発表です。
リラ冷や会議は質疑応答へ ぽぽな 亜
援軍が来て午後からを耕せり ぽぽな 苑独由不
春ショール直して留学を告げた ぽぽな 不あ
ちぐはぐに割れる割り箸鳥ぐもり ぽぽな 直ら独由不亜あ
宗教画ドラマチックに若布寄す ぽぽな 由
阿と言いて吽と応へる土筆摘み 直子 ら苑ぽ
援用もそこまでやるか風信子 直子
学び舎の厠にかかる春の虹 直子 露由
春星の割愛されし名前かな 直子
微分して積分をして蘖す 直子 ら亜四あ
チューリップひらいて耳が反応す 露結 ら苑独由不亜あ
草餅も入れて救援物資とす 露結 ら苑由四ぽ
学校に裏山のあり山桜 露結 苑
下萌や額の割れてゆく心地 露結 直
クロッカスゆるすゆるせぬゆるすゆる 露結 あ
応援歌遠くなりけり春の虹 あんこ 露ら
春泥を渡つてきたり応援団 あんこ 朝
学食にある簡単な雛飾 あんこ 露苑由朝不亜四ぽ
割れるやうに遠足のバス降りてくる あんこ 直由亜
国家試験はめ殺し窓にヒヤシンス あんこ 不
ベロウソフ・ジャボチンスキー反応日永 苑を 露独由不
嗚呼古き時代の花の応援団 苑を 直露ら
チューリップ黄色大原簿記学校 苑を 露朝不
水割の焼酎薄し目刺苦し 苑を らぽ
姉さんの湯掻いてくれし三月菜 苑を
春昼の応答の無き無線かな 朝比古 ら四
援軍のやうに桜の咲き始む 朝比古 直ぽあ
いつのまに列なしてゐる入学子 朝比古 直四
割算が苦手のままに卒業す 朝比古
日溜りにぶらんこの揺れ残りをり 朝比古 ぽ
さえずりの反応したる周波数 らくだ 露由朝亜四あ
声援は迷惑らしい恋の猫 らくだ 直露独由不亜ぽあ
後学のために落第してみたの らくだ 四ぽ
鳥雲に日割で払う電気代 らくだ 独朝不ぽ
掌で海胆はふしぎな踊りする らくだ 四あ
野遊びに行つたきり応答が無い 独楽 露苑朝
菫咲く彼方に支援戦闘機 独楽 露
学生寮規則厳しくヒヤシンス 独楽
薄氷の憐れむやうに割れてをり 独楽
本日も整列乗車あたたかし 独楽 不
きさらぎの面影残す少女かな 独楽 露朝亜四
年度末進行崩壊二月尽 独楽
手応へのありし返答あたたかし 亜紀
順当な化学反応猫の恋 亜紀 独不
声援を受ける背中や風光る 亜紀 直
春光へいつせいに投ぐ学生帽 亜紀 直苑独朝ぽ
学び舎の長き廊下や卒業す 亜紀 苑独
割印を押して締結梅真白 亜紀
朧夜のシャワーヘッドに穴あまた 亜紀 由朝あ
チェアマンの椅子の黒々夕長し 亜紀 独
啓蟄や応接室の抽象画 不孤 四ぽ
移動支援制度利用して踏青 不孤
学食と堅焼そばを卒業す 不孤 ら
ままならぬ誌面割付春の月 不孤 ら苑四
九〇年代知らぬ世代のさへづれり 不孤 独
応分にすこし小さく官女雛 由季 直ら亜
応援をしなくても咲く花辛夷 由季 独朝
学校に増やす人ゐて沈丁花 由季 直四
時間割に斜線の引かれ花曇 由季 露苑朝亜
でこぼこを越え菜の花に辿りつく 由季 直朝あ
春昼の否応のなき土蔵かな 四童
援軍の菜の花を生け待つてゐる 四童
おほいなる学舎として辛夷かな 四童 亜
割礼の白木蓮のおびただし 四童 ぽあ
発情のかほヒトにあり沈丁花 四童
以上。(集計:不孤)
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