2013年5月12日日曜日

牛丼市場句会・投句一覧

 お待たせしました。

【牛】
おっぱいのあかちゃんいねむり蝸牛
火取虫壁に掛かりし牛の顔
牛小屋の軒を鳴らせり夏燕
牛乳の色になるまで精を出す
牛乳を飲み干す喉に夏来る
行く春の牛乳瓶の並べある
思ひきり自分を生きて蝸牛
初夏になおも四角き牛脂かな
初夏の投げキッスする闘牛士
焦点の合はぬ牛の瞳熊ん蜂
隆々と艶々と牛冷しけり
緑陰に牛乳瓶の蓋集め

【丼】
鰻丼の過去あり蓋付金魚鉢
鰻丼の蓋浮いて来る若葉かな
牛丼の吉野家かるがもの子とことこ
行く春の天丼に海老ひとつ乗る
親子丼の仕舞スプーン修司の忌
朝焼や場外市場の海鮮丼
鉄火丼待つ間にあがる驟雨かな
万緑や丼飯をかきこみて
丼の違ふ大盛五月晴
丼の蓋をはみ出す穴子かな
丼の底のうずまき五月来る
丼を拭いたらまるく南風

【市】
しやぼん玉吹いて巡れる姉妹都市
のみの市に来てゐるほとけどぢやうかな
はつなつの行き渡りたる陶器市
卯の花腐し毎年上がる市民税
花は葉に八つ墓村は津山市に
亀鳴いて亀の子たわし蚤の市
空蝉をひろふ廃市や夕映えて
朝市に頭抜けてあおきバナナある
朝曇見学不可の花き市場
白南風やどつと人出て朝の市
片言でねぎる市場の青メロン
母の日や小学校も市役所も

【場】
チューリップ渡船場行きのバスに乗る
つばくろを映して場面切替はる
はつなつや高田馬場の道捩れ
花糸瓜運動場を横切りぬ
球場に企業の名前雲の峰
場あたりな句のばらけたる薄暑かな
場当たりに薔薇を植えたり母の庭
竹皮を脱いで場面は暗転す
麦の秋大場正夫は起ち上がる
彼女の場末母の日の美容外科
役場の灯あかあかとして喜雨の中
踊場が居場所となりぬひきがへる

【当季雑詠】
あたらしき蟻穴ふらここの下に
ざら紙のざら目ざらざらかき氷
したたかにただがむしやらになめくじり
炎天や踏切といふ地獄門
化粧塩少し焦げたる岩魚かな
語るなら鯖火は遠くとほく見よ
女々しくて歌ひつつ春惜しみけり
菖蒲湯の菖蒲ぬるぬるしてゐたり
生ビール尾てい骨まで沁み渡り
石段の空へ近づく山躑躅
薄暑光ボールを追はぬ犬もゐて
氷生まれる音夜の冷蔵庫
卜伝てふ地酒立夏の鹿島立ち
来ておくれ風の五月が終はつたら
蛹よりえらそうな小さな粽

(以上)

12句選(特選、逆選なし)
選句締切:5月14日(火)24時(JST)
投稿先:恒信風句会
http://koshinfu.blogspot.com/

題に関わらず全体から12句選にてお願い致します。
整理の都合上、句の順番はそのままにして下さい。
投句一覧へのコメントとして、投稿して下さい。その際、名前/URLというのを選択して、俳号もしくはご本名を入力して下さい。URLは入れなくてよいです。
なお、右側にあった「最近のコメント」という欄は、ガジェットが壊れたらしく現在使えません。

ではよろしくお願い致します。

12 件のコメント:

  1. 〇火取虫壁に掛かりし牛の顔
    牛の顔、怖い。

    〇牛乳の色になるまで精を出す
    バレ句ですか?

