2013年7月7日日曜日

散房花序句会・投句一覧

お待たせしました。
【散】
カンナ咲く温泉通り閑散と
ほろほろと花火の散つてあかい空
夏の雷散り散りになる雀かな
夏蝶の当たり散らしてゆく白昼
合歓の花散るや混沌の始まり
散骨や我も孤島の黒揚羽
散歩即ハイビスカスとなりにけり
七夕や往古の恋の散らし書き
退場のダンサー闇へ汗の散り
釣堀に人散らばつてゐたりけり
白南風や床に髪散る理髪店
薄暑なり戸のふはふはと散髪屋
龍角散ビルきらめくや露涼し

【房】
ちよつとのま茶房ブラジルにて涼む
みどりごで乳房を隠す端居かな
一房の葡萄からから鳴りにけり
瓜番の官房長官といふ渾名
工房の窓を満たせる雲の峰
人間の房となりけりハンモック
西日差す知りつくしたる厨房に
独房のやうなホテルと海酸漿
独房の壁に描かれし花菖蒲
白日傘房のかたちの開かるる
房総は遠きところや浜万年青
涼風や海豚の匂ふ安房の国
閨房のさらに清しき蚊帳の内

【花】
あんみつや大助・花子しやべる昼
サングラス真紅の薔薇を買つてをり
遠花火母の流れる九十九川
音まみれ光まみれに大花火
花アカシアマヨネーズ持ち歩く人
花街の蟻花街を出たがらず
花合歓の蕊こそばゆき夕べかな
花柄の水着伸びるよ試着室
金魚玉越し花柄のワンピース
空つぽの家凌霄花湧き上がる
窓閉ぢし妻のうしろや花柘榴
団地あゝ悪だくみする凌霄花
波立てぬやうに開きし水中花

【序】
いろいろの序で出てくる帰省かな
ところてん話す序でに聞く話
雲を釣る序でに鮎を釣りにけり
夏座蒲団子らの手習ひ仮名序かな
蟻の巣の秩序そのまま水没す
空のいろ縁台将棋まだ序盤
香水は順序最後と決めてゐる
耳打ちの序でに噛めり盆踊
序盤より飛ばす演奏生ビール
序文のみ読みて書を伏す雲の峰
選挙カー序盤戦から暑苦し
短夜のエヴァンゲリオン序説かな
明易の母の雁塔聖教序

【当季雑詠】
サングラス準備体操念入りに
スマートフォン床に転がし夏寝覚
スワンボートゆたゆたと競り合つてをり
一山を檻のごとくに目白鳴く
炎昼の終はるところが夜の国
月涼し欽ちゃん走りダイエット
合歓の花大勢でする雨宿り
終バスの煌々とあり夏は来ぬ
心太いま胃袋を通過せり
赤んぼへ顔を作りてサングラス
泰山木近づけば花消えてゆく
波音の遠のいてゆく枇杷の種
片蔭に治まる猫の仕草なる
夕立後大気傷つけぬやう歩く

(以上)

13句選(特選、逆選なし)
選句締切:7月9日(火)24時(JST)
投稿先:恒信風句会
http://koshinfu.blogspot.com/

題に関わらず全体から13句選にてお願い致します。
整理の都合上、句の順番はそのままにして下さい。
投句一覧へのコメントとして、投稿して下さい。その際、名前/URLというのを選択して、俳号もしくはご本名を入力して下さい。URLは入れなくてよいです。
なお、右側にあった「最近のコメント」という欄は、ガジェットが壊れたらしく現在使えません。

ではよろしくお願い致します。

13 件のコメント:

