四独亜
手をあげて冬帽の列渡りゆく     らくだ   苑た露
北風は敬称略でかまわない      らくだ   緋露
丹頂や雄弁なるも神の業       らくだ    
ひと仕事終えて懐炉を取り出しぬ   らくだ   苑独

四温晴れえくぼほがらに広間の子   たろう    
風花の風のゆるゆる空渡る      たろう   朝
挨拶の敬語やわらか餅を焼く     たろう   朝独亜緋
雄鶏の鶏冠のさかの初日の出     たろう    
大仏の胡坐股座大神楽        たろう   四

冬うらら道を広げて遅刻します    緋茶    四らた
あぁ神よ渡る世間の福笑い      緋茶    
カーソルの産み落とす敬語理路整然  緋茶    
雄猫の宿命ヒトに定められ      緋茶    四
朝ぼらけ一の字を書くずれ眼鏡    緋茶    

待春の広間に背広吊るされて     亜紀    緋
手渡せる赤きバトンや冴返る     亜紀    
愛嬌をふりまく尻尾日向ぼこ     亜紀    苑
盤上の敗者雄弁寒波来る       亜紀    
幅広の運動靴やヒヤシンス      亜紀    朝露
コロッケの揚げたてなるを日脚伸ぶ  亜紀    ら
牛撫づる小さきてのひら春浅し    亜紀    独

着ぶくれて広東麺にたどり着く    露結    朝ら独亜た
冬の橋渡る架空の家があり      露結    朝四た緋
枯葉枯葉妻が敬語を使ひけり     露結    苑四ら独亜た
春近き雌雄異体でありにけり     露結    四ら
冬のビルが林檎ジュースに透けてゐる 露結    苑朝亜緋

春よりも春の隣の広さかな      四童    ら亜た露
人類に渡月橋あり日脚伸ぶ      四童    た
尊敬に値してゐる海鼠かな      四童    朝
雄蘂より雌蘂に似たる春の闇     四童    た露
人気なき隣の駅に日脚伸ぶ      四童    緋

以上。(集計:四童)

2013年1月25日金曜日

運動不足句会・出題

選句がまだの方もいらっしゃるようですが、再開第44回目の出題です。

【運】
【動】
【不】
【足】
【当季雑詠】(何句でも。無季可。他季不可)

投句締切:1月28日(月)24:00(JST)…変則で月曜としています。
投句宛先:下記恒信風句会投句専用アドレス宛メールにて
     koshinfu9th@gmail.com

★整理の都合上、俳句の行には俳句以外の題とか記号とか俳号とか本名とかを書かないで下さい。
 また、空白行や題の行を置かず出題順に左詰で列挙願います。

 よろしくどうぞ。

2013年1月22日火曜日

広渡敬雄句会・投句一覧

 お待たせしました。

【広】
広辞林の表紙外れてゐて流氷
合コンの背広の胸の冬薔薇
四温晴れえくぼほがらに広間の子
事務始め机広々してゐたり
手を広げ倒れてみせる雪野原
春よりも春の隣の広さかな
待春の広間に背広吊るされて
着ぶくれて広東麺にたどり着く
冬うらら道を広げて遅刻します

【渡】
あぁ神よ渡る世間の福笑い
握り飯冷たし雨の渡月橋
手をあげて冬帽の列渡りゆく
手渡せる赤きバトンや冴返る
人類に渡月橋あり日脚伸ぶ
渡辺をなべちやんと呼ぶ春隣
渡来人の末裔として着ぶくれる
冬の橋渡る架空の家があり
風花の風のゆるゆる空渡る

【敬】
カーソルの産み落とす敬語理路整然
挨拶の敬語やわらか餅を焼く
敬礼の指の反りけり冬怒涛
敬虔なふりをしている冬桜 
肩張つて敬具と結ぶ寒見舞
枯葉枯葉妻が敬語を使ひけり
尊敬に値してゐる海鼠かな
北風は敬称略でかまわない

【雄】
英雄の好みさうなる雪をんな
英雄伝説氷柱いつぽん折れてをり
春近き雌雄異体でありにけり
雪もよひ雌雄決する盤に座す
丹頂や雄弁なるも神の業
盤上の敗者雄弁寒波来る
雄鶏の鶏冠のさかの初日の出
雄猫の宿命ヒトに定められ
雄蘂より雌蘂に似たる春の闇

