2012年9月11日火曜日

投句一覧句会・作者発表

5人では寂し過ぎますね。

新涼のややささくれて投手板       朝比古    
渋柿の俳句のやうに干されをり      朝比古    
アイロンが一番熱し秋の朝        朝比古     不幹亜
澄む秋や観覧席に偉き人         朝比古     四
秋刀魚から滴るものの爆ぜにけり     朝比古     四幹

投了の盤ごと萩を運び入る        藤幹子     不
たうなすの跳ぶを見してふ発句かな    藤幹子     不
一掬の水零す鉢つづれさせ        藤幹子     亜
観覧のご希望ハガキ鶴来る        藤幹子    
秋の雲吾がされかうべ鳴らされぬ     藤幹子    

投げやりな視線あつめる秋夕焼      不孤      朝亜
酒を読点水を句点の良夜かな       不孤      四幹
秋の浜ストロー一本立つてゐる      不孤      朝幹亜
ご高覧願ひましては唐辛子        不孤    
箸の剥げる無駄な歯力たうもろこし    不孤    

投じたる石を沈めて水澄めり       亜紀    
絶句してゐる間の釣瓶落しかな      亜紀      朝四不幹
昨日も一昨日もとろろ汁         亜紀      四
蜩や閲覧室に誰もゐず          亜紀      不
投手戦神経戦となり良夜         亜紀    
投げ遣りになつてもみたし秋桜      亜紀    
多数派の吾も一人やねこじやらし     亜紀    

扇おき本格的に投了す          四童    
二の句継ぎぐんぐん伸びる曼珠沙華    四童    
一味だと思はれてゐる糸瓜かな      四童      朝亜
仲秋や稟議の如き回覧板         四童      朝
ハチ公の墓の近くに参りけり       四童    

以上。(集計:不孤)

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