  1. ★カンナ咲く温泉通り閑散と
     熱海あたりだろうか。カンナの鮮やかさとの対比。
     
    ★ちよつとのま茶房ブラジルにて涼む
     純喫茶田園もよろしく。

    ★西日差す知りつくしたる厨房に
     知りつくしたる、上手。西日が自然な感じでよき風情。

    ★涼風や海豚の匂ふ安房の国
     海豚に乗って少年はやってくるのだろうか。

    ★閨房のさらに清しき蚊帳の内
     艶っぽさ、なかなか。

    ★花街の蟻花街を出たがらず
     そういうものかもと思わせるのは作者の力量。

    ★花柄の水着伸びるよ試着室
     花柄だから際立つ。ほどよき諧味。

    ★金魚玉越し花柄のワンピース
     なにやら昭和の薫りの心地よさ。

    ★空のいろ縁台将棋まだ序盤
     縁台将棋、序盤と言ってもあっというまに勝負ついちゃうことも。

    ★サングラス準備体操念入りに
     意外と律儀。

    ★合歓の花大勢でする雨宿り
     夕立の駅風景だろうか。

    ★終バスの煌々とあり夏は来ぬ
     終バス、なんともいえない悲しき灯り。センチメンタルに夏は来る。

    ★心太いま胃袋を通過せり
     するするっと。

    返信削除
  2. ○カンナ咲く温泉通り閑散と
    往時の風情がしのばれます。

    ○釣堀に人散らばつてゐたりけり
    のんびりした時間がよい。

    ○ちよつとのま茶房ブラジルにて涼む
    中七上五がなんともよい。

    ○工房の窓を満たせる雲の峰
    広がる夏はどこまでも。

    ○人間の房となりけりハンモック
    いわれてみれば確かに房ですね。

    ○サングラス真紅の薔薇を買つてをり
    秘密の思いがありそうです。

    ○花合歓の蕊こそばゆき夕べかな
    こそばゆきがいいです。

    ○花柄の水着伸びるよ試着室
    ヒトゴトと思えない(汗)

    ○団地あゝ悪だくみする凌霄花
    悪だくみする、にやられました。

    ○短夜のエヴァンゲリオン序説かな
    そして、少年は朝の近づく空の中で神話になるんでしょうか。

    ○合歓の花大勢でする雨宿り
    しばらくの縁が合歓の花から見える。

    ○泰山木近づけば花消えてゆく
    面白く不思議な句。

    ○波音の遠のいてゆく枇杷の種
    残る響きが種に凝縮されていくよう。

    返信削除
  3. ○カンナ咲く温泉通り閑散と
    派手なカンナと寂れる温泉町。

    ○薄暑なり戸のふはふはと散髪屋
    田舎の散髪屋にありがち。

    ○人間の房となりけりハンモック
    どんな寝相をしてるのか。

    ○西日差す知りつくしたる厨房に
    厨房を西向きにしたばっかりに。

    ○空つぽの家凌霄花湧き上がる
    夜逃げの後の賑やかさよ。

    ○波立てぬやうに開きし水中花
    最初から開いている?

