2012年9月9日日曜日

投句一覧句会・投句一覧

【投】
新涼のややささくれて投手板
扇おき本格的に投了す
投げやりな視線あつめる秋夕焼
投げ遣りになつてもみたし秋桜
投じたる石を沈めて水澄めり
投了の盤ごと萩を運び入る

【句】
たうなすの跳ぶを見してふ発句かな
酒を読点水を句点の良夜かな
渋柿の俳句のやうに干されをり
絶句してゐる間の釣瓶落しかな
二の句継ぎぐんぐん伸びる曼珠沙華

【一】
アイロンが一番熱し秋の朝
一掬の水零す鉢つづれさせ
一味だと思はれてゐる糸瓜かな
昨日も一昨日もとろろ汁
秋の浜ストロー一本立つてゐる
多数派の吾も一人やねこじやらし

【覧】
ご高覧願ひましては唐辛子
観覧のご希望ハガキ鶴来る
澄む秋や観覧席に偉き人
仲秋や稟議の如き回覧板
蜩や閲覧室に誰もゐず

【当季雑詠】
ハチ公の墓の近くに参りけり
秋の雲吾がされかうべ鳴らされぬ
秋刀魚から滴るものの爆ぜにけり
投手戦神経戦となり良夜
箸の剥げる無駄な歯力たうもろこし

(以上)

5句選(特選、逆選なし)
選句締切:9月12日(水)24時(JST)
投稿先:恒信風句会
http://koshinfu.blogspot.com/

題に関わらず全体から5句選にてお願い致します。
整理の都合上、句の順番はそのままにして下さい。
投句一覧へのコメントとして、投稿して下さい。その際、名前/URLというのを選択して、俳号もしくはご本名を入力して下さい。URLは入れなくてよいです。
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ではよろしくお願い致します。

5 件のコメント:

  1. ★投げやりな視線あつめる秋夕焼
     熱血な視線は夏まで。

    ★絶句してゐる間の釣瓶落しかな
     そういうものかも。

    ★一味だと思はれてゐる糸瓜かな
     糸瓜一家の一番番頭。

    ★秋の浜ストロー一本立つてゐる
     哀感あり。

    ★仲秋や稟議の如き回覧板
     回覧板も稟議に見える…少々ワーカホリック。

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  2. ○酒を読点水を句点の良夜かな
     かっこいい。本文は月光値千金なのですね。

    ○絶句してゐる間の釣瓶落しかな
     いかに釣瓶落しとはいえ、ずいぶん絶句していたものですね。

    ○昨日も一昨日もとろろ汁
     せいぜい精をつけて下さい。

    ○澄む秋や観覧席に偉き人
     柏原芳恵ですね。

    ○秋刀魚から滴るものの爆ぜにけり
     脂がのって美味しそうですね。

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  3. ○投了の盤ごと萩を運び入る
    縁台将棋でこぼれ萩を載せたまま、ということでしょうか。

    ○たうなすの跳ぶを見してふ発句かな
    謂れというか原句を知りたいです。

    ○絶句してゐる間の釣瓶落しかな
    可笑しいです。短いようで長く、長いようで短い。

    ○アイロンが一番熱し秋の朝
    「秋の朝」でなければいけませんね。

    ○蜩や閲覧室に誰もゐず
    夏休み明けですね。

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  4. ○酒を読点水を句点の良夜かな
     まさに。終わりのない美文のように夜は更けましょう。

    ○絶句してゐる間の釣瓶落しかな
     速い速い。

    ○アイロンが一番熱し秋の朝
     これ良いですね。一番が当たり前だけどおかしい。

    ○秋の浜ストロー一本立つてゐる
     何となく刺してしまうものです。

    ○秋刀魚から滴るものの爆ぜにけり
     おなか空きました。

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  5. ○投げやりな視線あつめる秋夕焼
    秋夕焼と響きあいます。

    ○アイロンが一番熱し秋の朝
    秋の朝が待ち遠しいです。w

    ○秋の浜ストロー一本立つてゐる
    夏の浜のごみなんでしょうね~。w

    ○一味だと思はれてゐる糸瓜かな
    糸瓜にも疑いが!

    ○一掬の水零す鉢つづれさせ
    大切にしている鉢植えなんです。

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