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お待たせしました。八志さん、ようこそ。これからもお楽しみください。
頓死せる首領様ゐる彼岸かな 直子
免許証更新に行く彼岸前 直子 朝
菩提寺も父の生家も彼岸かな 直子
夕映えの堤に遊ぶ彼岸過 直子 亜
菓子折りをふくさに包み彼岸かな 直子
桜散るここも風速市長頓死 露結
飛花落花黒いスーツと証明書 露結
花見客途絶え菩薩の頭かな 露結 八
提よりがらんがらんと春の月 露結 朝苑直独八
ファラリスの雄牛の中の花盛り 露結 直八
頓首再拝さくらしべふる、とルビ 海太 不
田楽の焦げ証紙とも割印とも 海太 独
恋猫の夜叉の声から菩薩の貌 海太
土筆野を両手に提げて戻りけり 海太 苑あ亜
熊穴を出づれば香車(やり)に追はれたる 海太
頓服をくだして海女の咽冷ゆ 八志 直不
証人は不在でせうか春の闇 八志
春雨や菩薩の胎に書簡あり 八志 不
提督の鼻ひらきたる磯開 八志 露直不
ろけっとの煤煙混じる穀雨かな 八志
頓知話しろつめくさに寝転がり あんこ 露海直独八
黒板の証明こぼれ菜種梅雨 あんこ 直
春深し弥勒菩薩の水の笑み あんこ 海亜四
提灯の春夕焼にひろがりぬ あんこ
水揚げの鋏を入るる受難節 あんこ 独八四
入学のひとり素つ頓狂な顔 朝比古 独
仕舞はれて卒業証書まつ暗に 朝比古 不あ亜
菩提寺を持たぬ暮しや鳥雲に 朝比古 海苑不
ぽたぽたと浅蜊を提げて行きにけり 朝比古 苑直独八あ
腕長くながく使ひて潮干狩 朝比古 露直独不亜四
葉桜や工程表は頓挫して 不孤 朝亜四
心ある証人前へヒヤシンス 不孤 海苑あ
花盛りの恒信風に蓮菩ありき 不孤 四
花はをんなをとこは蝶と云ふ提喩 不孤
漢方効きぬ夜蛙に目を借られ 不孤
麗かや整理整頓できぬ一家 独楽 四
学生証の顔が怖くて半仙戯 独楽 露海苑
しやぼん玉見送る観世音菩薩 独楽 朝海苑あ亜四
提供はブラック企業鳥雲に 独楽 直不
春雷に慄いてゐるムックかな 独楽
花散る雨残業代が出ない会社 独楽 露
頓狂な春蝉鳴いて落ちにけり 苑を
かいやぐら身分証明証がない 苑を 海
菩提樹の下に新入生集ふ 苑を 朝あ亜
春昼や課長風呂敷包み提げ 苑を 露朝八亜
いそぎんちやくゆらゆら淡き日を啜る 苑を 朝直独八不あ亜四
頓服の袋残りぬ春炬燵 亜紀 露苑八四
チューリップ素頓狂な声を出す 亜紀 露海苑あ
風船の確証持てぬ硬さかな 亜紀 朝海あ
斑鳩の里の菩薩や暮かぬる 亜紀 独
草もちを引つ提げてゆく帝釈天 亜紀 四
たんぽぽの絮吹くことを全員で 亜紀 露朝直
ももいろのクレヨンで描く仏生会 亜紀 露朝海苑独八あ四
天皇の役は喜頓百千鳥 四童 不
花は葉に改札を打つ社員証 四童 露独不あ
行く春の菩薩の像の苔むして 四童
夏近し蕎麦切るやうに防潮堤 四童 海八
晩節やゆふべの酔ひの八重桜 四童 朝苑亜
以上。(集計:不孤)
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