世直しのごとくに二十三夜月 朝比古
雨降れり金木犀の界隈に 朝比古 ぐ
ゐのこづち隣町まで遠征す 朝比古 ぽ不亜四
やや寒し頓服薬に臓腑の絵 朝比古 幹四
ロボットと影重なれる夜業かな 朝比古 ぽ幹亜四
古酒酌んで世界地図めく五臓かな ぽぽな 四
秋気澄むまでを界面活性剤 ぽぽな 不
燈火親しむ鬼を征伐するところ ぽぽな ぐ
服脱いでくちびる赤し菊人形 ぽぽな 幹
六三制の三のあたりの秋思かな ぽぽな 朝ぐ亜
世話好きで少し照れ屋で茸似で ぐみ 朝
魔界へのハロウィン列車霧の中 ぐみ
犬征きしおほき花野のありにけり ぐみ
親子して迷彩服の七五三 ぐみ 朝
月光を裏庭に張る蠱惑かな ぐみ
世話役の引つ張つてゐる烏瓜 亜紀 ぽ幹
角界のかつてプリンス薄紅葉 亜紀
悪党のごとく征伐藪からし 亜紀
制服の手を伸ばしたる葡萄かな 亜紀 ぽ幹朝
断捨離と向き合うてゐる秋思かな 亜紀 ぐ
鳩笛や風にも道があるといふ 亜紀
生地を裁つ野分の海の音を聞き 亜紀 幹朝四
遠征の帰途に着きたる金木犀 亜紀 朝
身に入むや小日向文世の穏と兇 不孤 ぐ
行秋の界隈整骨院過密 不孤 亜
がん征圧月間のうへ文化祭 不孤
頓服の効いて割けたる通草の実 不孤
甘栗のくろぐろ抹茶モンブラン 不孤 ぽ亜
世之介の腎水散れば鶴来る 藤幹子 不四
三界は無花果仏には嘴 藤幹子
征伐へ始めに草の絮を吹く 藤幹子 ぽ不亜四
服用後烏瓜から光ります 藤幹子 不ぐ亜
葛嵐たちまちオズへ続く道 藤幹子
水おほき二十世紀の果実かな 四童 幹
界隈の酒癖わろき糸瓜かな 四童
辻征夫読んで正しき秋の風邪 四童 不
洋服を着用のこと後夜祭 四童 ぽ不ぐ
木犀の取り憑いてゐる水の音 四童 朝
以上。(集計:不孤)
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