    〇初夏になおも四角き牛脂かな
    焼くと形は崩れる。

    〇緑陰に牛乳瓶の蓋集め
    小学三年生くらいですね。たぶん。

    〇鰻丼の過去あり蓋付金魚鉢
    そんなところで金魚飼えるんですか。

    〇鉄火丼待つ間にあがる驟雨かな
    「神輿まつまのどぜう汁すゝりけり 久保田万太郎」を思い出しました。

    〇丼の違ふ大盛五月晴
    さあ、食うぞ!

    〇丼の底のうずまき五月来る
    ああ、腹いっぱい!

    〇しやぼん玉吹いて巡れる姉妹都市
    外国でしょうか。ヨーロッパの街並みなら絵になりそう。

    〇卯の花腐し毎年上がる市民税
    腹が立つけどどうしようもない。

    〇竹皮を脱いで場面は暗転す
    「暗転」への展開がおもしろい。

    〇踊場が居場所となりぬひきがへる
    なかなかどいてくれません。

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  2. ○牛乳を飲み干す喉に夏来る
    牛乳が冷たいと感じたら夏ですよ。

    ○隆々と艶々と牛冷しけり
    隆々と艶々は表裏一体。

    ○丼の底のうずまき五月来る
    汁を飲み干して、底の渦巻が見えたら、金鳥の夏 日本の夏。

    ○しやぼん玉吹いて巡れる姉妹都市
    ノー天気もここまでくると。

    ○空蝉をひろふ廃市や夕映えて
    空蝉を虚で拾ったその先の夕映えも幻か。

    ○朝市に頭抜けてあおきバナナある
    頭抜けてあおき、が新鮮な措辞。

    ○朝曇見学不可の花き市場
    そりゃ、割られたらたまりませんから。

    ○チューリップ渡船場行きのバスに乗る
    チューリップ見るためなら、バスから船に乗り換えてでも。

    ○つばくろを映して場面切替はる
    燕が狂言回しか。

    ○はつなつや高田馬場の道捩れ
    中山安兵衛いざ見参!

    ○炎天や踏切といふ地獄門
    確かに踏切は暑い。特に開かずの踏切は。

    ○石段の空へ近づく山躑躅
    空と石段を山躑躅が仲介している。

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  3. ○牛小屋の軒を鳴らせり夏燕
    風が見えてきます。

    ○牛乳の色になるまで精を出す
    搾り始めは薄いのでしょうか。

    ○牛乳を飲み干す喉に夏来る
    「夏来る」の気分が出ている。音まで聞こえてきます。

    ○隆々と艶々と牛冷しけり
    ビール飲んで育った黒毛の艶やかさが際立つ。

    ○鰻丼の過去あり蓋付金魚鉢
    あり得ないけど面白い。実際使っているのでしょうか。

    ○鉄火丼待つ間にあがる驟雨かな
    鰻丼ならさもありなんですが、鉄火丼も待ちますか?

    ○丼の違ふ大盛五月晴
    同じ大盛でも種類が違えば丼も変わる。

    ○丼を拭いたらまるく南風
    「吹いたらまるく」が俳句のツボ。

    ○卯の花腐し毎年上がる市民税
    ということは、所得が上がっている? いやいや、税率ですね。防災のためだとか何とか理屈付けて。

    ○朝市に頭抜けてあおきバナナある
    「頭抜けて」がよいです。

    ○つばくろを映して場面切替はる
    つばめ返しに切り替る。

    ○踊場が居場所となりぬひきがへる
    ありそうです。

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  4. ★牛乳を飲み干す喉に夏来る
     牛乳以外でも勿論夏は来るけれど、牛乳だとすっと腑に落ちる心地好さがある。