【当季雑詠】
コロッケの揚げたてなるを日脚伸ぶ
ひと仕事終えて懐炉を取り出しぬ
ぼたん雪ちちはは死んでから止まず
愛嬌をふりまく尻尾日向ぼこ
牛撫づる小さきてのひら春浅し
残る雪また少し汚れてしまひ
人気なき隣の駅に日脚伸ぶ
大寒のメール「ごめん」と打ち始む
大仏の胡坐股座大神楽
朝ぼらけ一の字を書くずれ眼鏡
冬のビルが林檎ジュースに透けてゐる
幅広の運動靴やヒヤシンス
零戦の小さきプロペラ雪催

(以上)

9句選(特選、逆選なし)
選句締切:1月24日(木)24時(JST)
投稿先:恒信風句会
http://koshinfu.blogspot.com/

題に関わらず全体から9句選にてお願い致します。
整理の都合上、句の順番はそのままにして下さい。
投句一覧へのコメントとして、投稿して下さい。その際、名前/URL
というのを選択して、俳号もしくはご本名を入力して下さい。
URLは入れなくてよいです。
なお、右側にあった「最近のコメント」という欄は、ガジェットが壊れた
らしく現在使えません。

ではよろしくお願い致します。

2013年1月17日木曜日

東京家族句会・作者発表

お待たせしました。

雪だるま東に向けて据ゑにけり  朝比古   四苑独
京野菜鎌倉野菜日脚伸ぶ     朝比古   亜
人日の卓に家庭の医学かな    朝比古   四ら苑亜
夜の雪暴走族の音遠く      朝比古   亜独
混沌のラガーひとひらづつ剥がす 朝比古   ら苑亜た

懐手ほどいて東の暗刻切り    らくだ   四独緋
駅弁に河豚よ京王百貨店     らくだ    
悴みて鳴家も鳴りを潜めたる   らくだ    
水族館では輪をくぐる冬の季語  らくだ   ぐ
息白く墨染の列過ぎゆきぬ    らくだ   緋

ティッシュ配る東洋人の悴むる  独楽    ぐ
霜踏んで北京ダックの薄き皮   独楽    朝
吉野家の無言なりけり寒夜明く  独楽    亜たぐ緋
冬の灯に華族のドレス紅き襞   独楽    朝
冬ざるる音漏れ来れば浜崎あゆみ 独楽    

初電話よせくる波の東向く    たろう    
こっぽりの京の路地裏冬りんご  たろう   緋
家政婦の壁に耳あり寒の雨    たろう   ぐ
日脚伸ぶかしまし族のパンタロン たろう   亜緋
陽だまりの小さなあした冬すみれ たろう   苑亜

北関東に雪のちらつく初神楽   苑を    朝
仰山に京菜漬けはる冬日向    苑を    四らた
喪の家の賑やかになり花八手   苑を    朝
姻族に囲まれてゐるお正月    苑を    
蒲団並べてたいおんの淋しかり  苑を    四ら

東からヒタリと迫る逢魔時    緋茶    
あの人の10キロ隣りの京都観光  緋茶    
目覚ましや平日朝6時の家出   緋茶    ぐ
家族へと宛てられた手紙黒い雲  緋茶    
三ッ星を結び直して五七五    緋茶    

極東の日当たるところ冬たんぽぽ 亜紀    
上京の浅草に買ふ切山椒     亜紀    朝苑独
家並の途切れてしまふ冬夕焼   亜紀    四苑独緋
一族の中に白犬初写真      亜紀    四苑独
冬の海見つめる画家のベレー帽  亜紀    朝
日本橋過ぎて丸善はや七日    亜紀    た独
よく目立つところに吾と雪だるま 亜紀    朝緋

六弦で東京音頭ひき初めす    ぐみ    
新年を占ふことも京の菓子    ぐみ    ら
家ぐるみ初うぐひすに息止めて  ぐみ    四た
一族に福耳兎に長き耳      ぐみ    ら苑た緋
若水に巳年の蛇口きらきらと   ぐみ    四朝独
初鳩にいま何時かと聞いてみる  ぐみ    朝

