お待たせしてすみません。
既製品めく雪鈍痛の心 ぽぽな
日輪を得てより北風かがやく ぽぽな
鮟鱇に実権を握られている ぽぽな 朝ぐ
全日本益虫図鑑冬籠 ぽぽな
階段をのぼれば扉冬夕焼 ぽぽな 朝亜ぐ
幸運は既にふとんの中にあり ぐみ ぽ
大見得を切つて日記を買ひにけり ぐみ 四朝
雪をんな日照権とささやけり ぐみ 朝亜ぽ
白鳥は益鳥なりと決めにけり ぐみ
抽斗の鈴の寄り添ふ皹薬 ぐみ
既視感のじわりじわりと夜の雪 朝比古 亜
薬喰ひ得体の知れぬものの骨 朝比古 四
綿虫と権之助坂下りけり 朝比古 四亜ぽ
蟷螂の益虫として枯れゆけり 朝比古 ぐ
寝台車冬暁に行き着きぬ 朝比古 ぽ
既決箱あふれてゐたる小春かな 亜紀 四
止むを得ず下す決断冬の鵙 亜紀 ぐ
マスクして説得さるる会議室 亜紀 朝
主導権握られてゐる寒暮かな 亜紀 四
しぐるるや合はぬ損益計算書 亜紀 ぐぽ
冬北斗益々遠くなるふたり 亜紀
寄り道のカフェに黄落しきりなり 亜紀
ぐつたりと既成事実の息白し 四童 亜
寒山も拾得もまた冬の山 四童
大権現大三元と神の旅 四童
いふなれば拝啓益々神の留守 四童
傘をさし冬の珈琲店に行く 四童
以上。(集計:不孤)
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