    ○いろいろの序で出てくる帰省かな
    ついでの方が本命だったりして。

    ○ところてん話す序でに聞く話
    つまりどうでもいい話ばっかり。

    ○蟻の巣の秩序そのまま水没す
    よくある光景。

    ○香水は順序最後と決めてゐる
    画竜点睛を欠いてはならぬ。

    ○序文のみ読みて書を伏す雲の峰
    まだ先の長い長編小説か、つまらない本か。

    ○終バスの煌々とあり夏は来ぬ
    田舎の終バス、人はいない。明かりだけが・・。

    ○波音の遠のいてゆく枇杷の種
    海で枇杷食って、吐き出した種が何粒か。

    返信削除
  4. 〇夏蝶の当たり散らしてゆく白昼
    言われてみればそんな飛び方。

    〇一房の葡萄からから鳴りにけり
    からからの意外性。

    〇人間の房となりけりハンモック
    どこかSMチック。

    〇独房の壁に描かれし花菖蒲
    絵心のある殺人犯。

    〇涼風や海豚の匂ふ安房の国
    匂いそうな感じがします。

    〇あんみつや大助・花子しやべる昼
    食堂のテレビ。

    〇花アカシアマヨネーズ持ち歩く人
    マヨラーですかね。

    〇花街の蟻花街を出たがらず
    私も蟻だったらそう思います。

    〇花柄の水着伸びるよ試着室
    バストか、ヒップか、お腹か。

    〇波立てぬやうに開きし水中花
    水中花の開いてゆく動きがよく見える。

    〇蟻の巣の秩序そのまま水没す
    悲しすぎる。

    〇一山を檻のごとくに目白鳴く
    「檻のごとくに」が眼目。

    〇合歓の花大勢でする雨宿り
    バス旅行の一団。

    返信削除
  5. ○夏蝶の当たり散らしてゆく白昼
    蝶の動き、そんな感じです。

    ○散骨や我も孤島の黒揚羽
    死後の願望ですか。

    ○釣堀に人散らばつてゐたりけり
    忙しさの中、独りになれる時空間。

    ○薄暑なり戸のふはふはと散髪屋
    開けっぱなしでも閉め切りでもなく、風のままにふはふはするのがよいです。

    ○ちよつとのま茶房ブラジルにて涼む
    「ちよつとのま」がなんとも憎い。

    ○人間の房となりけりハンモック
    なるほどね。

    ○花アカシアマヨネーズ持ち歩く人
    花アカシアはたしかにマヨネーズと相性がよいかも。

    ○花街の蟻花街を出たがらず
    蟻は何にでも置き換えられるか。

    ○金魚玉越し花柄のワンピース
    夏らしい。

    ○いろいろの序で出てくる帰省かな
    久しぶりじゃけぇ、あれもこれも。

    ○蟻の巣の秩序そのまま水没す
    深いところを衝いています。

    ○耳打ちの序でに噛めり盆踊
    その後が気になります。

    ○序盤より飛ばす演奏生ビール
    ビールもがんがん進みます。

    返信削除
  6. ○カンナ咲く温泉通り閑散と
     昨今は派手な花が多いのでカンナくらいではすっかり驚かなくなってしまったが、かつては賑わっていた温泉通りだったのだろう。kan-kanという音韻がやるせない。

    ○夏蝶の当たり散らしてゆく白昼
     「当たり散らしてゆく」は意外と言い得て妙なのではないか。

    ○釣堀に人散らばつてゐたりけり
     なんとも釣堀である。代田二丁目か。

    ○薄暑なり戸のふはふはと散髪屋
     「ふはふはと」が絶妙である。

    ○瓜番の官房長官といふ渾名
     眉毛が濃かったのか。

    ○西日差す知りつくしたる厨房に
     「知りつくしたる」がいいですねえ、

    ○花街の蟻花街を出たがらず
     俳句的嘘ですね。

    ○花柄の水着伸びるよ試着室
     「よ」がはすっぱでいいですね。

    ○金魚玉越し花柄のワンピース
     期せずして花柄対決になったのですが、金魚玉越しという複雑な構図も負けていませんね。

    ○窓閉ぢし妻のうしろや花柘榴
     花柘榴の前で切れているとしたら、何が妻のうしろ? マックスウェルの銀の金槌?

    ○蟻の巣の秩序そのまま水没す
     「秩序そのまま」がいいですね。

    ○心太いま胃袋を通過せり
     冷たいものが通過するのでしょう。

    ○夕立後大気傷つけぬやう歩く
     夕立後には壊してはいけないものがあるのです。
     

    返信削除
  7. ○カンナ咲く温泉通り閑散と
    カンナって人通りのない場所に相応しいね。

    ○夏蝶の当たり散らしてゆく白昼
    そうなのか。暑いもんね。

    ○釣堀に人散らばつてゐたりけり
    そうです、そうです。

    ○ちよつとのま茶房ブラジルにて涼む
    ずっと座っていたいけど行かなきゃ、がいいの。

    ○西日差す知りつくしたる厨房に
    知りつくしたる、つまり若くないのね。西日なのね。

    ○あんみつや大助・花子しやべる昼
    あんみつの色彩感といいますか、ゴテゴテ感といいますか。

    ○花アカシアマヨネーズ持ち歩く人
    カタカナがマヨラーによく似合う。

    ○花柄の水着伸びるよ試着室
    同じ柄でも形が変わるの…わかるなあ。

    ○金魚玉越し花柄のワンピース
    こちらも変わるのね。

    ○ところてん話す序でに聞く話
    大事なのは聞く方なんだ。

    ○序盤より飛ばす演奏生ビール
    その生ビール、美味しそう!