縄跳びの東直子の光りをり    四童    ぐ
着膨れの京浜東北線並ぶ     四童    ら苑亜独
専門家としては潤目鰯かな    四童    らぐ
よい族もよくない族も春を待つ  四童    らたぐ
地軸いまおほいに傾ぎ日脚伸ぶ  四童    亜たぐ緋

以上。(集計:四童)

2013年1月16日水曜日

広渡敬雄句会・出題

選句がまだの方もいらっしゃるようですが、再開第43回目の出題です。

【広】
【渡】
【敬】
【雄】
【当季雑詠】(何句でも。無季可。他季不可)



(ちなみにご本人には没交渉で勝手に一ファンとして出題しています)

投句締切:1月19日(土)24:00(JST)
投句宛先:下記恒信風句会投句専用アドレス宛メールにて
     koshinfu9th@gmail.com

★整理の都合上、俳句の行には俳句以外の題とか記号とか俳号とか本名とかを書かないで下さい。
 また、空白行や題の行を置かず出題順に左詰で列挙願います。

 よろしくどうぞ。


2013年1月13日日曜日

東京家族句会・投句一覧

 お待たせしました。

【東】
ティッシュ配る東洋人の悴むる
懐手ほどいて東の暗刻切り
極東の日当たるところ冬たんぽぽ
初電話よせくる波の東向く
雪だるま東に向けて据ゑにけり
東からヒタリと迫る逢魔時
縄跳びの東直子の光りをり
北関東に雪のちらつく初神楽
六弦で東京音頭ひき初めす

【京】
あの人の10キロ隣りの京都観光
こっぽりの京の路地裏冬りんご
駅弁に河豚よ京王百貨店
京野菜鎌倉野菜日脚伸ぶ
仰山に京菜漬けはる冬日向
上京の浅草に買ふ切山椒
新年を占ふことも京の菓子
霜踏んで北京ダックの薄き皮
着膨れの京浜東北線並ぶ

【家】
家ぐるみ初うぐひすに息止めて
家政婦の壁に耳あり寒の雨
家並の途切れてしまふ冬夕焼
吉野家の無言なりけり寒夜明く
人日の卓に家庭の医学かな
専門家としては潤目鰯かな
喪の家の賑やかになり花八手
目覚ましや平日朝6時の家出
悴みて鳴家も鳴りを潜めたる

【族】
よい族もよくない族も春を待つ
一族に福耳兎に長き耳
一族の中に白犬初写真
姻族に囲まれてゐるお正月
家族へと宛てられた手紙黒い雲
水族館では輪をくぐる冬の季語
冬の灯に華族のドレス紅き襞
日脚伸ぶかしまし族のパンタロン
夜の雪暴走族の音遠く

【当季雑詠】
よく目立つところに吾と雪だるま
蒲団並べてたいおんの淋しかり
混沌のラガーひとひらづつ剥がす
三ッ星を結び直して五七五
若水に巳年の蛇口きらきらと
初鳩にいま何時かと聞いてみる
息白く墨染の列過ぎゆきぬ
地軸いまおほいに傾ぎ日脚伸ぶ
冬ざるる音漏れ来れば浜崎あゆみ
冬の海見つめる画家のベレー帽
日本橋過ぎて丸善はや七日
陽だまりの小さなあした冬すみれ

(以上)

9句選(特選、逆選なし)
選句締切:1月15日(火)24時(JST)
投稿先:恒信風句会
http://koshinfu.blogspot.com/

題に関わらず全体から9句選にてお願い致します。
整理の都合上、句の順番はそのままにして下さい。
投句一覧へのコメントとして、投稿して下さい。その際、名前/URLというのを選択して、俳号もしくはご本名を入力して下さい。URLは入れなくてよいです。
なお、右側にあった「最近のコメント」という欄は、ガジェットが壊れたらしく現在使えません。

ではよろしくお願い致します。

2013年1月9日水曜日

東京家族句会・出題

再開第42回目の出題です。

【東】
【京】
【家】
【族】
【当季雑詠】(何句でも。無季可。他季不可)

