極月や頭蓋に風の音響き 朝比古 亜四
風邪ごこち脳に左と右のあり 朝比古 緋
煮凝の脇でぼこりと流し台 朝比古 らぐ緋
出稿の果ては焼藷包みけり 朝比古
ギャルソンのやうに外套抱へをり 朝比古
マフラーを頭に巻いて帰りけり らくだ 朝由ぐ
山眠る脳波はすべてアルファー波 らくだ 亜四
質草は流れ山茶花咲きはじめ らくだ 朝
波間からゆっくり出づる鯨の尾 らくだ 朝
大雪や無精髭にも白いもの らくだ 緋
くちづけの頭蓋の角度冬の星 ぐみ 朝亜四由緋
考へる脳持つ猫や懐手 ぐみ 緋
流れ行くアラビア数字レノンの忌 ぐみ ら由
七人のサンタクロースと出会ひけり ぐみ 亜四由
待ち侘びてポインセチアとなりにけり ぐみ
からつ風かたち自慢の頭蓋骨 由季 亜四
木菟の声脳の皺へと染みてゆく 由季 ぐ
流言の出どころは君冬苺 由季
出入国検査所からは冬の靄 由季 緋
雪吊の吊りたてに囲まれてゐる 由季 亜四ら緋
頭数揃へてゐたる芋煮会 亜紀 朝
脳みそのぐつぐつぐつと煮凝りぬ 亜紀
支流へと突つ切つて行く枯野かな 亜紀
白鳥の繰り出すスピンつぎつぎと 亜紀
なかなかにドアの閉まらぬ聖夜劇 亜紀 朝由
先頭の冬帽子はやてつぺんに 亜紀 らぐ
湯冷めして希望退職考ふる 亜紀 ぐ
頭越しに見てるふりする冬木立 緋茶
脳みそに染み渡るべき湯豆腐よ 緋茶 朝四由
みかん食ふ聖夜に流るる歴史かな 緋茶
出欠を取る声遠く息白し 緋茶 ら
新月に点滅信号風冴ゆる 緋茶
頭から駄目と言はるる師走かな 四童 らぐ
レノン忌の右や左の脳の恵み 四童
電流がちくちく冬の整骨院 四童 亜由
出すものを出す内訳に白き息 四童 らぐ
靴下を飾る聖樹に鬼はなし 四童
以上。(集計:四童)
初参加の緋茶さん、ご感想や抱負などコメント欄にどうぞ。
はじめまして。
返信削除今回が初めての参加だったのですが、投句から選句まで、とても楽しませていただきました。
いろいろな刺激を受けながら、よりおもしろい句が詠めたらなと思っています。
どうぞよろしくお願いします^^
緋茶
緋茶さん、いらっしゃいませ。最近参加者が少ないので、お友達も誘ってきて下さい。
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