    ○合歓の花大勢でする雨宿り
    吟行ですか?

    ○夕立後大気傷つけぬやう歩く
    大気の重さを感じます。

    返信削除
  8. ○夏蝶の当たり散らしてゆく白昼
    揚羽蝶かなぁ。上手いこと言いました。

    ○釣堀に人散らばつてゐたりけり
    こういうあたりまえな感じのことをあえて言う句に弱いです。

    ○薄暑なり戸のふはふはと散髪屋
    散髪屋さんってきっとそんな感じ。

    ○ちよつとのま茶房ブラジルにて涼む
    店の名前がいいですね。

    ○人間の房となりけりハンモック
    この比喩は新鮮でした。

    ○独房のやうなホテルと海酸漿
    はずれの宿でしたね。

    ○花街の蟻花街を出たがらず
    美味しいものが落ちているのでしょう。

    ○空つぽの家凌霄花湧き上がる
    あの花の生命力は、見ていると力を吸い取られるような感じです。

    ○ところてん話す序でに聞く話
    とぼけた感じがところてんとぴったり。

    ○蟻の巣の秩序そのまま水没す
    本当かなぁと思いながら、破滅の美を感じました。

    ○序盤より飛ばす演奏生ビール
    ビールもすすみます。

    ○サングラス準備体操念入りに
    ミスマッチの可笑しさ。

    ○夕立後大気傷つけぬやう歩く
    そういう風に感じたことは無いですが、面白い。

    返信削除
  9. トオイダイスケ2013年7月9日 14:31

    ○ほろほろと花火の散つてあかい空
    「ほろほろ」がよい。

    ○白南風や床に髪散る理髪店
    気候と散髪とは響き合う気がする。

    ○みどりごで乳房を隠す端居かな
    隠すのが目的ではないけれど。

    ○人間の房となりけりハンモック
    「房の中の人」になってみたい。

    ○涼風や海豚の匂ふ安房の国
    昔からそういう空気の匂いの土地だったと思わされる。

    ○花アカシアマヨネーズ持ち歩く人
    ぬるくなったり押しつぶしてはみ出たりしないのだろうか。

    ○花街の蟻花街を出たがらず
    故郷の土のあたたかさ。

    ○波立てぬやうに開きし水中花
    いっしょにそれを静かに見ていた。

    ○ところてん話す序でに聞く話
    この「序で」の気のなさはすごい。

    ○蟻の巣の秩序そのまま水没す
    文明の滅亡を思う。

    ○序盤より飛ばす演奏生ビール
    飲み続けないと最後まで持たない。

    ○合歓の花大勢でする雨宿り
    少しだけほっとして楽しい気持ちになる。

    ○赤んぼへ顔を作りてサングラス
    太陽光に向かわない季語の使われ方がよい。

    返信削除
  10. ○ほろほろと花火の散つてあかい空
    火の粉の余韻。

    ○夏蝶の当たり散らしてゆく白昼
    勘弁して下さい。

    ○白南風や床に髪散る理髪店
    まさに散髪。

    ○独房の壁に描かれし花菖蒲
    任侠の世界。

    ○閨房のさらに清しき蚊帳の内
    神聖な場所。

    ○花アカシアマヨネーズ持ち歩く人
    どんな食べ物にも。

    ○花合歓の蕊こそばゆき夕べかな
    「こそばゆき」がいいです。

    ○序文のみ読みて書を伏す雲の峰
    本文はまた今度。

    ○スワンボートゆたゆたと競り合つてをり
    何故かもどかしい。

    ○一山を檻のごとくに目白鳴く
    目白にとっては一山は狭い。

    ○炎昼の終はるところが夜の国
    最近は炎夜も。

    ○合歓の花大勢でする雨宿り
    雨でも楽しそう。

    ○心太いま胃袋を通過せり
    バリウムの代わりに。

    返信削除
  11. ○合歓の花散るや混沌の始まり