投句締切:1月12日(土)24:00(JST)
投句宛先:下記恒信風句会投句専用アドレス宛メールにて
     koshinfu9th@gmail.com

★整理の都合上、俳句の行には俳句以外の題とか記号とか俳号とか本名とかを書かないで下さい。
 また、空白行や題の行を置かず出題順に左詰で列挙願います。

 よろしくどうぞ。

松井秀喜句会・作者発表

大きかり金融街の門松は      朝比古    
井戸の水こきこき汲みて二日かな  朝比古   四
秀の字の大きく蜜柑届きけり    朝比古   藤亜た
雪丸げ雪喜ばすごときかな     朝比古   藤ぐら亜
厨から問はれし雑煮餅の数     朝比古   ぐら亜緋

松明をかかげ女神の凍りけり    ぐみ    藤ら亜た
冬蝶のやうに井桁の家紋かな    ぐみ    ら
秀才でなくてもなれる年男     ぐみ    朝
押し合へる喜びあまた福袋     ぐみ    亜緋
海底の陸につながる四方拝     ぐみ    

鍋洗ふ音の広がりて松の内     藤幹子   た
わが布団永久に不滅よ青天井    藤幹子   
海峡を越えて秀逸なる嚏      藤幹子   朝ぐた四
海鼠より海鼠を出だし喜びぬ    藤幹子   四
元旦の二段ベッドへ朗らかに    藤幹子   

門松や日の丸見るも久しぶり    らくだ   朝藤
四日はや井戸端会議開かるる    らくだ   朝藤四
優秀の上に最あり寝正月      らくだ   ぐ亜緋
新婚の喜色満面年賀客       らくだ   
お年玉いただくまでの正座かな   らくだ   朝亜

松の内あくび殺して活字体     たろう   緋
陽だまりの庭の古井戸冬すみれ   たろう    
欠伸する奴は秀才こたつ猫     たろう   緋
ちょび髭の喜色ぎらぎらえべっさん たろう    
里山のひかりやわらか寒卵     たろう   朝藤ら緋

冬ざれや松の木はただ何年も    緋茶    
空のない街に覚ゆる井戸の底    緋茶    らた四
少しだけ秀でた雲の落とす陰    緋茶    ぐ
点袋華やかにして喜寿の冬     緋茶    
太陽の下で読書なんて嘘      緋茶    

松過ぎの映画館なりポップコーン  亜紀    
着膨れて井戸端会議めく路上    亜紀    四緋
先生に似せて秀逸懐手       亜紀    藤
喜びの中心にある冬帽子      亜紀    朝た四緋
常備薬買ひに行きたる雪だるま   亜紀    
外套の今日は明るき色を選る    亜紀    朝藤らた四

門松のオルガン東雲へ天へ     四童    
井戸に棲み初御空かも知れぬ空   四童    ぐた
優秀な人材にして飾海老      四童    ぐら亜
喜望峰万景峰号初茜        四童    
極寒を仮の淑気と致すかな     四童    ぐ

以上。(集計:四童)

2013年1月6日日曜日

松井秀喜句会・投句一覧

 お待たせしました。

【松】
松の内あくび殺して活字体
松過ぎの映画館なりポップコーン
松明をかかげ女神の凍りけり
大きかり金融街の門松は
冬ざれや松の木はただ何年も
鍋洗ふ音の広がりて松の内
門松のオルガン東雲へ天へ
門松や日の丸見るも久しぶり

【井】
わが布団永久に不滅よ青天井
井戸に棲み初御空かも知れぬ空
井戸の水こきこき汲みて二日かな
空のない街に覚ゆる井戸の底
四日はや井戸端会議開かるる
着膨れて井戸端会議めく路上
冬蝶のやうに井桁の家紋かな
陽だまりの庭の古井戸冬すみれ

【秀】
海峡を越えて秀逸なる嚏
欠伸する奴は秀才こたつ猫
秀の字の大きく蜜柑届きけり
秀才でなくてもなれる年男
少しだけ秀でた雲の落とす陰
先生に似せて秀逸懐手
優秀な人材にして飾海老
優秀の上に最あり寝正月

【喜】
ちょび髭の喜色ぎらぎらえべっさん
押し合へる喜びあまた福袋
海鼠より海鼠を出だし喜びぬ
喜びの中心にある冬帽子
喜望峰万景峰号初茜
新婚の喜色満面年賀客
雪丸げ雪喜ばすごときかな
点袋華やかにして喜寿の冬