    ★行く春の牛乳瓶の並べある
     秋葉原駅の牛乳スタンドを思い出す。

    ★思ひきり自分を生きて蝸牛
     蝸牛らしいマイペース加減。

    ★緑陰に牛乳瓶の蓋集め
     子供の頃はこういう無意味な蒐集癖を自慢したりするもの。

    ★丼の蓋をはみ出す穴子かな
     江戸前の天丼ですな。

    ★球場に企業の名前雲の峰
     がらんとしたスタジアムの雰囲気。

    ★踊場が居場所となりぬひきがへる
     踊場、なかなかいいところを見つけましたね。

    ★したたかにただがむしやらになめくじり
     応援したくなるなめくじもいるんだなぁ。

    ★化粧塩少し焦げたる岩魚かな
     とても俳句的な視点に安心感。

    ★生ビール尾てい骨まで沁み渡り
     美味そうだねぇ。

    ★石段の空へ近づく山躑躅
     「山」がイイ。

    ★来ておくれ風の五月が終はつたら
     はい、お邪魔します。

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  5. ●牛乳を飲み干す喉に夏来る
     夏ですね。一気に牛乳ですね。

    ●思ひきり自分を生きて蝸牛
     蝸牛だけじゃないけど、何だか元気が出る句です。

    ●丼の蓋をはみ出す穴子かな
     蓋の下がどうなっているか、心ワクワク。

    ●丼を拭いたらまるく南風
     丼がまるいのか、南風がまるいのか。

    ●朝市に頭抜けてあおきバナナある
     何だか気持ちが悪いけど。

    ●白南風やどつと人出て朝の市
     朝市の雰囲気が手に取るよう。

    ●片言でねぎる市場の青メロン
     どこの市場だろう。南国の雰囲気も。

    ●はつなつや高田馬場の道捩れ
     大学への道はいつも寄り道で捩れちゃう。

    ●踊場が居場所となりぬひきがへる
     誰も通らない踊り場、廃屋。それとも優しい人ばかりの家。

    ●化粧塩少し焦げたる岩魚かな
     岩魚釣りの季節、遠い思い出も。

    ●女々しくて歌ひつつ春惜しみけり
     自然と歌が出るのは女々しいからではありません。

    ●菖蒲湯の菖蒲ぬるぬるしてゐたり
     そのぬるぬるが体に良いんです。

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  6. 思ひきり自分を生きて蝸牛
     マイペースの蝸牛。

