早々の選句ありがとうございます。発表です。
酒粕の舌に残れる霜夜かな 苑を 朝百恵幹ぽ由
屋上のお稲荷さんに雪積もる 苑を ぐ朝亜四百ぽ由空
木枯や八百八町はバス停に 苑を
大阪とちやうで兵庫やあまがさき 苑を 亜不
冬怒涛衛生的と思ふなよ 苑を
冬夕焼酒まんぢゆうを抱き帰る 百花
冬銀河屋根のアンテナ倒れしまま 百花
買初の癒しの石や八犬伝 百花 不
雑兵に水一升や干菜汁 百花
初夢に衛夫人(えいふじん)から書を学び 百花 由
もうすでに春雪踏みに出てゐる夫 百花
気鬱なり酒井家よりの寒見舞 ぐみ
大不幸屋台のおでんの味知らず ぐみ 不
一気呵成書き初めの字は大八州 ぐみ
兵児帯やどてらの下でしごかれて ぐみ
大くさめ待たれる不動の近衛兵 ぐみ
めすの猫白ショール肩に成長す ぐみ
酒蔵の小窓は春に近づけり 空猫 亜不恵
大火事の八百屋お七に向く窓は 空猫
八十も見事に雪を下ろしけり 空猫
羽子日和兵も遊んで参りけり 空猫
凧揚げやラジヲ流れる守衛室 空猫
お揃いのマフラーされる親衛隊 空猫
きさらぎやきらきら洋酒瓶並び 朝比古 恵
屋上が冬青空に沈殿す 朝比古 恵ぽ由
十八歳未満断り雪女 朝比古 ぐ百恵
衛兵の固まつてゐる四温かな 朝比古 幹
雪の夜の衛星都市へ帰りけり 朝比古 ぐ四百幹
きりきりと水門開く寒の晴 朝比古 恵苑ぽ
卵酒幕開く火星年代記 藤幹子 恵
侘助や屋根屋するする梯子立て 藤幹子 ぽ
テレビだけ笑ふ真昼や花八手 藤幹子 ぐ亜四不百苑ぽ由空
検尿や小春日和の敗残兵 藤幹子
凍星や衛生陶器しんと並ぶ 藤幹子 朝四不百恵苑由
カラメルの香のふくふくと冬館 藤幹子 朝空
寒月の細くもがなの酒びたり 不孤
探梅や樋屋奇應丸四百年 不孤 四空
枡箱に柚子餅八個かしこまる 不孤 亜ぽ
兵站のとどこほりなき雪合戦 不孤 ぐ四百
衛星に監視されたる大くさめ 不孤 朝百
田んぼから手作り八兵衛燗のよき 不孤 四
清酒汲む胸に氷湖を持ちしまま ぽぽな 不幹空
名古屋帯むすび華やぐ冬座敷 ぽぽな 亜空
一本の氷柱が落ちて八本に ぽぽな ぐ百幹空
兵士から兵士にわたす冬林檎 ぽぽな ぐ朝亜苑幹空
前衛の芯にふくろう棲んでいる ぽぽな 四
朧夜の鉄橋越ゆる酒匂川 亜紀 ぽ
待春の広場にランチ屋台かな 亜紀 苑
四代目江戸家猫八春立ちぬ 亜紀 由
兵庫県地図をひらけば山笑ふ 亜紀
鉄塔の遮ることのなき雪野 亜紀
訥々とつなぐ言の葉日脚伸ぶ 亜紀
枯野行く徹底的に行きにけり 亜紀 ぐ由
酒粕の匂ひの満ちて冬山家 由季
大根干す使はぬ屋号そのままに 由季 ぐ亜
福神の眉の八の字冬ざくら 由季 亜四
山眠る兵馬俑みな違ふ顔 由季 亜恵苑空
凍蝶を翔たせ衛兵交替す 由季 ぐ恵
悴みて財布のなかの銭蛙 由季 亜百恵幹
春近し半分に割る酒饅頭 恵 四苑ぽ由
冬晴れの神様を売る屋台かな 恵 朝四苑幹ぽ由
なまはげへ尺八振り回している 恵 朝四不苑
木製の兵隊人形春を待つ 恵 ぽ
くしゃみして人工衛星どこいった 恵 空
ハイネックセーター苦しくてひとり 恵 ぐ朝百苑幹空
対流の一例として燗の酒 四童 ぐ朝不百恵
入母屋に雪の届かぬ壁ありて 四童 不幹空
風花や二頭身対八頭身 四童
憲兵がスケート靴でやつて来る 四童 朝不苑幹由
着膨れの衛生班に連れ去らる 四童
午後からはくづれ模様の海鼠かな 四童 亜不幹由
日差やや低きところを冬の蝶 四童 朝苑ぽ
以上。集計:不孤
ご歓談は、俳句モナカの方でぜひお願い致します。
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