    大袈裟感に妙味。

    ○散歩即ハイビスカスとなりにけり
    「即」に根拠のない説得力。

    ○釣堀に人散らばつてゐたりけり
    実にその通りでしかなく、それが釣堀性とよくマッチ。

    ○工房の窓を満たせる雲の峰
    働いている感、横溢。

    ○独房のやうなホテルと海酸漿
    さすらいの果て(たとえ会社の出張ではあっても)感、横溢。

    ○あんみつや大助・花子しやべる昼
    大助はしゃべらないのですが。「・」は不要か。「あんみつや大助」みたいに読め、それはそれで可笑しいのですが。

    ○花街の蟻花街を出たがらず
    花街と蟻の唐突な出会い。その妙味。

    ○金魚玉越し花柄のワンピース
    いいですね。懐かしい風景。

    ○蟻の巣の秩序そのまま水没す
    ひどい。

    ○序盤より飛ばす演奏生ビール
    張り切っていますね。ひさしぶりの仕事なのでしょうか。

    ○サングラス準備体操念入りに
    海やプールでの景と読むのが自然ですが、そうじゃないと、すごく可笑しい。

    ○炎昼の終はるところが夜の国
    ざっくりと捉えた感にコク。「国」が過剰にポエミーで、むしろそこに俳味。

    ○合歓の花大勢でする雨宿り
    みなで合歓を見上げつつ、という、とてもいい風景。

    返信削除
  12. ○カンナ咲く温泉通り閑散と
    カンナの緋の色が鮮やかです。

    ○ほろほろと花火の散つてあかい空
    ほろほろと捉えたところがいいです。

    ○白南風や床に髪散る理髪店
    あるある感、情景がぱっと浮かびます。

    ○ちよつとのま茶房ブラジルにて涼む
    ちょっとの間がいいですね。

    ○西日差す知りつくしたる厨房に
    暮らしが息づいています。

    ○涼風や海豚の匂ふ安房の国
    鴨川あたり。

    ○音まみれ光まみれに大花火
    つきすぎ感がなぜがしっくり。

    ○金魚玉越し花柄のワンピース
    清楚。

    ○序盤より飛ばす演奏生ビール
    ロックバンドでしょうか。

    ○合歓の花大勢でする雨宿り
    大勢でいやされます。

    ○赤んぼへ顔を作りてサングラス
    必死な様子が可笑しい。

    ○夕立後大気傷つけぬやう歩く
    感覚が鋭いですね。

    ○波音の遠のいてゆく枇杷の種
    南国の風を感じます。

    返信削除
  13. ○散骨や我も孤島の黒揚羽
    「も」が気になりますが、黒揚羽は喪服の女性を想像させて良いです。寂しさを感じさせる句。

    ○釣堀に人散らばつてゐたりけり
    素直に写生したところが良いと思います。

    ○瓜番の官房長官といふ渾名
    真面目そう。こういう面白さは見習いたい。

    ○人間の房となりけりハンモック
    うまいですね。アイデア賞。

    ○房総は遠きところや浜万年青
    はるか対岸に房総半島を望む、といった景でしょうか。

    ○あんみつや大助・花子しやべる昼
    NHKでやっていそうな番組。

    ○花柄の水着伸びるよ試着室
    体型のせい…とは思いたくないですね。

    ○団地あゝ悪だくみする凌霄花
    謎だらけ。でもこういう句は嫌いではないです。

    ○蟻の巣の秩序そのまま水没す
    雨が降ったら、蟻の巣ってどうなるんでしょうね。

    ○香水は順序最後と決めてゐる
    こだわりのある身だしなみ。

    ○序盤より飛ばす演奏生ビール
    ビールを飲むピッチも上がりそう。

    ○終バスの煌々とあり夏は来ぬ
    終バスとずらしたところが絶妙。なぜか夏らしい。

    ○夕立後大気傷つけぬやう歩く
    大気に着目した措辞が良いです。

    返信削除