    丼を拭いたらまるく南風
     まるい笑顔で、喰う丼。

    はつなつの行き渡りたる陶器市
     陶器をなでてゆく、はつなつの風が心地よい。

    空蝉をひろふ廃市や夕映えて
     廃市が、なぜか活きいきしている。

    片言でねぎる市場の青メロン
     片言のやりとりが活況。

    つばくろを映して場面切替はる
     つばめ返しで、場面切替はる。

    花糸瓜運動場を横切りぬ
     運動場には、花糸瓜ばかりか。

    あたらしき蟻穴ふらここの下に
     あたらし発見の蟻穴。

    したたかにただがむしやらになめくじり
     なめくじりも、必死に生きている。

    女々しくて歌ひつつ春惜しみけり
     歌うは、女々しく雄々しく。

    生ビール尾てい骨まで沁み渡り
     生ビールの一口めは、こんなもの。

    薄暑光ボールを追はぬ犬もゐて
     飼い主は、どうなんだか。

    返信削除
  7. 選句です。

    ○緑陰に牛乳瓶の蓋集め
    緑陰の下の牛乳瓶の蓋。とても味わい深い光と色が想像されます。

    ○万緑や丼飯をかきこみて
    すがすがしい感じがストレートに出ています。

    ○しやぼん玉吹いて巡れる姉妹都市
    姉妹都市の間って結構な距離があるものですが超越しています。しゃぼん玉に説得力があります。

    ○のみの市に来てゐるほとけどぢやうかな
    ほとけどじょうっぽいお爺さんが歩いているのがありありと浮かびました。

    ○白南風やどつと人出て朝の市
    開放的な雰囲気です。

    ○はつなつや高田馬場の道捩れ
    高田馬場の古い区画が残っている辺りでしょうか。ちょっとした迷路の雰囲気がよく表されています。

    ○麦の秋大場正夫は起ち上がる
    力強い結句です。

    ○役場の灯あかあかとして喜雨の中
    「あかあか」がいいですね。風景が浮かびます。

    ○踊場が居場所となりぬひきがへる
    確かに偶に見かけます。どこから来てどこへ行くのかわからない不気味な感じがユーモアに消化されてます。

    ○したたかにただがむしやらになめくじり
    「したたか」が良いと思います。

    ○語るなら鯖火は遠くとほく見よ
    「語るなら」から始めたことでドラマのような場面が浮かびます。

    ○薄暑光ボールを追はぬ犬もゐて
    犬は何か別の物を見ているのかもしれません。薄暑光にはその何かを浮かび上がらせそうな雰囲気があります。

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  8. ○牛乳を飲み干す喉に夏来る
    清々しい。喉に夏来るはとてもいい。

    ○行く春の天丼に海老ひとつ乗る
    軽い詠みぶりながら、愁いと味わいがあります。

    ○鉄火丼待つ間にあがる驟雨かな
    驟雨というものがよく見える。

    ○万緑や丼飯をかきこみて
    健康な食べっぷりに嬉しくなってしまう。

    ○丼を拭いたらまるく南風
    南風がリアルな質感を伴って迫ってくる。

    ○はつなつの行き渡りたる陶器市
    初夏の市の空気と人の様子が気持ちよく伝わってくる。

    ○球場に企業の名前雲の峰
    試合までくっきりはっきり浮かんでくる。歓声が高く遠くまで。

    ○あたらしき蟻穴ふらここの下に
    静かな揺れの下のもう一つの世界。

    ○化粧塩少し焦げたる岩魚かな
    少し焦げたるがなんともいい。

    ○語るなら鯖火は遠くとほく見よ
    読者のまなざしも遠くなってしまうのです。

    ○菖蒲湯の菖蒲ぬるぬるしてゐたり
    青臭いにおいまでしてきそう。

    ○生ビール尾てい骨まで沁み渡り
    なんておいしそうなビール! 今回はおいしそうな句が多い。

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  9. ○牛乳を飲み干す喉に夏来る
    喉で感じる夏。健康的ですね。

    ○行く春の牛乳瓶の並べある
    少し懐かしいような感じ。

    ○親子丼の仕舞スプーン修司の忌
    仕舞スプーンという表現に惹かれました。

    ○鉄火丼待つ間にあがる驟雨かな
    鉄火丼の鉄の字が生きているように思います。

    ○丼の違ふ大盛五月晴
    安くて流行っている店の雰囲気。

    ○しやぼん玉吹いて巡れる姉妹都市
    何処かメルヘンチック。

    ○亀鳴いて亀の子たわし蚤の市
    亀の子たわしからの発想でしょうが楽しいです。

    ○母の日や小学校も市役所も
    ほのぼのしているような、画一的なような。

    ○場当たりに薔薇を植えたり母の庭
    蔓薔薇だったりしたらそれはもう大変です。

    ○踊場が居場所となりぬひきがへる
    蟇はわりと人間の近くに居ますね。

    ○あたらしき蟻穴ふらここの下に
    よく見つけましたね。

    ○生ビール尾てい骨まで沁み渡り
    垂直下降する美味しさ。

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  10. ○牛乳を飲み干す喉に夏来る
    喉の動きがみえるようです。

    ○行く春の牛乳瓶の並べある
    牛乳瓶の形が懐かしいです。

    ○緑陰に牛乳瓶の蓋集め
    こちらは蓋。質感が緑陰と合います。

    ○鉄火丼待つ間にあがる驟雨かな
    驟雨と鉄火丼のハーモニー。

    ○万緑や丼飯をかきこみて
    万緑の勢いと相まって。

    ○丼の底のうずまき五月来る
    う~ん、あるある感。

    ○はつなつの行き渡りたる陶器市
    そういえば、初夏の頃にありますね。

    ○朝市に頭抜けてあおきバナナある
    頭抜けてに納得。

    ○母の日や小学校も市役所も
    この並列に実感が。

    ○球場に企業の名前雲の峰
    何といっても、雲の峰!

