パンクテュアルって気持良いですね。満票も出ました。おめでとうございます。
大瀑布空に割目のありにけり 朝比古 四
百合の花島でいちばん高き場所 朝比古 美
優勝旗厚ぼつたくて梅雨に入る 朝比古 ぐ四
薫風や赤子へ赤子近寄れる 朝比古 ぐ四
骨ばつて水面に立ちしあめんぼう 朝比古 由
野球盤置いてざわめく夏座敷 朝比古 恵
蛇衣を脱ぎて背骨を矯正す 朝比古 ぐ由四
ひとつづつ正しく袋掛けてをり 朝比古 由四
やはらかき布をまとへる裸かな 朝比古 四
廃線路かがやかせたり大夕焼 ぐみ 美
いくつかの島買ふ話夕端居 ぐみ 恵朝美由四
虹のショウ優待券あり二人分 ぐみ
親子ほど年の差あれど釣忍 ぐみ
頬骨の高き男に海月寄る ぐみ 恵四
水盤のかもめに噴水身を反らし ぐみ
走馬灯矯めつすがめつ印度人 ぐみ 由
正の字に夜店配置しコルビュジェ風 ぐみ
しばらくは夏座布団のよそよそし ぐみ 恵朝美由
骨太の手をくすぐりてさくらんぼ ぐみ 朝
露台にて縦書のふみ黄ばみゆく ぐみ
泉飲む少し大きく口あけて 美美
驟雨のちランゲルハンス島の夕日かな 美美 恵
草むしり優雲華の花まじるらむ 美美
もうここでお別れしましょう母子草 美美
青梅のひとつぶ通る背骨上 美美 ぐ
吸盤のような接吻梅雨曇り 美美 恵
矯正の歯に真っ青な岡鹿尾菜(おかひじき)美美
正しいが間違っている梅雨晴間 美美
梅雨冷や間違っている弓の張り 美美
純愛の弓矢届かず梅雨に入る 美美
本妻に怒鳴り込まれし五月尽 美美
何本も弓を放ちて梅入かな 美美
辿りつく夏野で叫ぶバカヤロー 美美
泣きながら走り走りて夕立前 美美
大きいと思えばそうでもない金魚 恵 朝美ぐ
竹落葉島にひとりのお坊様 恵
緑夜の優駿つややかに駈ける 恵 朝
半袖の腕に黒子のちらちらす 恵 由四
リズム良く摘まんで抜いて鯖の骨 恵
蚊が耳を掠めて星座早見盤 恵 ぐ由
朝焼の猫背矯正ストレッチ 恵
正座しなおして水羊羹を食う 恵 美由
水を打つ途切れ途切れにハーモニカ 恵 朝ぐ
夏燕大阪城を光らせる 由季
体内に島のいくつか凉しかり 由季 朝美
声優のマイクに並ぶ五月闇 由季
紫陽花や子のつく名前持ち寄れる 由季
青鷺が骨うごかして頭上過ぐ 由季 美ぐ四
六月のレコード盤といふ渚 由季 朝美
青胡桃矯正中の歯の見えて 由季
青蛙どこでも正座してゐたる 由季 朝ぐ
大阪の水に近づき糸蜻蛉 由季
大声のくぐもつてゐる梅雨の闇 四童
句碑おほき仁右衛門島の卯波かな 四童
まくなぎをなして優性遺伝かな 四童 恵
梅雨に入る順に連れ子のおとなしき 四童 恵
骨法をわきまへてゐる水母かな 四童 朝
算盤を打楽器として夏木立 四童 恵美ぐ
矯正の少女紫陽花まみれかな 四童 恵由
正田邸ありし辺りの走り梅雨 四童
尻子玉抜かれてジョアン・ジルベルト 四童
以上。(集計:不孤)
しばしご歓談下さい。
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