【当季雑詠】
お年玉いただくまでの正座かな
海底の陸につながる四方拝
外套の今日は明るき色を選る
極寒を仮の淑気と致すかな
元旦の二段ベッドへ朗らかに
常備薬買ひに行きたる雪だるま
厨から問はれし雑煮餅の数
太陽の下で読書なんて嘘
里山のひかりやわらか寒卵

(以上)

8句選(特選、逆選なし)
選句締切:1月8日(火)24時(JST)
投稿先:恒信風句会
http://koshinfu.blogspot.com/

題に関わらず全体から8句選にてお願い致します。
整理の都合上、句の順番はそのままにして下さい。
投句一覧へのコメントとして、投稿して下さい。その際、名前/URLというのを選択して、俳号もしくはご本名を入力して下さい。URLは入れなくてよいです。
なお、右側にあった「最近のコメント」という欄は、ガジェットが壊れたらしく現在使えません。

ではよろしくお願い致します。

2013年1月3日木曜日

松井秀喜句会・出題

再開第41回目の出題です。

【松】
【井】
【秀】
【喜】
【当季雑詠】(何句でも。無季可。他季不可)

投句締切:1月5日(土)24:00(JST)
投句宛先:下記恒信風句会投句専用アドレス宛メールにて
     koshinfu9th@gmail.com

★整理の都合上、俳句の行には俳句以外の題とか記号とか俳号とか本名とかを書かないで下さい。
 また、空白行や題の行を置かず出題順に左詰で列挙願います。

 よろしくどうぞ。

2013年1月2日水曜日

地上波初句会・作者発表

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

地下街に雪の気配を感じをり    朝比古   四ぐ
歳末や頓服薬が卓の上       朝比古   苑ら
淡雪の電波の間すり抜けし     朝比古   四苑ぐ亜た緋
初台にころがつてゐる冬林檎    朝比古   苑亜緋
手袋の指もどかしく暮れにけり   朝比古   苑ぐ亜たら緋

地団駄を踏む音ありて去年今年   ぐみ    
煮凝や上海帰りのリルふたり    ぐみ    朝亜た
波平に黒髪ありしころの雪     ぐみ    朝苑亜ら緋
ボーナスも最初で最後七軒目    ぐみ    
冬木みな帆柱となり舫ひけり    ぐみ    四朝

数え日の地下鉄どこか非日常    らくだ    
角上魚類老いも若きも年用意    らくだ   四亜
電波塔試験放送風冴ゆる      らくだ    
土手道で初めて見たよ長元坊    らくだ 
   
地下街は春着の娘たちばかり    苑を    
盛り上がる上腕二頭筋玄冬     苑を    
寒波来る舌にざらりと砂糖菓子   苑を    四亜た緋
初空にちちははいもと駅に行く   苑を    
正座して受ければ清き年酒かな   苑を    緋

数え日のともす提灯路地の声    たろう    
日脚伸ぶ坂の上から見える塔    たろう   朝亜緋
風花の空のさざ波笛ふく子     たろう    
初御空山はひとりの露天風呂    たろう   朝ら
炬燵猫トロッコとろとろ山の駅   たろう
    
着膨れて意固地を通す家系なる   亜紀    四
だんだんと地声になつて霜の夜   亜紀    四
上野まで行くまでもなき年用意   亜紀    
物干しに残るハンガー寒波来る   亜紀    朝苑ぐら
波音の耳にやさしき枇杷の花    亜紀    
初版本ばかり集めて冬籠る     亜紀    朝苑ぐら
着膨れて待合室の小座布団     亜紀    朝苑緋
こんな日は頭でつかち玉子酒    亜紀    ぐ

火星からイヤフォンを耳に地球蹴る 緋茶    た
白い息上昇気流に乗せてみて    緋茶    
日光の波間にただよう蝉の声    緋茶    
初雪や振り返りもせぬ別れ際    緋茶    
寒いと呟くあなたに海眠る     緋茶    四た

天も地も人のうへなる海鼠かな   四童    ぐたら
結ひ上げて冬のひかりを楽にせむ  四童    
極月のもやもやとする超音波    四童    ぐた
初恋は新年の季語初恋す      四童    ら
村人が眠れぬ山に護摩を焚く    四童    

以上。(集計:四童)