    ○ざら紙のざら目ざらざらかき氷
    ざらの音感~

    ○薄暑光ボールを追はぬ犬もゐて
    あはは、犬もお疲れです。

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  11. ○思ひきり自分を生きて蝸牛
    歩みが遅くても、マイペースが一番。

    ○初夏になおも四角き牛脂かな
    牛脂が溶けるほどの気温だったら大変です。

    ○丼の違ふ大盛五月晴
    「あ、違うんだ」一瞬の発見。

    ○丼の底のうずまき五月来る
    細かいところをうまく捉えました。

    ○朝曇見学不可の花き市場
    真剣にやってますので。

    ○片言でねぎる市場の青メロン
    肩入れしたくなります。がんばれ。

    ○はつなつや高田馬場の道捩れ
    高田馬場は時空が曲がってるんでしょうか。

    ○場当たりに薔薇を植えたり母の庭
    大きく育ってからが大変です。計画的に。

    ○竹皮を脱いで場面は暗転す
    そこで場面転換するとは。先が気になります。

    ○ざら紙のざら目ざらざらかき氷
    「ざら」の繰り返しが何とも言えず。クセになりそう。

    ○化粧塩少し焦げたる岩魚かな
    素直な写生。臨場感があります。

    ○薄暑光ボールを追はぬ犬もゐて
    みんながみんな追うわけじゃないんだぜ、と犬の主張。

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  12. ちょっとごたごたがあり、たいへん遅くなってすみませんでした_●_

    ○火取虫壁に掛かりし牛の顔
     壁に掛かっているのが絵なのか剥製なのかは分からないが、「火取虫」という絶妙な季語の斡旋により原初的感覚に訴える不気味さがある。

    ○牛乳を飲み干す喉に夏来る
     喉を詠む句は類想がないわけではないが、構図的な面白さが感じられ、その一点に夏が来ると捉えることにより、俳句らしく仕上がっている。

    ○初夏になおも四角き牛脂かな
     「初夏に」の「に」は一考の余地があるかも知れない。水滴の浮かんだ牛脂の固まりが見えるようである。

    ○万緑や丼飯をかきこみて
     連句なら「や」は発句であり、「て」は第三である。三句の運びを一句に詰め込んだ、ものすごいスピード感が感じられる。

    ○しやぼん玉吹いて巡れる姉妹都市
     もちろん「姉妹都市」で一語なのだが、「姉妹」が上五中七とあいまって本来の意味として機能し、じつに魅力的な景が立ち上がっている。

    ○卯の花腐し毎年上がる市民税
     「卯の花腐し」は音数が多いので使いにくい季語であるが、あえて五七五に納めようとせず字余りとしたことで、鬱屈感がさらにこもっているようである。

    ○花糸瓜運動場を横切りぬ
     人けのない授業中であろうか。光があふれている感がある。

    ○場当たりに薔薇を植えたり母の庭
     濁音を頭韻に重ねたことにより、乱雑さが際立っている。

    ○炎天や踏切といふ地獄門
     いささか大袈裟な感もあるが、炎天下の朦朧とした気分が感じられる。

    ○化粧塩少し焦げたる岩魚かな
     おお、あれは化粧塩という言葉があったのですか。認識をあらたにしました。

    ○語るなら鯖火は遠くとほく見よ
     夜の浜でどんな身の上が語られるのか。

    ○蛹よりえらそうな小さな粽
     あえて五七五に納めようとせず十七音の枠いっぱいに感じたままを詠んでいる。蛹と粽をこのように並列した感覚は鋭い。

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