2012年11月27日火曜日

越路吹雪句会・作者発表

らくださん、初登場赤丸急上昇中です。ぜひ何かひとことお願いします。

三越のお子様ランチ小六月       朝比古    ら
日向ぼこ夢路いとしのやうな人     朝比古    四
からからの夜に吹かれて凍豆腐     朝比古    亜
生き急ぐやうに地に触れ夜の雪     朝比古    ぐ
短日のルウさらさらのカレーかな    朝比古    亜

寒晴のごと三越の包装紙        ぐみ    四亜藤
雪原に箸一膳の鉄路かな        ぐみ    
いぢわるのごと風呂吹の苦さかな    ぐみ    四苑藤
雪の名は七つで足りず黒電話      ぐみ    四苑ら藤
のほほんと試練をかはす玉子酒     ぐみ    ら

だいこんがだいじ越前おろしそば    らくだ   朝亜
一割は迂回路へゆく落ち葉かな     らくだ   
吹替に文句言いつつみかんむく     らくだ   四亜
晴れ男なんぞに惚れて雪女       らくだ   亜
落ち葉からのぞくお札のようなもの   らくだ   四朝苑亜ぐ

乗越しの駅に待ちゐる小春かな     亜紀    朝苑藤ぐ
岐路に立つことの幾たび花八つ手    亜紀    朝
吹き替への台詞しみじみ柿紅葉     亜紀    
羅列する数字読み上げ雪蛍       亜紀    
空心菜さつと炒めて冬に入る      亜紀    朝藤
父の手に抱かれてゐる聖夜かな     亜紀    

着ぶくれて誤植のごとし越境す     藤幹子   四ら
初雪や路地に人声集まりぬ       藤幹子   苑
縦笛の吹き口セーター毛羽立ちて    藤幹子   
降る雪や灯りの中へ救助犬       藤幹子   ぐ
ジャッポニア・ジャッポンとして冬至粥 藤幹子   ぐ

三越の前をマスクで通り過ぐ      苑を    
着ぶくれて路面電車の駅にをり     苑を    
サキソフォン吹いても鳴らず冬旱    苑を    ら
頬にときどき雪片のやうなもの     苑を    ら
出て行けと言へば寒風ばかりなり    苑を    ら

越冬の肉すみずみに行き渡る      四童    朝
路上では危うきものに白き息      四童    ぐ
敗荷は吹上御所を遠巻に        四童    
あなたには見えない雪のやうなもの   四童    苑藤
図書館に誘はれてゐる花八手      四童    朝苑藤ぐ

以上。(集計:四童)

2 件のコメント:

  1. 初めて参加させていただきました。
    うれしはずかし^^;
    皆様ありがとうございました。
    俳句脳がすっかりボケておりますので、リハビリのためまた参加させてください。
    今後ともよろしくお願いします。

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  2. 選に見る相関関係というのは面白いですね。らくださんの苑をさん一本釣り3連発とか、亜紀さんのらくださん四連発とか。新しい方が参加されると、地図が塗り変わるような感があります。

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