お待たせしました。
廣島屋さん、いらっしゃいませ。よろしければ初参加のご感想を。
清流に馴染める赤の水着かな 海太 四露亜ダ由
方言の少年H龍之介忌 海太
ページ進む偏に夏の風邪の所為 海太
夏大根女満別より移動中 海太 露独
天地を異にしてシャワーヘッドかな 海太 ダあ
赤チンの乾きし光夾竹桃 朝比古 露亜あ
野方から沼袋まで夕立かな 朝比古 四露亜あ由廣
偏食のまま果てにけり兜虫 朝比古 露亜け
移り気な飛び方見せて瑠璃揚羽 朝比古 あ
凸凹に揮毫されたる団扇かな 朝比古 四亜由
昭和とふ言葉美し赤楝蛇 露結
風鈴を吊るに吉方あるらしき 露結 朝独
峰雲や峰の偏るひとところ 露結 朝ダ
妻の手に移す蛍火妻を離れ 露結 ダ
自転車に乗れぬ母あり吊忍 露結 朝海あ独由
赤ゑいに乗りたる心地して溽暑 廣島屋 海
炎昼や方違へして逢ひにゆく 廣島屋 海独
端居して金偏の文字書きたがり 廣島屋 独
移植ごてゆつくり洗ふ夏の果 廣島屋 由
蛇衣を脱ぎ終へてから晩御飯 廣島屋 四海
夕焼にテールランプの赤溢る ダイスケ 朝海亜け
はだけ方様々ありて熱帯夜 ダイスケ 四朝露海亜け独
偏食の祖母やバナナを愛したる ダイスケ 由
夜釣人移動せぬまま夜は明けぬ ダイスケ け
標識の地の青に触る炎暑かな ダイスケ
コインロッカー赤く点れる夜の涼し 亜紀
言ひ分は双方向に浮いて来い 亜紀 海あ廣
うたた寝の右に偏るアロハシャツ 亜紀 四朝露あ由
一斉に移動してゐるかたつむり 亜紀 四ダけ由
青蔦の伸びて途方もなき館 亜紀 四朝ダけ独由廣
ちらし寿司真白き皿の数幾つ 亜紀 ダ
泉湧く翼あるものやすらへば 亜紀
赤外線避けて飛びたり夏の蝶 けんじ 四由廣
方眼紙緩み青田となりにけり けんじ
大花火弾け生まるる偏頭痛 けんじ
夏の雨嗅覚移植されてゐる けんじ 廣
環七の砕けち散りたる西瓜かな けんじ 廣
赤き夏南部英語の低き声 あんこ 廣
方舟のひとりとなりぬ夕焼空 あんこ ダ独
ひまはりの偏屈なかほしてゐたり あんこ ダ独
サーカスの移動してゐる夏の月 あんこ 朝亜独廣
夏夕ブルーノートの紛れをり あんこ
アスファルト灼け赤坂のチンドン屋 独楽
方法は幾多もあれど薔薇の花 独楽 四あけ
偏屈と言はれやうとも水を打つ 独楽 四あけ由
移植ごて洗ふ今夜も熱帯夜 独楽
礼服の灼かれて野外結婚式 独楽 朝露海亜け廣
赤門の灼けてくぐるをためらへり 由季 独
方舟をやりすごしたる優曇華よ 由季 あ
夏の雲斯くも偏るアンケート 由季 海亜け
白南風が連れ来し移動動物園 由季 露け
落し文旅の多難の始まりは 由季 朝露海
赤ちやうちん赤色エレジー金魚玉 四童 露
片方を流してしまふ雲の峰 四童
偏頭痛ゆつくり回る走馬燈 四童 露ダ廣
風鈴がたくさん移動販売車 四童 朝亜ダ
金魚屋の水の如くに太りけり 四童 海あ廣
(以上)
集計:四童
四童さま、連衆のみなさま、はじめまして、廣島屋と申します。以前から参加したいと思っておりましたが、気がつくと投句期限が過ぎていたりして、何とか今回「赤方偏移」句会にすべりこむことができました。また、選句が遅くなってすみません。これからも、できる限り参加していきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
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