2012年12月12日水曜日

頭脳流出句会・作者発表

極月や頭蓋に風の音響き       朝比古   亜四
風邪ごこち脳に左と右のあり     朝比古   緋
煮凝の脇でぼこりと流し台      朝比古   らぐ緋
出稿の果ては焼藷包みけり      朝比古    
ギャルソンのやうに外套抱へをり   朝比古    
マフラーを頭に巻いて帰りけり    らくだ   朝由ぐ
山眠る脳波はすべてアルファー波   らくだ   亜四
質草は流れ山茶花咲きはじめ     らくだ   朝
波間からゆっくり出づる鯨の尾    らくだ   朝
大雪や無精髭にも白いもの      らくだ   緋
くちづけの頭蓋の角度冬の星     ぐみ    朝亜四由緋
考へる脳持つ猫や懐手        ぐみ    緋
流れ行くアラビア数字レノンの忌   ぐみ    ら由
七人のサンタクロースと出会ひけり  ぐみ    亜四由
待ち侘びてポインセチアとなりにけり ぐみ    
からつ風かたち自慢の頭蓋骨     由季    亜四
木菟の声脳の皺へと染みてゆく    由季    ぐ
流言の出どころは君冬苺       由季    
出入国検査所からは冬の靄      由季    緋
雪吊の吊りたてに囲まれてゐる    由季    亜四ら緋
頭数揃へてゐたる芋煮会       亜紀    朝
脳みそのぐつぐつぐつと煮凝りぬ   亜紀    
支流へと突つ切つて行く枯野かな   亜紀    
白鳥の繰り出すスピンつぎつぎと   亜紀    
なかなかにドアの閉まらぬ聖夜劇   亜紀    朝由
先頭の冬帽子はやてつぺんに     亜紀    らぐ
湯冷めして希望退職考ふる      亜紀    ぐ
頭越しに見てるふりする冬木立    緋茶    
脳みそに染み渡るべき湯豆腐よ    緋茶    朝四由
みかん食ふ聖夜に流るる歴史かな   緋茶    
出欠を取る声遠く息白し       緋茶    ら
新月に点滅信号風冴ゆる       緋茶    
頭から駄目と言はるる師走かな    四童    らぐ
レノン忌の右や左の脳の恵み     四童    
電流がちくちく冬の整骨院      四童    亜由
出すものを出す内訳に白き息     四童    らぐ
靴下を飾る聖樹に鬼はなし      四童    


以上。(集計:四童)

 初参加の緋茶さん、ご感想や抱負などコメント欄にどうぞ。

2 件のコメント:

  1. はじめまして。
    今回が初めての参加だったのですが、投句から選句まで、とても楽しませていただきました。
    いろいろな刺激を受けながら、よりおもしろい句が詠めたらなと思っています。
    どうぞよろしくお願いします^^

    緋茶

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  2. 緋茶さん、いらっしゃいませ。最近参加者が少ないので、お友達も誘ってきて下さい。

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